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ミウッチャプラダ×ラフシモンズ 2021SS対談


しばらく更新できずに、時間が過ぎてしまいました。
忙しい日々を送っており、アンティーク&ヴィンテージジュエリーのことも
また更新します。

今回は番外編です。
私は、幼い頃からファッションが大好きです。
高校生の頃から、趣味でずっとパリコレをチェックしています。
ファッションが好きということがアンティーク&ヴィンテージジュエリーのバイイングにも強い影響を与えていて、
私のバイイングは少し毒っ気もあると言って頂けるのは、
ファッションが好きということ、ファッション目線からのアンティークがベースにあるのかもしれないと思います。

2021春夏のコレクションはコロナの影響で多くのブランドがショーを行わず、
ムービーを配信するなどの方法でコレクションを発表しました。
そして、今年の大きなニュースの一つが、
ラフシモンズがプラダに加入したこと。
カールラガーフェルド、アライアなどが亡くなり、
ファッション業界でも世代交代が進んでいますが、
プラダとラフシモンズは今のファッション業界を牽引する大御所たち。
2人がタッグを組むなど、20年前は想像すらできませんでした。

今回の2021春夏のショームービーの後、
プラダとラフシモンズが対談をしました。
雑誌のインタビューを受けることはあっても、話すプラダを見れることは珍しいことです。
私も内容を細かく知りたくて、翻訳しました。
集中力が切れてしまい、一部要点をまとめただけの箇所もあり、
また素人なので、完璧とは程遠いですが翻訳しました。
もし、ご興味があれば、ぜひ。

プラダ×ラフシモンズ 対談
ミウッチャとラフはどのくらい一緒に仕事するの?
R:突然に決まったことだから、どのくらい一緒にやるかは分からない。でも、お互いの仕事に常に興味があったし、出会ったのは何年も何年も前のこと。
彼女が僕にジルサンダーのディレクターをオファーしてくれたことで、レディースのキャリアをスタートさせるきっかけになったから、彼女に感謝している。
彼女の仕事を見てきて、ずっと一緒に仕事がしたいと思っていたから、オファーをもらって迷いはなかった。

一緒に仕事をすることは難しい?
M:より楽になる。互いにシェアできるから。
でも、シェアしなきゃいけないから、もっとエネルギーを使うと思う。難しい??いや、もっと興味深くなるわ!

R:僕が好きなものを、彼女も好きだと知っているから、僕の決断がより強固になるね。僕にとっては感情的、心理的、そして知的に楽ですが、対話が増えて、タイミングにも影響を与える可能性があるため、難しいかもしれません。しかし、結果的には楽だと思います。

M:コロナのせいで一緒に仕事をする時間がほとんどなく、私たちはよりダイレクトに、直感的でなければなりませんでした。
ですが、今後はもっと考えて、対話する時間があると確信しています。

ファッションは新しい(NEW)ものに飛びつく??
M:新しいものは、全てのデザイナーにとって地獄のようなものよ。
でも、もはや新しいということはそれほど重要ではないわ。
コロナの中で、誰もが、個人やブランドの深い考えを表現しなくてはいけない。
だから、新しい何かをするためのNEWは、もはや重要ではないの。

R:ファッションは一般的に常に新しさを求めるし、彼女が言ったように、全てのデザイナーはNEWでありたいと思う。でも、長くファッション業界にいると、自分のクリエイションをリフレッシュすることが大切になる。
僕にとっては、NEWの定義は誰も見たことがないもの。
また、新しい世代が入ってきて、新しいものをもたらすべきだと思う。

M:NEWは映画を見ている時、本を読む時に考えた何か。
私たちの現在は、私たちの過去から作られたから。
NEWは、女性が解放された時に生まれたミニスカートのような驚きの革命を除いて、不可能ではないわ。
今回のコレクションは足し算?引き算?

M:両方ね!足し算、引き算、コラボレーションを発展させることができる。どんなコラボレーションにも、美しさはあるし。どこへ向かっているかは分からないけれど。

R:両方だね。どちらか一方に繋がるような仕事の仕方をしたくない。関係しているけど、2つの世界がそのままスライドしていくのではなく、僕と彼女が自由に、互いのやり方を認識し、互いのやり方をどう伝えるかがとても大切。僕と彼女は、全然違ったやり方かもしれないしね。

「プラダ」らしさとは?
M:他の誰かが言うべきよ。私がしていることだから、答え方が分からないわ。

R:私たちは実際にプラダらしさについて非常に頻繁に話します。僕は部外者であり、部外者として会社を見ているからね。僕はプラダという会社をどのように見てきて、プラダというブランドをどう見てきて、どういう意味を持つのかを常に考えています。特に、どうプラダを理解しているのかと。。
僕が自分のブランドを始める25年以上前から、プラダは定義できないコミュニティとして見なしてきたんだ。定義できないけれど、感じるもの。存在するもの。
プラダは非常に特殊な立ち位置で、知的であり、美学があるんだ。
以前の講演やインタビューから、世界中のほとんどの人が、僕が好きなブランドがあまりないことを知っていると思います。僕がブランドを愛するために必要なのは、「らしさ」なんだ。

「私は10歳の女の子です。私はファッションデザイン、特にプラダとミュウミュウが大好きです。私はファッションデザイナーになりたいと思っています!私の夢を持ち続けるために、アドバイスを下さい」

M:「勉強、勉強、勉強!」よ。学び、映画を見て、アートを見て、小説を読んで、1着の服があなたの生活を素晴らしくすることを知りなさい。それはあなた自身のためであり、あなたの人生のためなのよ。それは抽象的な仕事ではありません。結果として、私の服を着ている人の気分が良くなったり、よりよく生きることができたり、かつ着やすくなくてはなりません。
そして…もしあなたが変わりたい、ある日あなたが他の誰かに、隣の誰かになりたいと思ったら、それはあなたの個性を見つけるチャンスであり、あなたの人生で本当に重要なツールだと思うわ。

「プラダとラフ・シモンズはどちらもユニフォームに興味がありますよね?あなたのユニフォームは何ですか?「新しい」プラダのユニフォームは何ですか?」
R:ここ数ヶ月で彼女と一番話し合ったことは、ユニフォームについてだったと思います。軍服や警察の制服などの文字通りの制服ではなく、比喩としてのユニフォームを。言いたいことは着ると気分がいいとか、どんな時代でもいいけれど、特定のファッションアイテムになりすぎずに、自分を表現したいように表現できるものを見つけられたら面白いということ。ユニフォームはもっとタイムレスなものを表現すべきでもあるね。
僕の個人的なユニフォームは通常とてもシンプル。プラダの黒のズボン。僕が仕事しているからではなくてね。
あとはシャツ。いつも一緒だね。それから1、2年は好きな靴を履いていて、突然まったく違うものに変える。

M:私は変わっていくけれど、最近のお気に入りは紺のニットと、プリーツの白いスカート。

R:ズボンやシャツは常にニュートラルですが、より極端なものをトップに持っていきたい。例えば、コートだね。ユニフォームのアイデアは、ほぼ基本的な形に基づいているね。

アイディアは潜在意識から生まれるもの??
R:僕は潜在意識と共通しているものからでてくるのがいいと思っている。僕一人が感じるものから生まれたものではないと思いたい。それは正しくないからね。。

M:私によっては根本的な問題ね。たくさんのブランドがあるから、私は人々にとって意味のあるものを提案したい。
読んだものから、学んだことから、議論したことから、人々とつながる必要があります。 世界とつながるほどに、自分の仕事は面白くなるわ。

http://meltingpot-shop.com



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