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企画者の思考法

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企画者の心得、企画の作法、企画者のマネジメントなどの記事を整理
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企画書の書き方

「企画書」とは何かを行うときや作るときに、自分の考えた内容を、実行に移すための具体的な計画を記載した書類のことを言います。1つのプロジェクトを行うには、たくさん準備をしなければなりません。 身近な例を挙げて「飲み会」を開くとしましょう。そのためには参加者、開催場所、開催時間、予算、会費、所要時間などを決めなければなりません。これらの具体的な内容を決めることを「企画」と言い、それを書面にしたものが「企画書」となります。 5つの心構え・基本は自分の作りたいものの形が相手に伝わ

企画者の7つの習慣

アイデアを出すためにも、企画にまとめるためにも、いくつかの習慣が必要だ。これらはすべて、私が日々実践していることだ。 目次 メモを取るアイデアはすぐ忘れるもの。だから、メモを取ることが大事。紙でもスマホでも、手の届くところにメモを常に用意しておこう。枕元にもメモを置いておくべきだ。 情報を保存する場所を作るメモやブックマーク、写真、PDF... これらを一箇所に保存する。私はGoogle ドライブを使っている。自分に合った場所を見つけよう。 情報を定期的に整理するただ

miroで構造化を学ぶ研修プログラムを考える - イントロダクション編

最近「構造化」をどのようにしたらよいのか?どうしたら上手くできるようになるのか?という相談を結構な頻度で頂くようになってきた。 まず私の中では最もシンプルな方法を2022年1月に「大量の付箋を構造化するときの10のステップを公開」で公開しました。 このnoteを先日のオンライン雑談で話しをしていたら、このステップを踏んでいく「構造化」の研修プログラムができるのではないか?是非設計してみて!と言われたので(おだてられたので)週末考えはじめている。 miroで構造化を学ぶ研

大量の付箋を構造化するときの10のステップを公開

例えば皆でアイデアを出し合うワークショップ。付箋などを用いて色々な意見やアイデアがでるけどその構造化が難しい。上手く構造化するやり方を教えて欲しいという相談を結構な頻度で頂きます。 10つのステップで説明します Step.1 「原因と結果」または「今の状態と達成したいゴール」を選ぶ 「原因と結果」または「今の状態と達成したいゴール」という視点に立ち、最も相応しい付箋を2つの選んでつなげます。 あらかじめ原因や結果などが決められている場合は従います。ワークショップではそ

企画書における忖度について考える

忖度は大事 「忖度」とは、目上の人に限らず誰に対しても使える言葉で、相手の気持ちを理解し意を汲むべきという気持ちを表したいときに使うとされています。 忖度は使われ方によってポジティブにもネガティブにも変わる。だから使い方が難しいと私は思っています。 本日のテーマは、企画書における「忖度」 企画書における「良い忖度」とは何か?ステークホルダー(企画の合否を決める人)が、企画の合否について”決断することに集中できる”企画書が「良い忖度」 「ごまをする」じゃないですよ。

企画者の思考法2、「たたかれ台」という企画書のススメ

Filament Inc 代表取締役 CEO の角さんがたたき台をつくる重要性についてFacebookに投稿していました。 「たたき台」を作る人が1番エラい「たたかれ台」という企画書私は「たたかれ台」をよくつくります。はい意識してつくります。 その意図はまさに角さんと同じ でも「たたかれ台」とはいえ、それなりに時間はかかります。 なので企画を持ってきた人に感謝もなくアレコレ上から目線で言うだけの人はよい気分がしません。私は、まぁそんな上から目線の人はほぼスルーできるし

KPIツリーで全体を俯瞰しながら企画を考え、影響度と実行可能性の2軸で企画を絞り込む

どの企画が筋がいいのか?可能性が高いのか?を考えるのは難しい。そこで私が行っている思考ステップを紹介したい。 簡単に言うと ■思考STEP1 KPIツリーで全体を俯瞰しながら企画を考える。 ■思考ステップ2 影響度と実行可能性の2軸で企画を絞り込む。 1-1 KPIツリーとは何か?KPIツリーとは簡単にいうと ・KGI=Key Goal Indicator(重要目標達成指標) ・KPI=Key Performance Indicator(重要業績評価指標) この2つで構成

