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Σリーグファイナル最終節前日譚

3/10(日)Σリーグファイナル第4節

この日は雀魂を使った私設リーグ『Σリーグ』のファイナル第4節の試合の開催日。

僕がリーダーをしている「なんでも鳴けばいいというわけではない(通称:ななない)」は大きなリードをもってこの日を迎えた。

Σリーグのウマオカは有名どころでいえばMリーグと同じ。
(1位+50 2位+10 三位-10 四位-30)

Σリーグのファイナルは全5節(1節2試合)なのでこの日を含めて残り4戦。
ななないが勝つための条件を考えると二位のプレアデスを一度でも順位で上回れば現実的に優勝が決まるといえる。

逆に敗北条件としては残り4試合でプレアデスにトップラスを二回決められ残りの2試合で両方順位を下回ると逆転される。

しかしこの条件を満たされないことには相当の自信があった。これは単純に数字上有利ということだけではないしチームの調子がいいというようなことでもない。それはレギュラーシーズンの通過の仕方にある。

レギュラーシーズンのデータ

ななないはなんと12チーム中リーチ率が唯一20%を切っての最下位。打点を作るために最も有用とされているリーチがこれほど使えなかったにも関わらずこのルール(評価方法)で首位通過しているのは奇跡に近い。

しかもその中で放銃率は12チーム中唯一の一桁台で最高防御率。
麻雀において最強の守備方法は「和了ること」とも言われたりするように和了りが多ければ必然的に放銃率は下がる。
しかしななないはリーチをかけることができず守備機会が非常に多かった。
それでも12チーム中最小放銃率という事実から

「ななないは守りで勝ち上がった」

と僕は思っている。この皆の麻雀のスタイルを考えてもトップラスを決められることは相当少ないんじゃないか?と思っていた。

第4節出場選手

そして第4節の出場選手はこちら。

1戦目の夏八木さん。メンツ的にはやや厳しめだが前回登板の第3節は素晴らしい内容でトップを取ってきたのでラス回避は十分期待できると思っていた。

2戦目はChristさん。単純に麻雀がうますぎるので普通に考えて連対じゃね?という予想。

しかし現実は厳しい。

強烈な一噛み

夏八木さんは犬カルビさんのタンヤオドラ5に飛び込んでしまいラス。
ななない4着でプレアデス2位。

風林火にゃん意地のハネツモ

Christさんはオーラスの親でタンヤオドラ4聴牌のねこ武者さんに赤5pをツモられ跳満オヤッかぶりでまさかの3着落ち。
ななない3着のプレアデス1位。

4節終了時結果

この日の結果により首位ななないと二位プレアデスとの差は140.1に。
これは残り2試合でプレアデスに「トップラス」「着順勝負」の2条件を達成されると逆転される差だ。
もちろん大きな差ではある。
ただ麻雀においてこれがひっくり返った事例は数えきれないほどあるのも事実。

正直4節開始時点で優勝確率は9割くらいだろうと思っていた。しかしこの日の結果を踏まえての優勝確率は7割くらいだろうか?依然有利ではあるが有利であればあるほど負けられないというプレッシャーはすさまじいものになる。

3/11(月)

ななないはいつも節終了時に次回登板と配信枠の担当を決めている。
そこで最終日はメカゼ→まちぐさというリレーに決まった。

そこから水曜日の登板まで今まで以上の鍛錬をして最高の仕上がりで試合日を迎える・・・というのが綺麗なストーリーだとは思うのだけど特別なことはしなかった。

応援の力とは

こういう時によく聞く
「皆さんの応援に必ず答えます!」
という言葉。

もちろん僕もそういう意識はある。応援してくれてる人に結果で恩返ししたいという気持ちは人として持って当然だしそれを表明することも必要だと思う。

だが個人的に応援を力にして取り組むべきは試合ではなくて練習じゃないかと思ている。

応援してくれる人のために練習をたくさんする。応援に答えるのはそれしかない。

僕は今シーズンは麻雀AIのラッキーJを参考にしてきた。流行りのNAGAではなくだ。そして今シーズンを勝つために鳳凰卓でも実践投入をした。

例えば

白を重ねて両面二つを生かすプラン?

ラッキーJはドラが使える混一色をかなり強く意識する。遠い門前手をコツコツ進めるくらいなら仕掛けられる跳満。

他ルートと天秤にかけずピンズの混一色一直線

昔は白重なりを見つつ門前で進行していたと思う。
リーチ判断も

これはリーチする人も多そう

Jは先制両面はほとんど曲げてる。ダマで跳満あっても曲げているケースも多々ありそれを習って先制両面はダマ高打点でもほぼ曲げるようになった。

手組も大きく変えた。

打7mが一般的ではある

なるべく価値の高い手を目指し価値の低い手は見切り気味に進める。3mがおそらく山に1枚なので3-6mに魅力がない。ならカン8mを残してマンズを先に引いての索子両面リーチの可能性を最大化する。親とは言え薄い3-6mになりそうな手組にはしない。

こういうのを実践で試すようにした。ラッキーJの麻雀は難解で自分が勝ちたいと思ってる場所で試すのはptを減らす可能性も高いがそれでも実践で試すという経験値効率を大切にした。

