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ジャンケンはゲーム?どこからが面白いの?|何となくの雑記

ミヤザキユウさんの「それは、ゲームであっても遊びではないかもしれない
」を読んで、私もゲームについて記事を書いてみました。

まずは遊びについて

遊びの4分類

フランスの思想家ロジェ・カイヨワの定義です。

・競争(Agôn アゴン):スポーツの試合、柔道、テニス、将棋
・偶然(Alea アレア):ジャンケン、くじ 、サイコロ
・模擬(Mimicry ミミクリ):ゴッコ遊び、コスプレ、人形、演劇
・眩暈(Ilinx イリンクス):ジェットコースター、スキー、ブランコ

人が感じる面白さは上記の「競争、偶然、模擬、眩暈」に還元できる。複数の組み合わせもある。と私は理解しています。(色々な諸説があるみたいのなので割愛)

そしてゲームと結びつきが強いのは「偶然」、ジャンケンも「グー / チョキ / パー」の遊びなら「偶然」という分類。ちょっとジャンケンに注目してみます。

ではジャンケンの「偶然」の面白さとは何か?

ジャンケンは自分も相手も「グー / チョキ / パー」と同じ条件のものが出せます。ジャンケンは同じ条件です。よくあるソーシャルゲームの様にレアカード!SSキャラ!などがあるわけではありません。皆同じ条件です。ここが大事。子供でも大人でも同じ条件です。

そんな「偶然」の面白さの1つは「予想」

相手に勝つために、相手が「グー / チョキ / パー」の中から何を出すのかの予想をして勝つ。何度もやっていると、なんとなく相手のクセがわかったような気がして攻略性もでてきます。

余談ですが「ジャンケンには、人の出す手のクセがあるそうなので、確率をベースに予想ということも可能だそうです。」

ただジャンケンを繰り返す。

では、ただのジャンケンは何か?ジャンケンしているだけとは何か?
つまり目標も何もない状態のジャンケンです。

ジャンケン「パーとグー」でパーの方が勝ち
ジャンケン「グーとチョキ」でグーの方が勝ち
ジャンケン「グーとパー」でパーの方が勝ち
ジャンケン「パーとチョキ」でチョキの方が勝ち
ジャンケン「パーとグー」でパーの方が勝ち
ジャンケン「チョキとパー」でチョキの方が勝ち
ジャンケン「グーとチョキ」でグーの方が勝ち
ジャンケン「パーとグー」でパーの方が勝ち
ジャンケン「パーとチョキ」でチョキの方が勝ち
ジャンケン「チョキとグー」でグーの方が勝ち

しかし特に勝敗も、何回やったかもカウントしないので、ただの作業となります。
そこに面白いゲームはありません。面白いゲームには他の要素が必要です。

ちょっと脱線、ただのジャンケンが面白い場合

子供とジャンケンをするとき、まだジャンケン覚えたての小さいときには、わかりやすいクセがあったのでワザと負けていました。子供はジャンケンでパパに勝てる!というのが面白かったようです。飽きずに何度も何度もやります。面白さがまだ単純です。でも大きくなった今は私のクセを読んでジャンケンをしてきます。私の面白さは子供の楽しそうな姿です。

子供面白さ:パパに勝てる
私の面白さ:子供の楽しそうな姿

ジャンケンを面白いゲームにする。

追加要素1:競争を成立させるためのルールを作る

先に3回勝った方が勝ち。
競争という要素を付加。
相手を予想して競争して勝つ。
競争が追加要素です。

また3回先取なので、
最初に勝った方は後2回勝てばいい。
負けた方は3回勝たないといけない。

2回先取ならば、
勝っている方は、後1回または2回負けても大丈夫。
負けている方は、3連勝しないと勝てない。崖っぷち。

という心理状態も楽しめます

追加要素2:報酬のマネジメントとギャンブル

①先に3回勝った方がお菓子を貰える。
お菓子=報酬という要素
チロルチョコよりショートケーキの方が報酬としての価値が高いので、ショートケーキの勝負の方がギャンブル性は高いですね。(チロルチョコの方が好きな人もいるとは思いますけど)ければ高いほど一喜一憂します。

②100人と勝負して1番になったら100万円
ただの勝ち負けに報酬が加わることでギャンブル側面が強化されます。

追加要素3:授かり効果

①勝ったほうが、相手のお菓子を奪える。
自分の持っているものが移動します。
人は貰うより、失う方がショックが大きいようです。
より面白さを刺激します。

②5回連続で勝てば1万円、6回で勝てば3万円、7回連続で勝てば10万円。途中でやめても良い。
「報酬のマネジメント×ギャンブル性×授かり効果」ですね。

***

面白さとは、何から来るのか?を

・ジャンケンでも「勝ち負けを決めるルール」があることで競争が生まれます。
・勝てば報酬を貰えるという、ギャンブル的な要素は高揚感を醸成します。
・授かり効果は負けた時の心理的なショックが大きくなる。

他にも色々と考えられますが、今回はここまで。

***

プロジェクトをゲーム的に進めるという事を考えています。
その1つの答えがこちら


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