めみ

光文社『STORY』『 HERS』、宝島社『素敵なあの人』にてライターとして活動。山と…

めみ

光文社『STORY』『 HERS』、宝島社『素敵なあの人』にてライターとして活動。山と奈良が好きな夢見る50代。noteで何ができるか探索中。

マガジン

  • 50代からの山登り

最近の記事

学校に行きたくなかったら、行かなくていいよ。

次男が小学5年、6年のころ、学校でいじめがありました。 ひとりのいじめっ子が親玉になっていたので、被害を受けていた子はたくさんいて、お母さん方の話題にも上っていました。地方から東京に引っ越してきて、正義感が強かった次男は、その子に立ち向かったために、いじめのターゲットにされました。 担任の先生にも相談しましたが、いじめっ子が家で虐待を受けていることから、その子も被害者である、ということ、そして、被害にあうようなら、学校を休ませてください、と言われたのです。先方の親に会って

    • 義母が選んだ道

      83歳の義母が、「足のしびれと股関節の痛みや違和感があって歩けない」と言い始めました。若いときには心臓が悪く、ひどい片頭痛持ちで、胃がん、乳がんの手術も受けるなど、ずいぶんと病気をたくさんしてきた人です。でも、そのたびに、自分が信頼できる医師をみつけ、治療して、乗り越えてきました。 しゃきしゃきと歩けないことが相当苛立たしかったようで、周囲の人に聞いて情報を集め、人気の整形外科や、郊外にある専門病院を訪ね歩き、検査も何回も受けて、脊柱管狭窄症で、手術をすればよくなる可能性が

      • 頭がいい人の本の読み方

        先日、『頭がいい人の読書術』という本を読みました。 最近、やたら目ったら気の向くままに本を乱読しているのですが、読んだだけで満足してしまい、読んだ内容が実になっていないと感じていました。そんなときに、このタイトルに出会い、手にとりました。 著者は、尾藤克之さん。 note にも記事をあげていらして、フォローさせていただいています。尾藤さんは、様々な媒体で本を紹介する記事を書いていらっしゃるのですが、その記事をきっかけに多くの本がベストセラーに育っているのだそうです。まさ

        • 痒みはどうしたらおさまるのか?

          皮膚トラブルとは無縁だったのですが、ここ2年くらい、夏になると、下着のゴムが当たる部分が赤くかぶれてしまうようになりました。 加えて、トレッキングをするときに、夏用のサポートタイツをはくと、ぴったりと締め付ける素材の生か、お腹や足首が蕁麻疹のように赤くなってしまって、とっても痒いのです。 以前にある女性スポーツ選手を取材した際、同じような悩みをお聞きしたことがありました。若いころはそんなことはなかったのに、40歳を過ぎたころから炎症が起き始めたそうです。 年齢を重ねると

        学校に行きたくなかったら、行かなくていいよ。

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        • 50代からの山登り
          5本

        記事

          お尻と太もも裏が膝を救う

          緊急事態宣言が解除されたあと、トレッキングを再開しましたが、すっかり体力が落ちてしまい、山に登るスピードが落ちたということを以前お話しました。 ちょっと前になりますが、梅雨の晴れ間を狙って、編笠山を訪れました。(こちらは夫が書いているルート地図や時間などの記録です) 薄暗い森にスポットライトがあたっているかのように、白いシャクナゲが咲いていて、とても素敵で、最高の気分。ところが、登りですでにバテてしまったのです。ちょっと歩いては休み、歩いては休みしたため、頂上にたどり着い

          お尻と太もも裏が膝を救う

          父と戦争

          昭和7年生まれの父は、お酒が好きで、酔うとよく子どもの頃の話をしたものでした。父は東京都江戸川区生まれのちゃきちゃきの江戸っ子で、7人兄弟の次男。子ども時代は戦争の真っただ中で、体の弱かった長男と幼い兄弟はみな田舎に疎開しましたが、父は、両親とともに東京に残って家を守っていたのだそうです。 東京大空襲の日、街は火の海になりました。父の家は焼け残りましたが、上野の方面から、焼け出された人がぞろぞろ、ぞろぞろと、父の家のほうに向かって歩いて来たと言います。皮膚はみな焼けただれて

          父と戦争

          考えて生きてきたかな?

          先日、STORY WEBで、エッセイストのジェーン・スーさんとモデルのHARUKOさんによる人生相談を担当させていただきました。 その中で、「真似っこばかりするママ友に困っている」というお悩みがよせられたのですが、回答として、ジェーン・スーさんがおっしゃった「自分で考えて自分で決める訓練をしてこなかった人が女性には少なくなく、他人の真似をすれば、自分で決めなくていいのでラクなのだ」という趣旨の言葉にわたしは妙なひっかかりを感じました。 え、それ、もしかして、私のこと。。。

          考えて生きてきたかな?

