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ついに行った!因島へ!

2023年9月8日、ポルノグラフィティはデビュー24年を迎えた。熱しやすく冷めやすい私がずっとファンでいられるなんて幸せなことだ。

人生の半分近く彼らのファンでいながら、不思議と今年に入るまで行きたいと思ったことがなかった。2人の生まれ育った因島に。

それがなぜか今年に入って急に行きたくなったのだ。漠然と「因島に行きたいな~」なんて思っていたら、なんと仕事で1週間余分に有休をいただけることになった。その使い道として、職場の先輩がシェラトンホテル巡りをするアイディアを出してくださった。その中に広島があり、旅行先が決まった。

いつかは行ってみたいと思っていただけなのに、こんな機会をくださった神様にただ感謝しかない。

繰り返しになるが、ただ漠然と「因島に行きたい」と思っていただけの私。因島でどこを見たいのか、何をしたいのか。それが全然浮かばない。ただ、ポルノの2人が生まれ育った所が見たい。それだけだった。

今回の旅行は車を借りない。個人的には早朝6時台のバスで広島市を発ち、車を借りて島を周りたい勢いだったが、先輩は特にポルノファンではない。朝早く出るのも車を借りるのも諦める。そうなると因島に滞在できる時間は正味2時間ほどしかない。

バスの終着は土生港。ラバッパーの皆さんには言うまでもないが、Jazz upという曲の歌詞に登場する地である。

頭の中にJazz upを流しながら、ここから行ける範囲を歩いてみることにした。

すると当然出てくるのは「」に歌われる折古の浜だ。こちらの記事を参考にバスの時間を調べてみる。土生港から広島市に戻る直通バスには間に合わないが、尾道駅まで行けば高速バスに乗れそうだ。「お好み焼 うえだ」さんにランチの予約も済ませた。

当日を迎えた私は、もう因島に行けるというだけで頭の中がいっぱいだった。

バスを降りて向かったのは因島観光協会。

中に入るとテーブルの上にまだ寄せ書きスペースが!吸い寄せられるようにペンを取った私に、女性職員の方が「ポルノグラフィティのファンの方ですか?」と声をかけてくださった。そして、ネットで散々目にしていた例のものをいただく。


憧れのファンマップ!

私は発達障害があり、アレキシサイミアの気もあるので自分の感情を認識しづらいのだが、ようやく因島にいるのだということが実感できてきた。所狭しと貼られている記事も写真に納め、「うえだ」さんへ向かう。

バスの到着地から歩いて程ない所に「うえだ」さんはあった。
予約した時間より若干早かったが、店内に入ると「ご予約の○○さん?」と声をかけてくださり、「テーブル、カウンターどちらでもー」と案内してくださる。
せっかくなのでカウンターに座った。そのすぐ左側の壁には晴一のサインが掛けられていた。

目の前の大きな鉄板越しに奥様がお茶を出してくださる。その鉄板の上には美味しそうな因島お好み焼き、通称因おこが!!

因おこ〜

広島で生まれたものの東京で育ち、わけあって現在は青森県民の私は初めて広島のお好み焼きが焼かれる過程を目にした。それが因島で本当によかったと思う。

焼き上がるとご主人が「半分(にする)?」と訊いてくださる。先輩と2人、別のメニューを注文したからだろう。さりげない気配りに因島の温かさを感じた。

ランチの後はもちろん「新藤フルーツ」さんを見るために歩く。
余談だが今年の酷暑で人生初の熱中症になり、自慢できない人生のスタンプを押してしまった私。広島の暑さはとても心配だったが、因島は風が涼しく、思ったよりもとても過ごしやすかった。

前述のように、私は折古の浜に行くつもりだった。
けれど、因島に、それも土生の地にいるということに感動しすぎて、「ここにいるだけで十分」状態に陥っていた。

因島にいる。それだけで私は満足だった。

結局お菓子屋さんを2件ハシゴし、さすがに暑かったので「ペーパームーン」さんで一息つくことにした。
「ペーパームーン」さんでは常連だろうグループが盛り上がっていて、広島弁を生で聞いてまた感激。

初めての因島。それも2時間の滞在はあっという間で、行こうと思っていた所にも思うように行けなかったりした。同行してくださった先輩にとっては正直つまらなかったかもしれない。それでも私は幸せだった。

ポルノグラフィティの2人、いや、3人が生まれ育ち、そして出会った場所。そこに来られて、自分の目で見ることができ、そこに暮らす人々の温かさにもわずかでも触れることができた。

また因島に行きたいと思う。
そしていずれ、何か縁があれば住んでみたい。

ポルノグラフィティの音楽は、不思議といつも私の心に一番合うものを届け続けてくれる。そしてまた、新しい夢も芽生えさせてくれた。

ありがとう、ポルノグラフィティ。

来年も、その先もずっと共に歩めますように。
とりあえず今は、年明けのツアーが楽しみでならない。



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