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一生変わらないあなたと、変わる私。

先日、お別れした彼に会いに行きました。

会う前は、まだ好きっていう気持ちと、別れたことが信じられない気持ちで、
なんでいつものように待ち合わせしているんだろうと思いながら、電車で東京へ。電車に揺られながら、失恋ソングを聴いて、今までとは違うと自分に言い聞かせながら向かいました。
洋楽はあんまり聴かないけど、失恋ソングは特別。
健気な邦ロックよりも、洋楽のアーティストたちは爽やかに、快活に私の失恋を流そうと勇気づけてくれます。

いつも通りに見える、彼。
いつも通りを装う、私。

いつものように、居酒屋へ。
今までのように、話す。

話を聞くと、どうやら彼の友達も同日に別れたらしい。
その友達と飲みながら、泣き、励まし合っていたとか。
振ったてめぇが何悲劇のヒロインぶってんだよ。気持ち悪い。美談にしようとすんな。

私は近くに頼る相手がいなかったから、自分で乗り越えようとしているよ。
あなたはずっと地元にいるから、すぐに駆けつけてくれる人がいていいね。

彼の話を聞きながら、晴れやかな顔にムカついた。

彼とさよならした後、大学からの男友達に会った。なかなか会えないから、貴重。
1人で帰るのには虚しすぎた。
もちろん、純粋な男友達だ。男側の意見を聞いて、私なりに前に進めそうだったので、忘れないようにここに残しておこうと思う。

「男は自分を変えようとしない。男は、女に変わって欲しいと思う。例えば、仕事と恋愛を天秤にかけたとき、仕事が大切だったら、仕事を優先するために彼女に変わってほしいと思うもの。」

実際に、これが原因で彼女に振られたけどね、と自虐的に語ってくれた。
彼も、私が知っている大学の後輩の彼女と別れを告げられたばかりだった。

私は、彼に___付き合っていた彼の方に変わってほしいとは一度も思わなかった。むしろ、夢に向かっている彼に変わらないでいてね、と伝えていた。
それに、変わることはないと、はなから期待していなかった。
だけど、こういう状況にならないと、男とは、なんて実感しないものだ。

一生変わらなくていいよ。変わらないまま、またいろんな人と出会って、
いろんな人を傷つけたらいい。
私は変わる。あんたと違うから。これからもいろんな経験をして、その度に人間を磨く。

男友達は、続けて、こんなことも言ってくれた。
「変わらない、変わろうとしない男が世の中に圧倒的に多いと思う。
でも、少数ではあるかもしれないけど、女性のために変わろうと努力してくれる人、歩み寄ってくれる人はいる。〇〇には、もっといい人が絶対いる。」

私は、また大人に成長したような気がした。
この気持ち絶対に忘れたくない。
男友達よ、持つべきものは友だな。いつも一緒にいて楽しいよ、たまに厳しいことも言ってくれて、本当にありがたい。これからもよろしくな。

元カレさん、あなたからたくさん傷付けられ、わずかな好きをもらい、学びました。
あなたの幸せはまだ願えそうにありません。私が傷ついたように、あなたにも返ってくることでしょう。

ありがとう。


追記
別れてから、「関わらない方がいい男性」「付き合わない方がいい男」などなど、様々な記事を目にしました。付き合っているときも、見たはずなのに、彼には当てはまらなかったはずのポイントが、今見るとなぜか当てはまっていた。
恋愛は、痛みが和らいだり、優しい気持ちになったりと良い効果がある一方で、
本当に何を信じているのか分からなくなると思います。素直に相手を信じるということに、大人になってから、経験を積んでから、難しく、怖いと感じるようになりました。それでもまた恋をしたいと思うのは、痛みを忘れるから。人間って、前に進めるようにできているんだと思います。

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