見出し画像

その日々を忘れないように・7/29-8/4

19/07/29 うだるような暑さの日
 洗濯物を干して、マイボトルにお茶を入れて、ゴミを出して、仕事に行く。
日常に戻ってきたと思う。

19/07/30 夏が止まらない日
 ハードカバーくらいの大きさの保冷剤をタオルに巻いて抱きしめて仰向けになる。
海や川で溺れないようにしているみたい。

19/07/31 冷たさを求めるゾンビな日
 暑くてどうにもならんのでかき氷を食べに行く。
ベランダで煙草を吸ってメンソールを感じないくらい、暑い。
青天井に駐車してある車に乗り込むと余計に汗だくになる。
ぐっと我慢、窓全開にして、先週の北海道の涼しさや冬の定番ソングを夢想する。
少し走らせて(直線距離で3kmあるかどうかくらい)着いたら突然の夕立。
家に干してきたタオルケットを思う。
ここ何日かは雨予報はないから放っておいてもまた干せば良いだけ、それよりもかき氷を優先する。
ふわしゃりの今どきのやつ。
和三盆のシロップに白玉・つぶあん、和菓子屋のかき氷ならではのコンビネーション。
さっぱりとした甘さは最後まで飽きがこない。
ガラスの器が空っぽになる頃、汗はさっぱり引いていた。
雨を吸い込んだアスファルトは西日に照らされ、否が応でも熱を発散する。
「こりゃあまた暑くなる」と誰かが言うけれど、内側から冷えた身体はとても快適。
帰ったら店のあたりだけ雨だったのだろう、タオルケットは無事だった。

19/08/01 ファンデーションの意味を見出だせない日
 連日の猛暑、というアナウンサーの文言は聞き飽きてきた。
日に者と書いて、「暑」。
漢字というのはわかりやすいなあと思う。
8月に入ったことだし、この一月は「暑い」という漢字を全て伏せ字にしよう、と思い至る。
「○い」というようにする。

19/08/02 先週まで雨が信じられなくなってきた日
 空気の澱んだ冷房の効いていない階段3階分を駆け上がる。
吸う息吐く息がぬるくて、窒息しそうな気分だった。

19/08/03 銅製のマグカップで飲むアイスコーヒーが美味しい日
 あいちトリエンナーレで慰安婦像が展示されていた「表現の不自由」のコーナーが撤去されるらしい。
撤去されたことによってコーナーが完成した、のか?
どんな人が批判し、賛同したのか。
まるで見る側を炙り出すリトマス試験紙。
芸術に政治は要らない。

19/08/04 夜風が街を洗う日
 桃の食べ放題バスツアーなるものに参加した。
箱の中の桃がなくなったら次の箱用意します、って言うてたけどそんなにたくさん食べれない。
桃は個体差があって熟れすぎてたり、りんごみたいしゃりしゃりしたりで面白い。
触れると直ぐ傷むし、繊細な果物なんだなあと。
経験値が1upした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?