しめじさん

しめじさんの放送に感動した話(自分語り)


今回はある放送と、そこで紹介された曲についてのお話です。

「萌えるボカロ曲をきく」というテーマで、先日しめじ(@4mej1)さんのツイキャス放送がありました。
あらかじめ”自分の思う萌え曲”を募集し、それを発表するとともにしめじさん自身の考える萌え曲を紹介する、といった趣旨の放送でした。



萌え、という言葉を聞いてみなさんはどういうイメージを思い浮かべますか?
Wikipediaにはこう記述されています。

萌え(もえ)とは本来の日本語では、草木の芽が出る(伸びる)様を言う。

サブカルチャー文化におけるスラングとしては、主にアニメ・漫画・ゲームソフトなどにおける、登場キャラクターなどへのある種の強い好意などの感情を表す言葉として使用されている。また、そこから転じた若者言葉では、同様の意味がより広い対象に対して用いられる。

ここでいう”萌え”とは言うまでもなく後者の方でしょうが、この文章をそのまま解釈するなら、「好き」を形容詞にしたような意味ということでいいのではないでしょうか。とても範囲の広い言葉ですね。


しかし、みなさんが”萌え”という言葉を聴いたとき、もう少し限定的なものをイメージするのではないでしょうか。

たとえば、このような。


「好き」というよりは、「かわいい」が全面に押されたような作品を指して”萌え”だと。そんな考え方が一般的なのではないかと思います。

実際、こちらの曲は放送で募集枠として紹介されたものですので、こう考える人が多いだろう、というのはある程度説得力があるんじゃないでしょうか。




長々と前置きをしてしまいました。
私がこの記事を書いたのは、しめじさんの放送で流れた以下の曲の話をするためです。




どうか貴方は感情を汚さないで。 / 結月姉妹


衝撃を受けました。

萌えと聞いて私が思い浮かべるどの曲とも違うものだったからです。


Haniwaさんは、オルタナティブロック?シューゲイザー?プログレッシブロック?正確なジャンルはわかりませんが、多くの人が考える”萌え”とはおよそかけ離れたものであることは間違いありません。

放送をリアルタイムで追っていた人はわかっていただけるかもしれませんが、この放送には「萌え」と銘打っていることもあり、癒やしを求めて集まった人が多かったと思います。流れるコメントもそういった趣旨の文がほとんどでした。


そんな中で唐突に流れたのがこの曲です。そのギャップにまずひどく驚きました。そして、かっこいいなって思いました。大半の人が思う”萌え”とは形がすこし違うのかもしれない(少なくとも私とは違いました)。それでもこの曲を選んだことに、並々ならぬ「好きだ」という想いを感じたのです。

「萌えをテーマに曲を紹介する」という文言で放送をして、一体どれだけの人がこの曲を出せるんだろう。そこにはやはり、放送主の本気さ、切実さがあったのだと思います。
他の視聴者と同様に「かわいい曲が聴けるんだろうな~」と軽い気持ちで放送を見に行った私は、その熱量に面食らい、そして強く惹かれました。


ここで自分語り入ります。

私は、ポエトリーリーディングというジャンルの作品が好きではありませんでした。いや、むしろ嫌い寄りですらあったかもしれません。

数年前にロックバンドの曲を聴いている時に、「語りパート」とも呼ばれる、ポエトリーリーディングの部分が入った曲をよく聴く時期がありまして。私は最新の曲か古い曲かはあまり考えずに聴いているため、それが流行りだったのかはわかりませんが、とにかくそういうことがありました。

パッと思いつく曲だと、このあたりです。

tricot『爆裂パニエさん』MV
ゲスの極み乙女 キラーボール
ヒトリエ 『KOTONOHA』


こういう曲に突然出会った私は、なんとなく「嫌だな、こういうの」と思いました。
もちろんヒップホップなどのジャンルがあるのは知っていましたし、ラップの入った好きな曲もあり、この時点ではすでにボカロを知っているので、ボカロで流行していた”高速VOCAROCK”も好きでした。


