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つゆのあとさきと選評は楽し


https://youtu.be/YidjUzaYk6A

「メルさん」
さだまさしさんの「つゆのあとさき」をお願いします。
さださんといえば文学的な歌詞がたくさんありますよね。
この歌もそんな感じがしてとても好きです。
案山子とどっちにしようかな、と迷ったけど
たぶん案山子はどなたかがリクエストしてるでしょうから
こっちにしました。


スゲ~な・・・

スゴいですね・・・

こんなだったんだ・・・

こんなだったんですね・・・

もうボコボコにされてるな・・・

こりゃ立ち直れませんね・・・

オレ達、音楽の世界にはコンテストはつきものだよな~

デビューのきっかけは「○○コンテストで優勝」ってよく聞きましたよね。

文学の世界もスゲ~な・・・

直木賞の評価もえげつないですね・・・

https://prizesworld.com/naoki/ichiran/ichiran1-20.htm


これ見て驚いたよな~ まあ直木賞の最終候補に
エントリーされるだけでもスゴいんだけど
この審査員のコメントは容赦ないな~

絶賛もあれば酷評もあり、ってまあ当然なんでしょうけど
これをこうやって公開されると本人もショックですよね・・・

ほめられりゃあいいけど、酷評された日にゃあ
大酒でも呑むしかねえよな。

これ、第一回から最新のまでズラリと載ってるんですね。

そうよ。ただ、読むぶんには面白れえってのもあるなあ
なにせ審査員も大御所だ!文章がイカしてる!

第一回から見ていくと、錚々たる顔ぶれが受賞してますぜ!
川口松太郎、海音寺潮五郎、井伏鱒二・・ってもう教科書の人達ですぜ!

もうビッグネームだな!それを審査するのは・・・
大佛次郎、菊池寛、久米正雄、吉川英治・・・もう「文豪」だぜ!

ホラホラ、海音寺潮五郎先生なんて1回目も2回目も落選してますぜ。

3度目にしてやっと受賞してるな。
だがその3回目には獅子文六も山本周五郎も落ちてる。

で、これですよね。「この回の選評の概要を見る」ってとこに行くと
審査員のコメントが載ってる。

これが恐ろしくもあり、面白くもあり、なんだな(^_^)

ノーコメントのもありますね。なんかスルーされたような気が(^_^)

そうだな。なんか言って欲しいよな~
「言うに値しない」ってことかな~ なんだかコワイよなあ(^_^)

本好きにはたまらない名前がズラリと候補にいますね。

そうだな~毎回のように有名作家がエントリーしてるな。

当たり前だけどみんな若いですね。20代もたくさんいる。

もう今は鬼籍に入られた方も当時は希望に燃えた若者だったんだな。

これ見て下さいよ!第42回、国民的作家「司馬遼太郎」先生が受賞してますぜ。

オオッ!初のエントリーで一発受賞! さすがだな!

水上勉さんに勝ってますぜ。

「この回の選評の概要を見る」と、だな・・・
絶賛されてる・・・これも・・・これも!

小島政二郎さんのコメントが面白いですね(^_^)

ああ・・「この大きなウソをつく才能・・・」って、誉めてるよなあ~(^_^)

吉川英治さんのコメントも、「将来、国民的作家」になるのを予言してますね。

やはり本物は本物がわかるんだな。

海音寺潮五郎先生はこの頃にはもう審査員なんですね。はやり絶賛!

渡辺淳一さん63回に受賞 井上ひさしさん67回
藤本義一さん71回 

逆に阿久悠さんの「瀬戸内少年野球団」取ってないんですね!
他にも筒井康隆さん、中山千夏さん、赤川次郎さん、残念・・・

五木寛之さんは2回目の候補で受賞してる。第56回に「蒼ざめた馬を見よ」
でもなぜか「G I ブルース」と2作もエントリーしてる。

へ~同じ回に2作、って今じゃ考えられませんね。

「この回の選評の概要を見る」も五木さんスゴい絶賛だぜ!
柴田錬三郎先生なんか
「このような新人は幾年に一人も現れるものではない」
源氏鶏太先生も
「直木賞は、久しぶりで、会心の新人を得たという気がする」

なんだかコッチまでむず痒くなりますね~(^_^)

そして月日が流れると 井上ひさし先生 五木寛之先生たちが
審査員として次世代の作家を審査するんだけど
まあコメントに愛があるというか、ユーモアがあるというか
とにかく面白い!

