【まくら✖ざぶとん】⑤①『風物詩人・〈義理メダル〉』

今日も今日とてどこからともなく現れた風物詩人
詩人たるもの和歌や俳句ではなく自由律の散文体で紡ぐは四年に一度だけ訪れる冬景色にヴァレンタイン行事を絡めて、「ふ・う・ぶ・つ・)」ときたら世相を風刺してナンボ。

〈ヴァレンタイン・オリンピック〉
白銀の舞台で躍動するオリンピックアスリート
今回もメダルとらねば目立てない
家族の支えと国民のエールに応えるべく
金属の色をかけて強者・同胞との仁義なきメダル争い
多かったのは銀製褒章ものの銀メダル
色は二の次、勝ち取れただけで国民は拍手喝采
胸を張ってよメダリストたち
金メダルはまた四年後におあずけ

白昼の社内で活動するオフィスレディ
今年はチョコのチョイスに迷わない
家族を支えて長年のローンを返すべく
勤続に命をかけた上司・同僚への義理堅きメダル型チョコ
多かったのは銀紙包装の銀メダル

味は二の次、受け取れただけで本人は万歳三唱
意地を張るなよメダリストたち

金メダルはまた四年後におあずけ

えー、「一字千金」という故事ことわざもありますが、【まくら✖ざぶとん】を〈①⓪⓪⓪文字前後の最も面白い読み物〉にするべく取り敢えず①⓪⓪⓪作を目指して積み上げていく所存、これぞ「千字千金」!以後、お見知りおきを!!