革新的な企画の実行は、決裁者のスキルに依存する。
革新的な企画の実行は、決裁者のスキルに依存する。という話をnoteに書いておきたい。企画者のスキルには依存しないという話をnoteに書いておきたい。
はじめに
おそらく日本中の企業で言われている以下の言葉
「革新的な企画を立てろ」
「イノベーションを起こす企画が欲しい」
さて、革新性が高い企画とはなにか?
例えば、革新性が高い企画は、
・難易度高い
・評価も難しい
・成功確率は極めて低い
・前例・事例はほぼ無い
で本日の主役「決裁者」の視点
つまり偉い人ですね。
決裁者のスキルについて考える。
決裁者にとって最も重要な因子は「決断力」と考えている。
それが無いと、他がどんなに優れていても、企画を評価し、決裁をすることはできない。つまりは決裁者としては無能。
・決断できる人は、少なくても決裁者としてのスキルは高い。
・決断できない人は、決裁者としてのスキルは低い。
これを企画者のスキルとマトリクスで整理してみる。
企画者のスキル×決裁者のスキルのマトリックス
(企画者のスキルのレベルについては今回のnoteでは便宜上、企画者のスキルが高い人は「良い企画書が作れる」としておく。)
1.企画者のスキルが高い×決裁者のスキルが高い
これは問題ない。
幸せな状態。
2.企画者のスキルが低い×決裁者のスキルが高い
これも良い。
なぜなら、レベルの低い企画が提案されても「却下」できるから。
余計な時間をかけずにすむ。
3.企画者のスキルが高い×決裁者のスキルが低い
これは最悪ですね。
「決断」ができない評価者の行動は、大体は以下のパターン。
・そもそも「革新的な企画」を求めているのに、成功率が低い、前例が無いなどと言う。(矛盾が理解できない)
・そして根拠資料を作らせる。(時間の無駄)
・または、自分が決断できないから、判断できるレベルまで企画の革新性を削ぎ落とす。(本末転倒)
・またはわからないから反対する。成功率は低いので「失敗」すると言ったほうが安全という心理が働く。
4.企画者のスキルが低い×決裁者のスキルが低い
これも最悪ですね。
・まず企画者のスキルが低いので企画は「革新的」ではない。
⇒ゆえに決裁者のスキルが低くても企画をチェックすることができる。(悲劇の始まり)
・チェックができるから、企画のあら捜しを始める。(時間の無駄)
・そして終わらない。(時間の無駄)
まとめると
つまりは、決裁者のスキルレベル、すなわち「決断力」が、その後の実行に影響する。
決裁者のレベルが低いときの対処法
例えば「企画者のレベルが高く、決裁者のレベルが低い」
それでも「革新的な企画」を推進したいときに組織でできることはただひとつ。
・中途半端に介入しない。
・判断ポイントをあらかじめ明確にしておく。(企画者に提案させる)
本日はここまで。
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