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迎え火

次は迎え火の授業だった。
先生が言った。
火には注意してね。
なにかを迎えることも
できるけれど、
迎えられてしまうこともあるの。
男の子はじっと火を見つめた。
次第に男の子は
うっすらとしてゆき
やがて消えた。
その晩は長く雨が降った。

「迎え火」

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