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ECサイトの広告運用ではどのような広告レポートが必要か

ECGrow noteでは、EC運営に関するノウハウを発信しています。
今回は広告レポートについてのお話です。ECサイト運営者でWEB広告に携わる方のお役に立てたら幸いです。

広告レポートで最も重要なポイントとは?「ボトルネック」を見極められること


すでにこれまでに何かしらのWEB広告を利用したことがあるEC事業者様が多いと思われますので、ここで改めて「広告レポートとは?」のような解説は割愛します。ご自身でWEB広告の出稿をしていたのであれば、広告レポートは作成はしてこなかったというケースがあるかもしれませんが、広告運用を外部に委託していたのであれば通常は最低でも月に1回は広告レポートの提出があったはずです(特段の理由なしにレポートがつくられてないのであればかなり問題です)。

さて、その広告レポートですが「ボトルネック」が見極められるレポート構成になっていますか?ここでいうボトルネックとは広告効率(広告の成果)を悪化させている要因の特定のことを指すとします。

ECサイトの広告レポートで最も大きな枠組みのボトルネックは商品単位でしょう。ですが特定商品の広告成果が悪いからといって広告を停止するのは間違った判断になりかねません。

なぜなら特定の媒体が広告成果を下げているかもしれず、この場合だと、成果が悪い媒体を改善することでパフォーマンスを改善することができるかもしれないからです。もしくは媒体からさらに掘り下げてキーワードや広告文に著しく広告パフォーマンスを悪化させているものが隠れているかもしれません。

このようなボトルネックを探せるレポートになっているでしょうか?

媒体管理画面でボトルネックを見つけていくのは効率が悪すぎる!

ボトルネックを探れる広告レポートの構成になっていることが重要というのがここまでのまとめです。

でもボトルネックを見つけるのであれば、媒体の管理画面だけでもよいのでは?と思われた方もいるかもしれません。

はい。確かに扱う商品が数点であったり、ECサイト以外の広告運用でも、取り扱うサービスやエリアなど細分化できない商材で広告配信しているのであれば、管理画面上でボトルネックを見つけていくのはさほど手間ではないかもしれません。

ですが、そのようなシンプルな配信でもGoogle広告やYahoo!広告などの媒体ごと、検索広告やディスプレイ広告などの配信タイプごとの様々な指標(表示回数・クリック数・クリック単価・クリック率・コンバージョン数など)を一覧表示させて確認できる広告レポートの方が、より早く的確にボトルネックを見つけられるので便利だと思いませんか?

例えばGoogle広告の管理画面だと折れ線を2本表示させて指標の推移を確認することができますが、確認したい指標ごとに折れ線グラフに適用させる指標を変えていくのは面倒でもありますし、常に手動で管理画面の表示内容を変えていくのは効率的とはいえません。

ですので、あらかじめ「森から枝葉へと」ドリルダウンしていける広告レポートを作成しておくことができれば、その都度、管理画面上で探り当てる作業が不要になり、しいては大幅な時間工数の削減につながり、他の本質的な広告戦略に時間を割くことができるので、適切な設計がされた広告レポートは非常に重要だというわけです。

広告レポートをLooker Studio(旧名称:Googleデータポータル)で作成するメリットとは?

広告レポートを作成できるツールは無数にありますが、弊社ではLooker Studioを活用してダッシュボード・広告レポートの構築を推奨しています。

詳細なサービス内容はこちらをご覧ください。
https://ecgrow.members.co.jp/dataportal.html

リアルタイムで値の変化を追える

広告レポートではボトルネックを見つけるにあたり、様々な指標を一覧表示させて確認できるレポートが望ましいという話をしてきました。

さらにもう1つレポートとして備えておかなければいけない機能としては、リアルタイムに指標の変化を追えることが挙げられます。売上データとの紐付けもあるケースもあるので即時の変化まで反映させることは難しいかもしれませんが、前日までのデータが広告レポートで確認できればOKとします。
広告データに関してもすぐにコンバージョンが反映されないことが多く、データが反映されていない状態で判断を下すと間違った判断になるリスクがあるため前日分までのデータが可視化できていれば十分です。

誰でも見たいときに閲覧可能

Looker Studioで広告レポートを作成する大きなメリットとして、Looker Studioで作成したダッシュボードはWEBサーバー上で管理されるため、レポートの閲覧権限を付与するだけで、誰でも見たいときに閲覧することができます。

日付期間やフィルター操作などインタラクティブな操作が可能

これはExcelでは難しい処理になりますが、日付の期間を変更したり、モバイルなど特定のセグメントだけに絞り込んだ結果を表示させたいなどの実装を簡単に対応することが可能です。

ECサイトの広告運用で必須の広告レポート

日次広告レポート

まずこのようなヒートマップ付きの表形式のレポートを全商品全体・商品単位・媒体ごとに、月次・週次・日次の粒度で作成します。

ヒートマップを活用することで視覚的に色の濃淡で値の変化が分かりやすくなり、表形式にすることで多くの指標の関連性をまとめて確認することができます。

最終的に1商品につき広告レポートが100枚近くになりますが、Looker Studioにはレポートを切り替えられるナビゲーションが用意されているので、素早くレポートを切り替え配信状況を確認することができます。このように媒体管理画面で確認するよりも圧倒的に早く、かつ多くの指標を同時に広告の配信状況を確認することができるのです。

実際の現場では作成するレポートはこれだけではなく、他にも改善の示唆が得られる多くのレポートを作成します。ECサイトの売上をUPさせる弊社のノウハウでもありますので、他のレポートにつきましては実際にご契約させて頂いたクライアント様のみの開示とさせてください。

最後に

弊社では今回ご紹介させていただいたような、Looker Studioのダッシュボード・広告レポート作成支援を承っております。クライアント様向けの専任チームを用意し、伴奏型でご支援致します。

ご相談希望の場合はお気軽にお問合せください!

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