ハローワーク

月曜日にハローワークに行った。ハローワークに行くのは交通事故後に初めてだった。

もともとハローワークに行こうと思ったのは、10歳の

娘が
「ママ、仕事しないの?」
と言い始めたからだ。今の仲の良い友達のママが、二人とも働いているからかも知れない。
元々働くことには興味があったし、娘が良いのなら、パートでもしようかなと思ったのだった。

ハローワークには、ありとあらゆる年齢の人がいた。若者と、定年を過ぎた人が多いだろうと思っていたけれど、そんなことはない。ホント、いろんな年代の人がいた。
長い列に並んで受付をすると、”障がいのある方の職業相談”窓口を案内された。違う階にあるのだが、そこには数えるほどの人しかいなかった。ラッキー(^^♪
番号札をひいて間もなく、私が呼ばれた。
「仕事がしたいんですけど、足がないので、最寄り駅の近くか歩いて行ける所でお願いします。子供たちがフリースクールから帰るまでの間で、パートがしたいです。こんなに狭い範囲で、ありますかねえ」
「”就労継続支援”と言うのもありますが(私の履歴書を見ながら)、え、10年間も同じところで勤められたんですか?フルタイムで?」
「ああ、県民共済の正社員でしたが、交通事故に遭って休職してから後は、パートで雇ってくれました」
「ええ!さすが、県民共済ですね!これだけ勤めれたのなら、就労支援でなくても良いかも知れない…」
と言いながら、私の言った条件に合うリストを出してくれた。7つある。
「そうですよねえ!就労支援じゃあ物足りないかも知れないなあ、とは思ったんですよねえ」
とまんざらでもなく、ご機嫌で返事を返した。
「他にもいろいろありますので、後ろのパソコンで検索してみてください」
と言われ、後ろのパソコンに移った。パソコンをいじろうとしてみたが分かりづらいし、さっき職員さんに言ったのと同じ条件で検索するのだから、このリスト以上のものは出てこない。ここから選ぶことにした。

そのなかに”病院の非常勤事務助手”と言うのがあり、目を引かれた。バス停から近くて交通の便はよし、事務助手だから私でもできるんじゃない?でも、時間が”6時間程度”か。朝8時半から働き始めても、つまり子どもたちより前に家を出ても、ランチを挟んで終業は3時以降、会社を出るのは約3時半、家に着くのは4時…うーん、遅いな。
と一抹の不安を抱えながらも、再び受付窓口へ行った。するとさっきとは違う人が対応してくれた。
「ここで働きたいです」
「分かりました。先ほどの受付表はありますか?…前のお仕事を辞めてからどれぐらい経ちますか?」
「13年かな」
「え!?それでいきなりここは、辛いかも知れない…。ここは立ち仕事が多いらしいですよ。まずは就労支援で慣らしてからの方が良いんじゃないですかねえ。人によりますけど、私だったらいきなりこれは、きついです」
「そうですよねえ!!じゃあやっぱり、就労支援でお願いします」
とあっさり決まり、その場で一つ目の見学の予約を取った。

家に帰ってそのことを話すと、娘はやけに落ち着かなくなり、私に甘えてくる。私が働き始めるのが寂しいのだ。家にママがいないのが嫌なのだ。
私「大丈夫だよ。ちょっと、どんな所か見てくる。一人で待たせるようなら、仕事はしないよ」
娘「私がは大丈夫だよ。家で布団被って、ユーチューブ見てる」
そんなあ…

さっそく今日、1つ目の就労支援を見学した。障害のある人ばかりで、何も気取らなくて良い、背伸びしなくても良い、居心地のいい空間だった。ペンの組み立てや軽い荷物の積み込み、教科書のシール貼り。簡単な作業ばかりだけど、お給料がもらえるならそれでいい。人との交流が図れるのであればそれでいい。こうして文章が書ける仕事なら嬉しいけど、それならSNSに書けばいい。もし物足らなくなれば、その時にまた考えよう。

子育てが終わってまた違う環境を試したければ、その時にトライしよう。その時には”子供がいない間に”という”時間制限もなくなるだろう。

金曜日に二つ目の就労支援の見学に行く。この二か所から選ぶか、今回は仕事は見送るか。どうなるでしょうか⁉

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