薄明とシアン

感想:薄明とシアン【#vocanoteリレー】


こんにちは。

今回は参加させていただいております #vocanoteリレー からの記事になります。私は第三走者!

これまでの走者まとめはこちらから↓


こちらの記事の通り、私は第二走者であるたんぽぽさんからたすきを受け取り(時期だからね、箱根駅伝楽しかったね)、その関連記事を書かせていただくわけですが。

運良く、そのたんぽぽさんからオススメしていただき、そのまま私の10選入りとなった曲がありましたのでそちらの話をさせていただこうかと。

ではお聴きください。


薄明とシアン / IA

こちらの曲ですが、名古屋リスナー会という、好きな曲を順番に流しながら好きなことを話すイベントがありまして、そちらでたんぽぽさんが流した曲になります。

私はこと他の人からのオススメとなると急に評価が無意識下で厳しくなってしまうのですが、この曲は初めて聴いたとき「好き!!」と思わず口に出してしまいました。
理由はきっとこのサビ。歌メロです。

動画ページを見にいっていただけるとわかるのですが、この曲には”ボカトロニカ”タグがついています。つまりエレクトロニカというジャンルに当てはまるボカロ曲ということですね。
ですがここまで、サビでなんというか、グッとくるエレクトロニカというのは、私は聴いたことがありませんでした。

個人的にエレクトロニカ曲というのは、歌メロについては淡々と進んでいくようなイメージがあって、ポップさだったり盛り上がりだったりにはそこまで重きを置かず、音の繋がりや余韻を楽しむことを踏まえたものなんだと。そう私は思っていました。

たしかに、この曲もAメロや間奏は緩急少なめで、ひとつずつ噛みしめるようにメロディを紡ぎます。その様子はまごうことなきエレクトロニカ。

ですが、このサビです。ここを聴いた瞬間に自分の抱いていたエレクトロニカへの印象がどこかへ吹き飛びました。これ以上なく歌!!普段私がエレクトロニカで感じずにいたもの、「エレクトロニカはそういうものだから」と割り切って放っていたものを薄明とシアンは持っていました。カタルシスというやつです。

雰囲気を形作る後ろの音にサビ前後でギャップがあるのも、私の感動の一因でしょう。なにしろサビに向けて一気に視界の開けていく音が、まさしくカタルシスを呼び起こしているんです。まるで深海に太陽の光が差し込むような・・・いや、山際が徐々に白んでいくような、と言った方が良いでしょうか。”薄明”ですからね。

そして繰り返し刻まれるギターのリフレインもこれまた大好きです。これが鳴れば鳴るほど朝に近づいていく気がして。
この時期だと早起きした時にまだ明るくなりきっていないこともよくありますし、そういった時についイヤホンを取り出してこの曲を再生したくなっちゃいますね。

この夜と朝の狭間を渡り歩くような雰囲気がたまらなく好きなんです。境界線を行ったり来たりするおぼろげな空気を持ちつつも、乾いたギターの音に手を引かれて夜を抜けていく。これを5分12秒かけて丁寧に描いてくれます。


尖った音や展開はなく、それでいてメリハリがあって万人にオススメできるタイプの曲だと思います。よろしければぜひ


・・・あっ、忘れてました!こちら、先日公開しました2018年のボカロ曲10選です!この曲も入ってますので、よろしければぜひ見ていってください!

2019年初のvocanoteとなりましたが、今年もよろしくお願いします。2019年も楽しい作品語りがたくさん読めますように





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