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短いおはなし6

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目配せ。

目配せ。



‪キツネは思った。なぜかおれは知っている。未だ見ぬ美しいものがあることを。それは容赦のない美しさ。たぶんおれにとっての救いは、なぐさめや馴れ合いではなくて、この暗闇で容赦のない美しさを求めることに没頭し、その片鱗に触れること。その暗闇で似たものを求めるひとと黙って目配せすること。‬

カメラなんか置いてくればよかった。

カメラなんか置いてくればよかった。



キツネは思った。ショッピングモールもきらいだし、屋上もきらいだし、夕焼けも富士山もきらいだ。やけにきれいだからきらいだ。きれいだね、と笑い合うミニバンの家族もきらいだ。カメラなんか置いてくればよかった。でもわざわざ立ち止まって撮った。誰かに伝えたくて。とてもきれいだったから。

きみがちいさな希望にとりくむ限り。

きみがちいさな希望にとりくむ限り。

僕はあわれ?子ぐまが聞いた。クマが答えた。いいかい。きみがひとつづつ目の前のちいさな希望にとりくむ限り、きみはゆっくりとした幸福の途上にいる。結論を急いじゃだめだ。幸福は時間がかかる。感情なんて一時的なものだから信じちゃだめだ。どんなに不様でも希望にとりくむきみにだけ朝陽が届く。

皆さま。

皆さま。



‪今年、眠る前になでる本。光に透ける魔法付き。に出会っていただいた皆さま、お店に置いていただいた書店さま、ライブに来ていただいた方、CDを買っていただいた方、魔女の帰郷の写真展に来ていただいた方。来れなくても応援してくださった方、一緒にものがつくれた皆さま、ありがとうございました。‬

全部夢だったのさ。

全部夢だったのさ。

‪全部夢だったのさ、大きな夕日が言った。キツネが言った。そうか。だとしたらすごくいい夢を見れたなあ。おれにはもったいないくらいだよ。実は知ってるんだ。夢と現実。現実の方が長く続かない。夢の方が美しくて永遠。みんな夢だったのかとがっかりするのがわからない。夢は、生きる力になるのにね。‬

魔女の帰郷、ありがとうございました。



‪不思議。感想ノートを何度も読み返す。お会いした方との会話を何度も思い出す。皆さん、濃く面白く魅力的なのに、展示を深く受け止めてくださった。沖縄、京都、愛知、埼玉、東京からわざわざいらしてくださった。写真展、魔女の帰郷、いただいたものが圧倒的に多い。勇気を、ありがとうございました。‬

そう、魔女たちは帰郷した。

そう、魔女たちは帰郷した。



‪#魔女の帰郷 「私の森に魔女たちが集ったのを感じる。しなやかな魂が。そして、魔力を強め、それぞれの場所に帰り、また日々を生き始めた。あのひとも、あのひとも、あのひとも。そう、魔女とはあなたのこと。そう、魔女たちはそれぞれの持ち場に帰郷した。」‬
‪ありがとうございました。‬

魔女の帰郷、ご感想。



魔女の帰郷への、永森まりもさんからいただいたご感想。感じて欲しかったことが書かれていて自分が書いたのかと思った。

明日、魔女の帰郷、最終日。

明日、魔女の帰郷、最終日。

魔女の帰郷、うれしいご感想。
「静寂な森のなかで、精霊たちのささやきを聞いているみたい。私は私のままでここにいても良いのかな。」
https://instagram.com/p/BdPFWsmB9Cz/

白取知子さん、魔女の帰郷に、はるばる来てくださった。うれしい。
https://instagram.com/p/BdPbOOIhrf3/

魔女の帰郷、
来ていただいた方は後悔ないはず、
と絶対

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ROUTE BOOKS様に4度目の納品。



上野ROUTE BOOKS様に、4度目にして最大冊数の納品させていただきました。うれしい。ROUTE BOOKSさんで買っていただいた方、ありがとうございます。ゆったりしていて今どこにいるのかわからなくなるのがROUTE BOOKSさんの魅力です。

bar bossa林さん。



bar bossa林さんに1年くらい前に、本つくって本屋さんまわってるんですよ、って言ったら、カウンターの向こうで、本当にまわっちゃってるんですか!?と身体を折り曲げて笑ってくれた。笑ってくれるひとって大切。林さん、そのあとでいくつか本屋さん紹介してくださった泣

無駄にしない。



Aさんが愛知から写真展に来てくださった。初対面だけど笑ってばかり。なんだろこの人、神の使者?なんだろこの日、誕生日?ものすごく遠くから来て、直接言ってくださったものすごくうれしい感想。荒れる美しい海。絶対に無駄にしない。
Aさんが愛知から写真展に来てくださった。初対面だけど笑ってばかり。なんだろこの人、神の使者?なんだろこの日、誕生日?ものすごく遠くから来て、直接言ってくださったものすごくうれ

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ぼくを導くものは何?

ぼくを導くものは何?



ぼくを導くものは何?子ぐまが聞いた。クマが答えた。一時の救済じゃない。もっとわけがわからなくて説明できないもの。激しくなめらかで美しく残酷で清と濁が混ざり混沌と誕生が繰り返すもの。君はそれをどんな時も胸に灯し気高く生きる。しぶといレジスタンスみたいに。君の人生をみつけておいで。

「この本は、幼馴染みみたいです。」



眠る前になでる本、オーダーいただいた中村ひかりさんに、クリスマスにお届けできました。早速、ご感想いただきました。「この本は、友人を通り越して、もうすでにわたしのことをわかってくれている幼馴染みたいです。なぜか懐かしさを感じます。」こちらがプレゼントをいただいてしまいました。