          思いっきり断捨離

          雨の週末、思い立って、マンションの地下に借りているトランクルームを整理しました。今までも、私ひとりで何回かトライしてきたのですが、夫のものがいろいろあり、勝手に捨てると揉めるので、なかなかはかどらなかったのです。そこで、今回は夫も動員しての片づけを始めました。 しかし、どうして、男ってものを貯めこむのでしょうか。不思議なものをいろいろコレクションしたがり、捨てたがらない。偏見だったらごめんなさい。でも、女友達や妹も口を揃えて、夫や息子は、やたらにものを貯めたがると言います。

          思いっきり断捨離

          コロナが変えてくれたこと

          最後に山に登ったのは、3月下旬。その後、緊急事態宣言が出されて以来、山から遠ざかって家に籠っていましたが、解除となった週末、70日ぶりに都内の三頭山へでかけました。この山に登るのは3回目。でも、週末ごとの山歩きで、ようやくついてきた筋力はゼロの戻り、体重は増え、体力の自信をすっかり失っていたので、今回はゆっくりゆっくり、無理をしないと決め歩きだしました。 しっとりとした空気に包まれた森。ウッドチップが敷き詰められた遊歩道。鳥の声、滝の音。ずっと家に閉じ込められていた身にはジ

          コロナが変えてくれたこと

          ANAの安全ビデオにハートを射抜かれた話

          ANA国内線で流れている安全ビデオを見て、衝撃を受けました。「わ、古い!そんな話今さらしてる」という方には、ごめんなさい。 機内安全ビデオが歌舞伎?!先日、出張で福岡に行ったときに、ANAを利用しました。離陸前に、CAさんが緊急時の設備や対処法を説明する『安全ビデオ』が流れますよね。これ、真面目に見ている人はほぼいないようですし、私自身、しっかりと見たことはありませんでした。 ところが、今回流れてきたビデオはなんと歌舞伎バージョンだったんです。 もう目が釘付けになりまし

          ANAの安全ビデオにハートを射抜かれた話

          目のピンチを救うか?フェイキック

          コンタクトレンズアレルギーになり、レンズが使えなくなった私。そこで、レーシックに代わる新しい視力矯正手術「フェイキック」を受けることにしました。 コンタクトレンズアレルギー?ハードの酸素透過性コンタクトレンズを、15歳のころから、40年近く、朝起きた瞬間から寝るまで、毎日使用してきました。眼鏡では度が合わず、コンタクトを入れていないときは、まったく思考力が働かない状態になります。 ところが、3年ほど前から、レンズがずれたり、曇ったり、調子が悪くなり始めたのです。 3年前

          目のピンチを救うか?フェイキック

          山ばっか登ってる 立山&白山

          9月に遅めの夏休みをいただき、立山と白山に登ってきました。7月に富士山に登ったので、日本3大霊山に登るという今年の目標のひとつをクリアすることができました。 フリーランスが休むということフリーランスとして働いていると、仕事が入ればそちらが最優先になってしまうため、長期休暇は、取るぞ、と決めてそこに仕事を入れない勇気を持たないと取ることができません。今までも、1週間休むとなると、パソコンを持っていき、旅先で原稿を書いたり、校正を見たり、取材のアポ入れなどをするのは当たり前でし

          山ばっか登ってる 立山&白山

          登山用ポールを買い替えました

          今回は、山好きの初心者さん、限定のお話。トレッキングポールについてです。 トレッキングを始めて1年3か月。本格的な登山は、2017年7月。50代にして初の富士山でした。雑誌の企画で、取材担当していたライターさんが急に行けなくなり、ピンチヒッターで行ったのです。山に興味は皆無。その後の人生で、また山に登るなんて思いもせず、とりあえず1回だけ使えればいいと買ったのが今まで使っていたポールです。 ところが、2018年5月に、夫に連れられて上高地に行った景色が美しすぎて、トレッキ

          登山用ポールを買い替えました

          秋元、富士山登頂したってよ

          2年前、突然心不全で入院した夫。すっかり元気になり、この夏、富士登山にチャレンジ。お鉢巡りをして日本最高地点に立つことができました。 富士山を目指した理由単身赴任で奈良で独り住まいをしていた夫が、突然、心不全になり、1か月弱入院したのが、2017年3月のこと。原因は心房細動。入院中には脳梗塞も起こし(軽度で後遺症はありませんでした)一時はどうなることかと心配しました。でも、その後、東京でカテーテル手術を受けて順調に回復。健康のために、と昨年から夫婦でトレッキングを始めました

          秋元、富士山登頂したってよ

          50代での初チャレンジ・山小屋泊。仙丈ケ岳に行ってきました②

          トレッキングを始めて1年2か月。仙丈ヶ岳登山にチャレンジした顛末と、学んだことの続きをお話しします。 前半はこちらでご覧ください。 小仙丈から頂上へ睡眠不足と酸欠が重なり、もう、眠くて眠くてたまりません。段差があったり、足元が悪いところでは、目を開いていますが、平たんな場所では、歩きながらこっくり居眠りしてしまうほど。 その上、次第にガスが濃くなり、景色も見えなくなってしまいました。 そこで取り出したのが、じゃーん。 おにぎりです。 山ではごはんを食べると、テキメ

          50代での初チャレンジ・山小屋泊。仙丈ケ岳に行ってきました②

          50代での初チャレンジ・山小屋泊。仙丈ケ岳に行ってきました。①

          トレッキングを始めて1年2か月。富士登山を除いては初めての山小屋泊にチャレンジ。その顛末と学んだことをお話します。 仙丈ケ岳を選んだ理由それは、「私が夫の話をよく聞いていなかったから~」(チコちゃん風に言っています) 週末ごとに山に登っていますが、実は計画はすべて夫任せ。私は、行き当たりばったりで生きてきた人間で、さらに完全に「地図の読めない女」です。都会でもすぐに迷子になります。山に登るのは、楽しいんだけれど、それがどこの山かで、周りにどんな山があるかは、とんとわからな

          50代での初チャレンジ・山小屋泊。仙丈ケ岳に行ってきました。①