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議論を活発にするための空間の質の話、机は不要かもしれない。

会議の質をあげるための物理的な要因についてのブログがありました。
比較的簡単に、なおかつ効果も高そうな話もあるのでnoteに書いておきます。

議論の密度は、参加者の物理的距離感に比例する

距離が離れていると議論の熱量は落ちる。
ファシリテーターと参加者の距離

逆に距離が近くなると議論が活発になる。

これは、私にも経験あります。なので私は講演や座学を教えるときは前に立ちますが議論を行うタイミングになれば、基本的に同じ席にすわる。

距離を近づけ目線を合わせるってことです。

本当にそうなるのか?

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの榊巻亮さんが気になったので実験したのが、今回のnoteで紹介したい事です。

役員室レイアウトと、膝詰めレイアウトの比較

『役員室レイアウト』
広い会議室に、長机をいれてロの字形にレイアウトする。隣の人との距離は2〜3mくらい。間にもう2人くらい座れるくらいのゆったりした距離感だ。対面の人とも3mくらいの距離がある。普段の役員会議のテーブルと椅子をそのまま持ってきたらしく、椅子も座りごこちがよく豪華だ。

『膝詰めレイアウト』
すぐ横に、コンパクトなレイアウトも作る。テーブルは長机1つだけ。それを取り囲むように椅子を並べたレイアウト。隣の人とは肩が触れるかどうかの距離感。対面の人は手を伸ばせば触れるくらいの距離だ。普通の会議室の会議よりずっとコンパクトなので、『膝詰めレイアウト』と呼ぶ。

議論をしてみる

同じメンバー6人が、同じテーマで議論をする。

最初は『膝詰めレイアウト』での議論。
普通に議論が進んでいく。活発な議論だ。いい感じ。

5分議論したら「役員室レイアウト』に移動
社員が一斉に移動する。そして、その瞬間に差が出た。
「おお、これは・・・」思わず声が出てしまった。

『膝詰めレイアウト』で浅く椅子に腰掛け、前のめりだった社員が、『役員室レイアウト』になったとたん、背もたれにどっかりと体を預けている。

「俺、お客さんですけどなにか?」と聞こえてくるようだ
もちろん
笑発言の速度や回数も目に見て落ちている。
側で見ていても「他人事感」が一気に増したように見えた。

さらに『机無し』のレイアウトでもやってみた。
さらに発言のスピードと頻度が上がった。

議論をする会議には机はいらないのかもしれない。

榊巻亮さんの書籍

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Photo by hiva sharifi on Unsplash


アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。