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看護を学んでいます。 学んだことを忘れずに心に残すため、読んだものの簡単な記録をしていきます。 読むものの分野は看護、精神医学、臨床心理学、社会学、など

私たちの多様性を丁寧に探索しよう

何となく「他の人とは何か違う」と感じた時、あなたは「社会的マイノリティ」といえるかもしれない。

「社会的マイノリティ」であることは居心地が悪い。
逆に「居心地が悪い」と感じているのに、その状態にはっきりとした名前がないせいで孤独を感じるかもしれない。

そうした居心地の悪さの解消の糸口は多様性の探索にこそある、と私は思う。
まずは、この居心地の悪さがどのように生まれてきたのか探っていこう。

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私たちは非暴力を訴えなくてはならない / Non-violence, Grievability, and the Critique of Individualism(Judith Butler)

前回の記事に引き続き、現代思想のジュディス・バトラー特集から2作目!
前回の記事はこちら↓(バトラーの歩みについての内容)

皆さんは「誰にでも生きる価値はあるのだ」と胸を張って言うことができるだろうか?
少し考えてみると、社会の中には「生きる価値がある」とみなされていない生があることに気づくのではないだろうか。

政治権力の元に正当化された暴力である戦争によって死んでいく人々。
あるいは、重度の

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異なりの中で「ことば」を拾う

私の大好きな「ケアをひらく」シリーズの本。『異なり記念日』は、このシリーズの中で一番、「誰にでも伝わることば」で書かれていると思う。めちゃくちゃ読みやすい。

…何より、この本をぐいぐい読んでまっさきに感じたことは、
「この人にはなんて美しい世界が見えているんだ…!!!!!!!!」。
大げさかもしれないが、それはちょうど、私が大好きなモネの絵を見た時に感じるのと全く同じ感慨である。

ここまで丁寧

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社会は障害者の生きる証を奪っている

今回はこの本を通じて、重度知的障害者が次々と殺される事件を生み出した、排他的な社会の風潮について考えてみた。

犯人の思想について詳しく考察した記事はこちら。↓

被害者の匿名性、名を与えられない生

上記の記事で私は、この事件の特殊性が、被害者が匿名で報道されたことにある、と指摘した。
匿名で報道されたことには2つのプロセスがあった。
1つ目は「遺族が匿名で報道することを望んだこと」。
2つ目は

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「意思疎通のとれない人は価値がない」という思想

やまゆり園障害者殺傷事件

2016年、この悲惨な事件は起きた。
障害者施設に押し入った元職員は、抵抗のできない重度の知的障害の人をターゲットに19人を次々と殺害、27人を負傷させた。

この事件を起こした被告の考えは、「意思疎通のとれないような重度知的障害者は生きていても他人に迷惑をかけるだけだ、死なせたほうが良い」という衝撃的なものだ。

この本は、そのような被告と真正面から向き合い、その思想

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ジュディス・バトラーという人の歩み / This Life, This Theory (Judith Butler)

つい先日まで「ジュディス・バトラー」という高名な先生を知らなかったが、友人の話に出てきたのをきっかけにこの現代思想の臨時増刊号による特集を読んで、「めっちゃいい…!」と心を動かされた。

というのも、ジェンダー学・フェミニズムというと特定の人々のための学問、という印象がぬぐいきれないが、
バトラーによる議論は社会構造により自分の生を生きづらいと感じている全ての人々に向けられた、かなり普遍的で、そし

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