痛みに気づく

私の夫は、口が悪い。
本質的には愛情深い誠実な人柄なのだが、一方で批判的かつ高圧的な面が顔を出すことも多く、批判され、バカ、クソと呼ばれ、小さなことにもケチをつけられることが多くあり、そんなときはほぼモラハラの域と言っていい。

私は自分では自分をよく責めてきたが、人からそんな扱いを受けたことはこれまでになかったため、大変傷つき、苦しみ、困惑した。

なんとかしたい一心で、夫婦仲セミナーに行き、男性について、女性について学び、実践すべき信頼できるメソッドを知るに至った。

しかしながら、それが思ったように実践できない。

傷つけられた恨みとか怒りがまだあるせいか、どうしてもそんな気になれないのだ。

一方で、私は時として子供を叩くことがある。
本来そんなことはしないタイプだったと思っているが、彼に私の育て方が悪い、甘やかしすぎ、叱り方が甘い、と言われ続けた日々から、厳しく躾けなければといつのまにか感化されていった。

実際は、夫婦間のストレスから、子供に対して感情的になることが増えて言ったし、それを黙認している自分がいた。

叩くということにたいして、感覚が麻痺してきていたのだ。

でもさっき、想像してみた。

どんな理由であれ、人から頭を叩かれたら、私がそれをされたら、どんなに悔しく、悲しいだろうかと。

手を上げられない、暴言だけでもあんなに悲しく、辛いのだ。

頭をはたかれたら、、、
それに何も言い返せなかったら、、、
泣き寝入りするしかなかったら、、、
なんなら、泣くことすら許されなかったら。

(夫は、泣くことを嫌い、子供が泣くことを叱ったりします。私もつい、泣くな、と言ってしまいます)

想像してみたとき、胸に迫った子供の気持ち、その辛さ、悲しさを感じて、ああ、子供を叩くのは、この悲しみを味わわせることなんだ、と身に沁みた。
これまでごめん。
そして私は未熟な人間だけど、そうやって傷つけることは、もうやめようと思う。


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