インドネシア 中絶禁止 法に見放された被害者たち
みんなに知ってほしい世界の現実。
これから書くのはインドネシアで今年、実際に起きた事件。国の法律が国民を苦しめることがあっても良いのだろうか。
インドネシアで今年2~4月にかけ、16歳の少女が計7人の男に強姦され、その後妊娠したことが分かった。
彼女にとっては、身ごもったこの胎児はおぞましい存在。
中絶を望んだが、インドネシアの法律では、強姦の被害者だとしても特定の条件を満たす場合を除き、原則、妊娠6週間を越えての中絶を禁じている。
お腹が次第に大きくなり、悩んだ少女は外出が辛く、不登校に陥ってしまった。
インドネシアでは昨年7月にも、実の兄に強姦された末に妊娠した15歳の少女が人工妊娠中絶に踏み切り、禁固6月の有罪判決を言い渡されている。
インドネシアだけの話ではない。アメリカでも今年、いくつかの州がレイプ被害者にも中絶を禁止する法律を成立させている。
法は国民を守るためのも。
法律によって被害者が苦しむことがあってはならない。
法改正に向けた議論が進むよう願う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?