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アーカイブ15-歩けども歩けども-

アルバム制作に取り掛かる前に幸運が訪れる。

ネットでカルト的支持を得ていた原作をアニメ化した『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』

のEDテーマに「sick hack」が採用される。

アルバムの構想は漠然とあった段階ではあったが、少し見切り発車的にsick hackのレコーディングを優先して行う。

そのニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンからの縁で今度は、又吉直樹 原作『火花』のドラマ

に挿入歌(実際は集中して観ても気づかない効果音レベルだが)として「UNO」が採用される。

こうして有難いお声がけの中、アルバム制作より先に締め切りが差し迫っていた音源のレコーディングを終えていった。

その為、ところどころ間が開き実際は2015年夏頃から録り始めた楽曲たちは紆余曲折を経て、翌2016年11月2日に発売された

memento森初のフルアルバム『Tohu-Bohu』

へと結実していく。

話しは前後するが、6人編成から4人編成へと移行した時期を境に、我々は『yage』(読みは"ヤヘー")という自主レーベルの名のもとに活動していた。
オフィシャルのグッズ販売サイトの名前はその名残である。

最初に出したシングルや、次のスプリットなどはそこまで金銭的負担も大きく無く、なんとかやりくり出来ていたのだが、アルバムに関しては見切り発車的に録り進めた事もあり、制作にかかる費用感への不安や、流通を通すうえでのサポートがあった方が良いのではという意見が浮上し始める。

そんな中、ある人物と飲みに行く機会が訪れる。

キュウソネコカミの名物マネージャーとしても知られる
はいからさん。

このアーカイブを読んでくれている方ならもうお分かりかと思うが、彼との付き合いはとても長く、その中で我々の状況を見聞きしてずっと心配してくれていた。

そんな彼から「一度うちのレーベル(はいからさんが運営するインディーズレーベル)から出さないか?そうすれば諸々の費用や、流通に関しても力になれると思う。」

願っても無い申し入れだった。

しかし、自主でレーベル運営するという事に以前から強い憧れのあった自分としてはすぐには返事が出来なかった。

「一度考えさせてください。」

店を出て駅へと向かう。
夜の下北沢、仄かな月明かりとアルコールで数センチ浮かんでいるような感覚の中、
"進むべき道"という月並みな言葉を自問自答しながら一人歩いた。


生きていく中で人は現実に抗い、そして時間と共に現実と向き合う事を覚えていく。
理想とする自分の姿は幾度となく打ち砕かれ、それでもしぶとく"続ける"という選択肢を選んだ。
歪に曲がりくねった道を一歩ずつ進む。
自分にとって一番必要なのは表現を続ける場所を失わないという事。
DIY精神で自立して表現を守る事に憧れていた自分の至らなさが、表現の寿命を縮めるのであれば、それは本末転倒では無いか。

幾度となくメンバーとも相談を重ね、我々は「EXXENTRIC RECORDS」から音源を出す決断をした。


今になって思うとはいからさんの、EXXENTRIC RECORDSの、そして多くの仲間たちの応援が無ければこの『Tohu-Bohu』というアルバムが、このような形では世に出せていなかったのではないかと思う。

この機会に是非、これまでの背景と曲解説とを併せて聴いて頂ければと思う。


そして無事迎えた発売日から約2週間後、2016年11月15日深夜。
ギターのエノキから今まで通り活動する事が困難になったと連絡を受ける。



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memento森
空きっ腹に酒

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Miya-z

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