ワンルーム幽体離脱

メガネを外して眠るとき
視界のボヤけと窓の明かりの角度のせいでまるで前の家で寝てるかのような視界になったとき

忘れかけていたその部屋の家具の位置、かつての日常の動線までも思い出す
体も視点も動かさない
ただし精神が懐かしげに昔の家を間取りをなぞって夜の散歩を始める。