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[2019年5月]ニューソウルセレクション

2019年5月リリースのアルバム、EPの中からからSoul/R&Bのニューカマー、インディペンデント、インディーアーティストの作品を中心にグッときた作品を独断と偏見でセレクト。


Ari Lennox - Shea Butter Baby

Erykah Baduを彷彿とさせる繊細で伸びやかな歌声を持つワシントンDCのシンガーソングライターAri Lennoxのデビューアルバム。レーベル契約を交わしたJ.Coleも参加。彼女自身は本作を“a neo-soul, sexy, sweet, midnight delight.”と評している。


August Landelius - Goldilocks Zone

スウェーデンのプロデューサーAugust Landeliusのデビューアルバム。Homeshake好きにオススメしたいベースミュージックを経由したローファイR&B。


Barrie - Happy to Be Here

SNAIL MAILやSolangeらを手がけたプロデューサーを迎えて制作されたブルックリンの5人組チルポップバンドのメランコリックなデビューアルバム。Men I Trust好きにおすすめ。


Bathe - I'll Miss You

Dev HobdyとCorey Smith-WestによるブルックリンのR&BデュオのデビューEP。Blood Orange好き必聴。


CLAY - hues

サンフランシスコ出身LA在住のシンガーソングライターのデビューEP。「みんなが自分自身を見つけられるようにするために私の声はある」という彼女は社会的な活動家としての一面も持つ。


Erika de Casier - Essentials

コペンハーゲンのシンガーソングライターErika de Casierによるデビューアルバム。90年代のR&BとG-funkから影響を受けたという甘く煌びやかなトラックは至高。


Faye Webster - Atlanta Millionaires Club

アトランタのシンガーソングライターの3rdアルバム。アルバムを通してペダルスティールの牧歌的なサウンドが鳴っているのが特徴的。まるでサザンソウルからベッドルームポップへ接近したかのよう。


Golden Vessel - SLOWSHINE

オーストラリアはブリスベン出身のシンガーソングライター/プロデューサーGolden Vesselのデビューアルバム。R&B、ヒップホップからの影響を感じさせるオルタナティブなエレクトロニックポップ。2019年はUSツアーを敢行し、SXSWにも出演を果たした。


Haviah Mighty - 13th Floor

トロント出身のラッパーのデビューアルバム。


Inner Wave - wya

LAの幼馴染5人組サイケロックバンドInner Waveの自主制作の5曲入りEP。ヒスパニック系である彼らの楽曲はR&BやHip Hopだけでなくラテン音楽からの影響も伺える。


IRAH - Diamond Grid

コペンハーゲンのドリームポップバンドのデビューアルバム。


Jay Wile - Bloom Series

テキサス出身のオルタナティブR&Bのシンガーソングライター/プロデューサーによる2nd EP。今年3月に何者かによってYouTubeにアップロードされた「Frank Ocean - Toxic」というタイトルのトラックがFrank Oceanの未発表トラックなのではないかと物議を呼んだが、真実はD'Angeloの「Untitled (How Does It Feel)」をサンプリングしたJay Wileの1st EP収録のトラック「Numb」であったという騒動は記憶に新しい。なお、アップロード主は依然正体不明なようだ。


Joy Crooks - Perception EP

バングラディシュとアイルランドにルーツをもつサウスロンドンのシンガーソングライターによる通算3作目となるEP。前作は今年の1月にリリースしたばかり。ロンドン、そしてこの歌声、Amy Winehouseと繋げずにはいられない。


KATIE - LOG

韓国生まれニュージャージー育ちのシンガーKatieの待望のデビューアルバム。名門バークリー音楽大学で学んだ後、現在はLAを拠点に活動している。なぜだか「東洋のビョーク」と評されているようだが、音楽性はH.E.Rのような現行R&B。アルバム収録の先行シングルRememberにはTy Dolla $ignが客演で参加。


Kelsey Lu - Blood

NY出身でLAで活動するシンガー/チェロ奏者のKelsey Luのデビューアルバム。5月には渋谷WWW Xにて初来日公演を行った。本作然り近年の彼女は音楽性からビジュアルメイクまでSolangeに傾倒していることが伺える。


Laura Misch - Lonely City

Tom Mischの実姉でサウスロンドンを拠点に活動するシンガー/サクソフォニストのLaura Mischによる自主制作の2nd アルバム。ベースミュージック由来の低音とディレイ・リバーブの効いたジャズ由来のボーカルとサックスによって生み出される浮遊感の漂うシックなエレクトロニック作品。


Leven Kali - Leven Kali: Low Tide

カリフォルニアのシンガーソングライター/プロデューサーLevin Kaliによる新プロジェクトの初作。リードトラック「Do U Wrong?」には客演でThe InternetのボーカルSydが参加。西海岸の風が感じられる軽快なエレクトロニックソウル。


Lucky Daye - Painted

UsherやMary J. Bligeらを手がけたプロデューサーD'Mileとグラミー賞の受賞経歴を持つDJ Camperがプロデュースした新人Lucky Dayeのデビューアルバム。本作は1st EP「I」と2nd EP「II」の楽曲も複数収録されている。NPRの人気企画Tiny Desk Concertにも出演を果たした。


MorMor - Some Place Else

昨年リリースの1stシングル「Heaven's Only Wishful」で一躍脚光を浴びたトロント出身のシンガーソングライターの1st EP。オルタナティブロックとR&Bの交差点。シルキーな歌声が印象的。


NiNE8 - No Smoke

アイルランド出身の若手シンガー/ラッパーのBiig Piig擁するロンドンのヒップホップコレクティブNiNE8の1st EP。


Raveena - Lucid

NY在住のインド系のシンガー。70年代のソウルのような甘美でオーガニックなソウルアルバム。ブラジル音楽を吸収したモダンソウルで個人的イチオシのロンドンのインド系のシンガーソングライターHope Talaが客演。


Rosie Lowe - YU

R&B、エレクトロニック、ポップを横断するサウスロンドンのシンガーソングライターRosie Loweのセカンドアルバム。制作にはFloating Points、Jay Electronicaが参加。Charlotte Day Wilson好きにオススメ。


Santi - Mandy & The Jungle

ナイジェリアのラッパーSantiによるGoldlinkやDRAMらを客演に迎えたオルタナティブヒップホップアルバム。


Shay Lia - Dangerous

KAYTRANADAの作品への参加などで知られるフランス出身、モントリオールを拠点に活動するシンガーソングライターShay Liaの1st EP。KAYTRANADAやBadBadNotGoodによるプロデュースのトラックも収録。


Skinney Pelembe - Dreaming Is Dead Now

南アフリカはヨハネスブルグ出身のプロデューサーのデビューアルバム。アルバムを通してダビーなサウンドを基点にアフロビート、シューゲイザー、ブレイクビーツ、トリップホップを横断する傑作。


TOBi - STILL

ナイジェリアにルーツを持つトロントのラッパー/ソウルシンガーTOBiのデビューアルバム。客演にはナイジェリア出身で90's R&Bの影響色濃い音楽性で注目を集める姉妹デュオのVanjessが参加。


我是機車少女 - Not Your Wet Dream

台湾のインディーポップバンドのNew EP。英語、日本語、中国語を織り交ぜた歌詞やフォーキーなサウンドから現代的でエレクトロニックなサウンドまで取り入れた実験的な作品。




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