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人を導く12という数字

12という数字を考えると不思議だなあと思う。
12は2で3で4で6でも割れる。
分けるのも並べるのもまとめるのも便利だ。
 
12進法でダースという単位が使われた。
月は満ち欠けを12回繰り返すので1年とした。
一日は24時間、午前12時間、午後12時間とした。
星座も12で展開してゆく。
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支もある。
 
12年を5回繰り返すと60で、60歳の誕生日は
還暦といって特別に祝う。
赤い帽子とチャンチャンコを着て、赤ちゃんに戻って
次の60年に向かう。
医学的にも、身体にあまり負担を掛けないで上手にこなせば、
120歳までは生き長らえる可能性はあるという。
アメリカの老年学研究団体GRGの認定した最高齢者は
女性で122歳164日だった。
 
振り返ってみると12歳、24歳、36歳、48歳、60歳、72歳の時々は
良きにつけ悪しきにつけ、色々と転機があって大事な年だった。
 
未開の国の人たちは指10本まで数えて、それ以上は
沢山で片づけると聞いたことがある。
平安時代から伝わる公家の衣装の十二単も
実際に12枚着るということではなく、沢山着るという意味らしい。
 
満ち足りた表現は十分でそれ以上は十二分ともいう。
「100%おもてなし頂いたよ、いや、本当に楽しくて120%だったなあ」
なんてお礼を言うこともある。
12に繋がると何か縁起が良くて、安心する不思議な数字だ。

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