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日本人の名前のローマ字表記は2020年1月から、苗字が先、下の名前が後になる。

2020年1月から、日本人の名前のローマ字表記が「姓→名」の順に正式に変わる。日本政府が発表した。

ファミリーネームの表記は、すべて大文字を使用することに決まった。どれが姓か、名かを判別しやすくするためだ。

つまり「鈴木一郎」なら、「SUZUKI Ichiro」が公式表記となる。「Ichiro Suzuki」と書くのが当たり前だった時代は、あと2カ月で終わる(この記事は2019年10月28日に執筆)。

ローマ字表記の改正をめぐるこの動きは、政府の間で2000年から行われてきたが、いまいち浸透しなかったという。そこで今回、やっと日本政府が本格的に変更に踏み切った、というわけだ。

誰もが知るように韓国人や中国人の名前は、アルファベットで書くときも「姓→名」の順が一般的。同じ極東アジアでも、日本だけはファーストネームが先、ファミリーネームを後に書いてきた。そのことに特に違和感も無いくらい、私たち日本人には姓と名の順が逆になるのが定着し過ぎていた。

日本では欧米の習慣に倣って、ほとんどすべての人がそうしてきた。私も英語で自己紹介するときには、当然のように「名→姓」の順にしていた。

ただ、考えてみれば、なぜ母国語の語順を真逆にしてしまうほど、欧米式の表記に従ってしまっていたのだろう?

外国人に理解しやすくするために、日本人が気を遣っていたのか。戦勝国のアメリカやイギリスに、敗戦国の日本は従い続けなければならないのか。

2020年1月を待たず、いまから始めようではないか。日本人として、日本語の語順に誇りを持って、「姓→名」の順で書き、話すのを当たり前とすることを!

また、英語で自己紹介するときにも、あたかもアメリカ人が日本人の名前を呼ぶときのようなイントネーションで自分の名前を名乗ることも、もうやめるべき。日本人なのだから、日本語の発音に誇りを持って、日本語で名乗るときと同じ発音にしようではないか。

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