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アダプティブ(適応力の高い)な4つのアプローチ

2020年1月に「組織を超えたリーダーシップ。その12」として、本noteを加筆再編集して掲載しました。

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リーダーと聞くと強いカリスマのある人を思い浮かべる。
スーパーヒーロー的リーダー像。
しかしスーパーヒーロー的リーダーでは、いろいろなものが足りないかもしれない。

例えば・・・。
・不確実性が高まっている。だから長期的予想や従来型の戦略プランニングの有効性が低下。強い力だけで大丈夫なのか・・・。
・あちこちで境界が曖昧に。
・誰が主導的立場なのか?あっちか、こっちか。
・企業の経済合理性の追求と社会的意義、2つの整合はとれるのか。
・従業員の情熱や創造性、どう活かせばいいのだろうか。
・競争がますます多様化している。

自社が目の前の課題に対して適正なアプローチをとれるようにするには、リーダーはどうしたらよいだろうか。

その答えとして、リーダーシップにもアダプティブ(適応力の高い)なアプローチが求められている。

BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア

アダプティブ(適応力の高い)リーダーに特に必要な4つの特性

1. ナビゲート
2. 共感
3. 自己修正
4. ウィン-ウィン

1. 事業環境を「ナビゲート」

・指示命令ではなく、関係者のやりとりの背景にある文脈をマネジメントする。
・多様な選択肢を生み出すために多様な考え方を育む。
・状況により最適な人やグループがリーダー役を担う。
・常に自分の周りの世界に疑問を呈する。

2. 「共感」をもってリードする

・他人の目を通して世界を見る。
・目的意識を共有する。
・功績に対して、自主性を尊重することにより報いる。

3. 「自己修正」を通じて学習

・個人やチームが実験を通して学べるようにする。
・「シグナル感知・対応力」を鍛える。
・組織が自己修正する敏捷性を高める。

4. 「ウィン-ウィン」の解決策を創造する

・コラボレーション(協業・共創)のプラットフォームを築く。
・企業の境界を越えてリーダーとしての影響力を及ぼす。
・ビジネスモデルをより広い社会的・環境的背景と整合させて「ソーシャル・アドバンテージ」を構築し、企業の持続可能性を高める。

環境に応じたリーダーシップ・モデル

企業のリーダーシップ・スタイルは変遷していく。

安定した業界に混乱が起こる。不安定な業界では、より実験志向のスタイルに変化していくことが必要になる。

業界が成熟し、環境が安定していく時期には、より熟考・分析志向のスタイルが最適となる。

適応力が弱い組織が適応力を高める必要に迫られている場合、現状を打破するために強力な個人によるリーダーシップが求められる。

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勝つための50のアイデアTipsシリーズまとめ|BCGアイデアTips

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