応援してくれる人に結果で返すために。

ラッキーJの麻雀は現代の主流からは異端といえるが僕も勝つために吸収するわけで特殊な麻雀で皆の目を引きたいわけではない。

だから王道ともいえるNAGAで細かい部分も毎日チェックした。
「天鳳十段タッチを目指して毎日更新する麻雀note」も630日続けている。

もちろん他の選手の取り組みはわからない。もっとやっている人もいるかもしれない。ただ僕は自分が半年やってきたことを応援してくれる人やチームメイトの前で胸を張って言えるくらいにはやってきたと思ってる。

だから取り組みは変えなかった。ルーティーンを変えないことが今までやってきたことを否定しないことになると思ったから。

3/12(火)ファイナル最終日前日

こういう勝負は追う方がヒーローになりやすい。

しかも追い打ちをかけるように

プレアデス所属の比木丹いとさんから激エモ文章が投下される。

それに呼応して

プレアデスリーダーからの激エモアンサー。

完全にヒールになったなと思った。しかも空気感だけではなく麻雀としても前節の矢絣さんが内容の素晴らしい麻雀でプレアデスにトップをもたらしている。仮にΣリーグの神様がいるとしたらプレアデスを逆転優勝させようとしてもおかしくない。

3/13(水)Σリーグファイナル第5節

負けた時のことを考えると前日から寝れなかった。たしか寝付いたのは4時前だったと思う。
食べ物もあまり喉を通らなくて試合は21時からだったけど最後に食事をしたのは昼前。
試合前は仕事がない日は18:00~20:30くらいまで仮眠をして試合に臨むのだけどこの日は前日寝てないにも関わらず18:00に布団に入ったものの19時まで寝れなくて30分程度の仮眠しかできず20時前に目が覚めた。

1期Σリーグを優勝した時に2期も続行したとして1期の時のように熱くなれるだろうかと不安に思っていた。一度優勝したしどこかで油断というか慢心で他の参加者、ひいてはドラフト応募者から見ても失礼な取り組みになってしまうんじゃないかと。

杞憂だった。

試合に関しては振り返りnoteを書きました。

練習した成果は出たんじゃないかと思う。ラッキーJを参考にした打法が鳳凰卓である程度通用したことも大切な対局でその選択を投入する後押しにもなった。

とはいえこの試合はそもそも卓内で一番ツイていたなという感覚もある。結局麻雀はそういうものではあるけどそれを受け止められたのは練習の成果。

最後にこの試合に向けて半年間一緒に麻雀の勉強をしてくれたチームメイトを紹介して振り返りを終わります。紹介はプロテクト込みのドラフト順。
※イラストはかめさん(@kamesansmile)からいただきました。ありがとうございます。

まちぐささん(@yowanonezame)

ななないのアイドル。僕がラッキーJを勉強しようと思ったのはまちぐささんの影響が大部分を占める。僕がファイナルで2→1を取れたのはまちぐささんなくしてはありえなかった。麻雀も頭ではわかっていても実践では打てない、という牌を打っているシーンをたくさん見せてくれました。自分がいいと思った牌をきることを恥ずかしがることないんてないんだという本来当たり前の気持ちを思い出させてくれた。

せどなりあんさん(@sedonari )

若き才能。麻雀が大好きな段位戦エイリアン。段位戦を打ちたいところを体調や生活リズムを調整してチーム戦を打ってくれました。さらに今期は配信も担当してチームへの貢献もしてくれた。序盤の守備力が随一で「やべーwこれさすがに打ったww」というのを捨て牌の濃さから何度も止めてくれました。最終戦僕がいくよりせどなりあんさんの方がいいんじゃね?と少し思ってしまうくらいには信用を置いている打ち手。

夏八木さん(@reinatsuyagi)

新メンバー。打数と牌譜から伝わる勝負所でヒヨらない気持ちから指名となりました。想像以上に麻雀に情熱をもっていたし告知力は完全に魂天。麻雀も育成枠とは思えない素晴らしい内容でした。そして打数。育成枠が一生懸命打つのはそれだけでチームの力になっていたと思います。麻雀軍団のななないについてきてくれてありがとうございました!

※夏八木さんのお披露目配信が3/15の22:00からありますので皆さんよろしければぜひご視聴ください!


Christさん(@gagnanttenho)

新メンバー。牌譜を見てどう見ても強いじゃん、ということで指名。話をしていても僕より数個多くの要素をもって選択肢を比較している印象。リーグ中は比較的不遇でしたがChristさんでなければもう1着順落ちてたよねという試合が複数あったと思います。Christさんの耐えがアドバンテージになって最終戦有利ポジションからあの結果になったと思っています。目には見えない大黒柱。


そしてチームメイトだけではなく素晴らしい対戦相手にも感謝しています。勝負というのは自分だけが熱を持っている状態だと勝っていてもむなしくなるもの。負けがチラついて寝れなかったり食べ物がのどを通らないくらい勝ちたいと思わせてくれた対戦相手の皆さん、そしてその舞台を作ってくれた運営の方々と応援してくれた方々に最大限の敬意を。

かめさん@Live2Dモデラー(@kamesansmile )
かめ(あまね)さん(@came_amane)


ファンアートもいただいてメチャクチャうれしかったです。なんと書いてくださったお二人が両方「かめさん」名義という奇跡もありましたw


配信で使うディスコ用のアイコンを作ってくれた三反田(@santanda35)さんもありがとうございました。

最後に最終結果を書いて締めようと思います。

第二期Σリーグ優勝は「なんでも鳴けばいいというものではない」

応援ありがとうございました!

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