便利なものたち

すごく疲れているのに無性にたまごサンドが食べたかった日、出かけた帰りにスーパーで、パンと卵と一緒に、マヨネーズを買った。
自分では初めて買った、マヨネーズ。
値段も種類もなにもかも謎。カフェでバイトしていた時以来、数年ぶりに開ける赤いキャップ。

夫と暮らして五年とちょっと。
麺つゆもドレッシングもなんとかの素も買ったことがない。電子レンジもない。それにもうすっかり慣れていて、サンドイッチを作るときはまずボウルにヨーグルトとオリーブオイルとマスタードを入れるもので、サラダも、ツユも、湯煎も、驚かれるけど全部そういうもので。

でも世界には便利なものが多く、わたしはまだ二十代のくせにおくれていて、いつも、わー進化してるなと感激してしまう。
そして、やっぱり自分で作りたいなとたいてい買わないのだけど、たまに買うと気分が変わったりして、封を開けて苦手なにおいでも、好みじゃなくても、それはまたそれで、失敗してもまぁよくて。

すきなものがあるからって、その反対を否定しないでいたい。

マヨネーズに続いて最近買ったのは、フッ素加工の26cmの普通のフライパン。軽くて、鉄みたいに使った後焼いたりオイル塗ったりしなくていいことに、すでに暑い台所で、これまた、とびきり感動した。

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