作風がそのままお人柄になって、コメントにも現れるんですね(^_^)

第104回は古川薫先生が苦節10回目のエントリーにして受賞!という
話題で持ちきりになったけど、候補に宮城谷昌光さんもいた。

今や古代中国を中心に大作を続々とものにされてますね。

この時、宮城谷さんは「天空の舟」が候補になったんだけど
五木寛之先生の評価は
「壮大きわまる長篇で、このむずかしい時代に挑んだ宮城谷昌光さんの力業に小説家として羨望の念を禁ずることができなかった。」
井上ひさし先生は
「構想は中国古代に材を仰いですこぶる広大、文章は格調高く、かつ融通無碍、しかもそのおもしろさは彼の三国志をさえ凌ぐかとおもわれ、
「これは大変な書き手が現われたものだ」と度胆を抜かれた。」
と、きたもんだ!

でも、惜しくも賞を逃したんですね。

だが宮城谷さん、なんと次の第105回で見事受賞する!
あの芦原すなおさんの「青春デンデケデケデケ」と同時受賞!

なんと!「青春デンデケデケデケ」と言えば、
オイラ達バンドマンのバイブルじゃあないですか!

あの時は「青春デンデケデケデケ」に話題が集まったんで
割を食った形になったがな(^_^)

宮部みゆきさんもこの回に候補だったんですね「龍は眠る」

そうなのよ。今やビッグネームの宮部さんだが
この後も候補になっては残念な結果が続く・・・

「蒲生邸事件」とか好きでしたけどね。

ウ~ン・・・それもキビシイ評価が書いてあるなあ・・・

プロの目から見ると色々あるんですねえ~

で、115回になると浅田次郎さんが「蒼穹の昴」で候補になってる。

ドラマ化もされた大作ですね。

残念ながら落選・・・ここでも五木寛之先生は
「もっとも印象に残った。」「たしかに欠点は多い。」
「しかし、それでもなお私は、この浅田氏の野心的な仕事に
一票を投じたことを後悔してはいない。
いかにエネルギッシュな作家でも、これだけの力作をたて続けに
世に問うことは難しいだろうと思えば、
「長蛇ヲ逸ス」の感をおさえることができなかった。」
と、とにかく熱く語る!

なんとか受賞させたかったんでしょうね・・・

しかし、その2回後の第117回にあの「鉄道員」で受賞!

高倉健さんで映画になりましたね!

さあ! 五木寛之先生いわく
「蒼穹の昴」で長蛇を逸した作家が、よくも再度の金的を射とめたものだ。
強運も才能のうち、とあらためて思った。」
と、会心のコメント(^_^)

いや~良かったですね。

だろう(^_^) 毎回ずっと追っていくとドラマみたいに
思えてくるんだぜ。

そう言えば宮部さんは?

6回目の候補にしてついに受賞! 第120回に「理由」で!

良かったですね~

まあ色々紹介したが、これらはほんの一部なので
興味ある方はジックリ読んで欲しい。
オレは何度も目頭が熱くなった・・・
選ぶ方も真剣勝負だ!

これ見ると、オイラ知らずに読んでた本が直木賞候補とか
実は受賞作ってけっこうありますぜ! 驚いたなあ~

だろ(^_^) 最後に審査員になった浅田次郎先生が
福井晴敏さんの「Op・スターダスト」についての評価が面白いんだ!
これは直木賞じゃあなくて山本周五郎賞でのことだが、以下

「何の因果か、私はこの作家の手になる小説を、
好むと好まざるとにかかわらず
すべて読まねばならぬ運命を背負っている。
なぜこんなに長いのだ。」

(^_^; ・・・・・・

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