ではそういった曲とポエトリーリーディング曲の何が違ったのかというと、おそらく「歌っているかどうか」なのではないかと思っています。
高速VOCAROCKの早口歌詞は、早口でこそありますがきちんとメロディがあります。
ラップについては私がヒップホップにもラップにも全く詳しくないので具体的な言及は避けておきたいのですが、とりあえず私は歌っているのに近い感覚のラップが好きです。GReeeeNみたいな(GReeeeNはラップしてますよね?w)。

対してポエトリーリーディングは、語りと呼ばれるように、歌うのとはまた違う感覚だというのは共感していただけると思います。


ポエトリーリーディングとその他の音楽との差異について話したいわけではないので、このへんで切り上げて話を進めましょう。
つまりポエトリーリーディングは今まで私が好きになった曲とは違い、「歌っていない」から好きになれないと。強いて言うならそういう理由なのではないかと考えています。

ようやく話が戻ってきましたね。この曲の作者であるHaniwaさんもまた、ポエトリーリーディングを中心とした楽曲を発表している方です。
ですので、カテランの上位に曲がくるのも見ていましたし、一部界隈でこれはすごいと話題になっているのも見ていましたが、私は好きにはなれませんでした。実際に何曲か聴いてみたこともあったのですが、やはりハマる曲に出会うことはなく・・・。


せっかく戻ってきましたが、さらに自分語りをします。
私はTwitterでボカロリスナーの方をそれなりにフォローさせていただいており、リスナーの集まるコミュニティに属しているというような感じなのですが、そのコミュニティの中でも好きな人が多そうな曲、という傾向のようなものがありまして。私は勝手に”聴き専好みの曲”という言い方をしているのですが。

残念ながら私の好みはそういった曲とは離れたところにありました。
やっぱり好きな曲はたくさんの人と共有したいじゃないですか。他は他、自分は自分と常に思っているので、私は自分の曲の好みに誇りを持っていますが、頭の何処かでそういったコンプレックスがつきまとっていたのは事実です。
だから一度は好みじゃないと距離を置いても、好きになりたくてまた聴きにいき、やはり好きじゃないと帰ってくる。こんなことを繰り返した曲がいくつもあります。

先ほどHaniwaさんの曲をいくつか聴いてみたと言いましたね。Haniwaさんの曲もその中のひとつでした。
あいにくと私のストライクゾーンはかなり頑固なようで、聴く数を重ねても好きになっていかないどころか、「やっぱり自分ではこの曲を好きになることができないんだ、きっと苦手なジャンルなんだ」という無駄な偏見が募っていくばかりで、むしろ曲から遠ざかっていくような気持ちでした。
私の中でポエトリーリーディングとはそういう曲でした。Haniwaさんの曲とはそういう曲でした。

その日しめじさんの放送を見るまでは。



バカみたいに自分語りをしてしまいました。ですが私にとってそれくらい衝撃的な”再会”だったということだけはわかっていただけると嬉しいな~と思います。

あの時突然流れたHaniwaさんの音に私がどれだけ驚かされたか。あの瞬間のしめじさんをどれだけ眩しく、かっこよく感じたか。この音が好きだと知覚できた時どれだけ嬉しかったか。どれだけしめじさんに感謝したか。
その全部を十全に伝えるのは今の私の力ではとても難しいので、せめてここにメモを置いておこうと思って書き始めたのがこの文です。

これは、ずっとずっとポエトリーリーディングを好きになることができなくて、好きになることすら諦めていた私にとって、この上なく尊い景色です。これも備忘録として置いておきます。

はじめてマイリスしたポエトリーリーディングがこの曲でよかった。
出会えたのがあの時あの放送でよかった。
紹介してくれたのがしめじさんでよかった。



※しめじさんの本放送はこちらで見ることができます。こちらはしめじさん本人による紹介の枠なので、他の方の萌え曲紹介も見たい方は、ぜひライブ履歴からご覧ください!

そして、こちらが放送で発表された萌え曲のリストになります!忙しくて放送見れない~という方はぜひ曲だけでも見ていって!







#vocanote #感想 #VOCALOID #ポエトリーリーディング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?