リモートワーク時代の企画者の7つの習慣

企画者に必要なスキルの1つはアイデア出すこと。アイデアを出すには大切な習慣がある。何れも私自身が習慣にしている内容だ。 メモをとるアイデアはすぐ忘れる。だからメモをとろう。いつでもメモを取れる状態にしておこう。メモは紙でもスマホでも何でもよい。とにかくメモをとる。すぐにメモをとる。どこでもメモをとる。メモは常に持ち歩く。枕元にもメモをおいておく。 情報を貯めておく情報を貯めておく。そういう場所をつくる。メモやブックマーク、写真、PDFなどの資料。それを貯める場所を決めてお

アイデアを形にするための7つの「問い」

3回目の再編集、都度自分で振り返るnoteです。 ”ふわふわ”した相談(雑談)の中で「あれしたいこれしたい」という話を聞きます。そんな相談(雑談)から一歩先に進むための「7つの問い」。 1. 貴方は何者? ・強みはなにか? ・具体的なスキルは何か? 2. 具体的に何か持っているの?・例えば会員が既に沢山いる。 ・例えばSNSなどのファンが多い。 ・例えば特許を持っている。 「やる気」など客観的に判断できないものは聞いてない。 3. 持っている資産を活かせる?つまり ①

企画で数字を作る意味とそれを実現するときに必要なこと

プロジェクトを進めるときに用意する企画書。その中には目標とする指標と数値を入れる。特にビジネスの企画書には必須だ。「数字は、何となく決めるモノではない。事業にどう繋がっているのか?」を考えることがとても大事。しかし案外それができない。 そこでまず考えたいのが事業の何処に影響するのか?(どこの数値を狙うのか?)という視点、KPIツリーで考える。 KPIツリーとは簡単にいうと ・KGI=Key Goal Indicator(重要目標達成指標) ・KPI=Key Perform

鳥観力という企画者の資質

1年前「エンジニアのための企画入門」というイベントに参加した。第1部の登壇者である吉政忠志さんの「企画に対する考え方」企画者を対象にしていない分、より具体的な部分も多かったので、1年前のnoteを編集して再掲載。 3つの大事な要素「三角形のロジック」「主張」:この企画で実現したいことを一つにまとめて書いたもの 「理由付け」:「主張」を実現するメリットを書いたもの 「データによる証明」:「主張」を実現するために必要な予算、人員、 スケジュールなど数値的なものを書いたもの。企画

内省の時間は、黙々と手書きで頭の中の事を書き出す

私の業務はほとんどがプロジェクトワークだ。つまり定常業務はほとんどない。(定例ミーティングくらいかな)。 最近ではプロジェクトが同時多発的に発生している。関わっているプロジェクト(プロダクト制作に関わっている)から、さらに複数のプロジェクトが発生する。さらに講演会の話しが来たり、noteで書きたい事が沢山あったりと。ほんとやりたいことが溢れている。免許の更新にも行かなきゃ。 もちろんタスク管理とドキュメント管理はデジタル(スケジュールで自分の時間を確保し、ドキュメントフォ

企画のコアの部分は何か?を常に自分自身に問う

企画を考える時、最も難しいことは企画のコアの部分は何か?の特定かもしれない。 企画の贅肉、過剰な部分、応用的な要素。 色々な人の話を聞けば聞くほど、色々な意見を聞けば聞くほど、何か加えたくなる。言い訳としての要素を加えたくなる。 そこをグッとこらえてコアの部分の磨き込みに集中する。 「企画のコア」は何か?

制約条件を考えない人達、100点満点の企画を求める人達

皆にとって100点満点の企画は存在しない。どこかに目をつぶる部分は必要。それは予算か人員か目標数値か、つまり「戦略」って事ね。 企画のトレードオフの部分を指摘する人は多い。この指摘は簡単だから。 例えば中華料理コースの話し。 3,000円の中華料理コースにはフカヒレも北京ダックもない。 「フカヒレも北京ダック」も無いじゃないか!って指摘して、「フカヒレも北京ダック」もある10,000円のコースにしたら「高いじゃないか!」って話し。どちらの指摘も正しい。問題は「前提条件・制