マガジンのカバー画像

企画者の思考法

60
企画者の心得、企画の作法、企画者のマネジメントなどの記事を整理
運営しているクリエイター

#プランニング

企画書の書き方

「企画書」とは何かを行うときや作るときに、自分の考えた内容を、実行に移すための具体的な計画を記載した書類のことを言います。1つのプロジェクトを行うには、たくさん準備をしなければなりません。 身近な例を挙げて「飲み会」を開くとしましょう。そのためには参加者、開催場所、開催時間、予算、会費、所要時間などを決めなければなりません。これらの具体的な内容を決めることを「企画」と言い、それを書面にしたものが「企画書」となります。 5つの心構え・基本は自分の作りたいものの形が相手に伝わ

企画のコアの部分は何か?を常に自分自身に問う

企画を考える時、最も難しいことは企画のコアの部分は何か?の特定かもしれない。 企画の贅肉、過剰な部分、応用的な要素。 色々な人の話を聞けば聞くほど、色々な意見を聞けば聞くほど、何か加えたくなる。言い訳としての要素を加えたくなる。 そこをグッとこらえてコアの部分の磨き込みに集中する。 「企画のコア」は何か?

狂ったアイデア

アイデアを考えるときに大事にしている視点があります。 良いアイデアより狂ったアイデアをスタートアップにとって良いアイデアとは、「悪いように見えて」「実は良い」アイデア である。つまり一見狂ったようなアイデアでなければならない。普通の良いアイデアなら 合理的な大企業や他の企業が実施しているので、スタートアップが狙うべきではない。 これは以下の馬田隆明さんのスライド 「あなたのスタートアップのアイデアの育てかた」で知ったものです。 こちらも! 逆説のスタートアップ思考--

「良い企画」とは何か?-事例から考える-|企画者の心得02

「良い企画」とは何か?-提案と企画の違い-|企画者の心得01の続き 具体的な事例で説明します。 事例概要|メールマガジンを月1回から、週1回の配信にしたい。【案件】 メールマガジンを月1回から、週1回の配信にしたい。 【現状把握】 メールマガジン発行までに3週間が必要。だから今のリソースなら月1回が限界 既存のフローを可視化 担当の課題感と提案赤の枠は会議です。つまり1つのメルマガのために3回会議を開催。 担当の課題感 ・会議の集まりが悪い。 ・原稿作成の締め切り

「良い企画」とは何か?-提案と企画の違い-|企画者の心得01

20年以上プランナーで、10年後もプランナーでありたいと考えています。そして「良い企画」とは何か?は何時も頭の隅に置いてあります。 今回はそんな「良い企画」について。 因みに「良い企画、悪い企画」という記事を最初書いていたんですが、「悪い企画」はそもそも「企画」ではないので「企画」と「提案」の比較から整理しました。 まずは「企画」と「提案」の違いを整理企画(Planning) 実践できるレベルの内容まで落とし込まれたもの。 明確な企みがある。 提案(Proposal)

頭から順番に考える企画書の作り方|企画の構成要素02

2019年4月17日に大幅追記アップデートしました。過去のものはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 企画書の書き方シリーズ 1章から順番に書いていく書き方です。 WEBのサービスあたりを想定して整理しています。 5つの心構え・基本は自分の作りたいものの形が相手に伝わるように書ければよい。 ・大事なのは自分の言いたいことが、(企画書を通して)「ちゃんと相手に伝わる事」 ・企画書とは企画書を通して「ちゃんと相手に伝わる事」 ・企画書が自分の手元を離れても相手に伝わること。 ・言葉

企画を部下に作らせるときの6つの質問|プランナーのマネジメント01

本記事は部下などを教育する(OJT)的な視点の内容です。 「例えばあるイベントを部下が企画する場合」 イベントは例えばこんな感じ。 ・オンラインゲームの1周年記念イベント ・商店街のクリスマスイベント ・コミケに出る 目次(サマリー)大きく3つのステップに分けて考えてもらいます。 1.ゴールを明確にする 2.内容を考える 3.リリース後を考える さて、本題 *** 1.ゴールを明確にする1-1.KPIと目標を設定する 【質問①】 KPIと目標数値は何ですか?

企画書の構成要素から考える承認者の決断ポイント|企画の承認について02

2018/08/14に投稿した「企画を承認する立場の人の2つの視点・思考回路と企画者が求めているもの」の続き、企画書の構成要素から考える承認者(マネージャーあたりが対象)の決断ポイントについて こちらで書いた内容の いかに承認者に「決断」したもらうか?の話です。 「決断」のタイミングの話です。 企画書の構成要素は以下より ** 本題 ** 承認者はどのタイミングで決断するのか?決断させるのか?企画書の構成要素(目次 / アウトライン)の流れで説明します。 1.現状の

企画を承認する人の2つの視点と企画者が求めているもの|企画の承認について01

「企画が承認される」ということは 「承認者がリスクを負うこと受諾した」 ということ。外資系コンサルタントの企画力: 「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す「判断と決断を混同させるな」から この「承認」ということについて注意したいのは、それが、相手に「判断」を求めるものなのか、それとも「決断」を求めるものかということなのだ。 判断というのは、何らかしらの一番よい答えのようなものがあって、いろいろな選択肢の中から、これが正解であると見抜くことだ。 それに対して決断とは、

理想と現実から考える企画書の作り方|企画の構成要素01

企画書の書き方シリーズ 理想と現実の間で整理しながら企画を作るやり方。 以下は最初に意識するイメージです。 「as is」「to be」理論とも言われています。 企画書の目次(アウトライン)1.現状の課題の整理 ・課題の共通認識があっているかを最初に確認する。 ・この時点で、ズレていると企画書をこれ以上読んでもらえない。 2.理想の状態について ・達成したいこと ・例えばPVを増やしたい。 ・利益を増やしたい。 ・残業を減らしたい。 3.理想と現状のギャップ ・「1