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「パフォーマンスの高い組織」になるために何が必要か?5つの構成要素と14の大事なこと

チームマネージャー、プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー。色々ありますが、チームを率いるリーダー達にとっておそらく最も重要なことは「パフォーマンスの高い組織」になるためには何をすべきか?という「問い」ではないだろうか?

パフォーマンスの高い組織になるために必要な5つの構成要素

本noteは「BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア」より示唆を得ているが、現在の日本の状況に合わせて独自の視点も入れていることを予めご了承していただきたい。

構成要素1|「パフォーマンスの高い組織」になるために必要なリーダーシップを得るための3つの事

組織のヒエラルキー上にあるマネージャーなどではない。リーダーシップである。「パフォーマンスの高い組織」になるために必要なリーダーシップを得るための3つの事。

1.リーダーに必要な視点

・不明瞭な状況でも組織を動かせる。
・リーダーには明確なビジョンが必要。
・一匹狼ではいけない。
・英雄的な企業リーダーが称賛された時代は終わりを迎えた。
・今日のリーダーは、同僚と協力する。
・協働により大きな成果を生み出す。

2.未来のリーダーを育成する

リーダー候補を選別する。
必要となるスキルと能力を身につけさせる。

3.中間管理職としての役割

ここでの中間管理職の役割とは
・戦略やビジョンをチームメンバーに伝える。
・または幹部に伝えるべき課題を取捨選択して報告する。
この中間管理職としての役割は重要で困難なのだが、比較的軽視されている傾向がある。経営陣から十分な育成や支援、または十分な関心を払っていなかったりする場合が多い。

構成要素2|「パフォーマンスの高い組織」になるための「組織設計」

組織設計は「パフォーマンスの高い組織」の基礎。適切な組織に必要な事はなにか?どのような組織をデザインするか?

4.資源配分・トレードオフという視点

・現実的に考えて、すべての側面を等しく考慮するのは不可能
・現在及び今後の優先課題を見据えたダイナミックさが必要
・戦略や業績、競争環境が変化すれば、組織構造を調整する

5.トップと現場の間の階層を少なく、部下を多く

・トップと現場の間の階層が少なく、管理スパン(ひとりの管理職が管理する部下の人数))が多いスリムな体制を構築すれば、調整業務が減る。
・階層が少なければ、コミュニケーションと意思決定が迅速化する。
・経営幹部は日々のオペレーションや顧客との接触をしっかり把握できる。
・部下の人数が多くなると、細かな点まで管理する時間はとれなくなり、代わりにリードしたり、コーチングしたり、部下を刺激して動機づけたりする能力が必要になる。

と言っても7人くらいまでは直接見られる限界という説もあるので、この部分は今後も考えを深めていきたい。

6.役割の定義

・個人は何の役割をもっているか?何を期待されているか?が明確になっている。
・自分の裁量の範囲が明確になっている。

7.能力と役割のバランス

・適材適所

構成要素3|「パフォーマンスの高い組織」における「人材戦略」

「パフォーマンスの高い組織」は事業戦略と人材戦略がうまくリンクしている。

8.ブランド力

・ブランド力は、スタッフに報酬以外の強みになる。
・ブランド力は、競争力に寄与する。

9.中核人材は明確にして、大切に扱う。

・中核人材を見極める。
・職務上の上位階級だけでなく、中核人材を見極める。

10.人材マネジメント部門の役割

・人材マネジメント部門は事業戦略を人材目標にうまく反映させる。
・人材に関わる取り組みを通じて事業上の優先課題を達成できる環境をつくる。
・人材マネジメント部門の業務は、「戦略的」業務、「機能的」業務、「定例的」業務を明確に区別する。そして「機能的」「定例的」を効率的に進めながら、「戦略的」業務に取り組む

構成要素4|「パフォーマンスの高い組織」になるための「チェンジ・マネジメント」のアプローチ

急速に変化する世界では、2つの基本的な変化能力必要。
・第一、フォーカス、戦略、方向性、体制、企業文化の転換を推進する規律あるアプローチ。
・第二、急激に変化する市場動向への適応力

11.変革には統制と連鎖反応が必要

・一貫した姿勢を組織全体にわたって階層から階層へと意識的に浸透させる。(上から下へ)
・変革中は、進捗状況を組織の隅々から吸い上げ適時確認する。(下から上へ)

12.組織の進化

・市場動向を予想して素早く行動を起こす。
・既存組織から離れた(出島のような)組織を用意し、そこに権限を与える。

構成要素5|「パフォーマンスの高い組織」と「企業文化」

企業と従業員の間で共有されている価値観や行動様式など。この企業文化は「パフォーマンスの高い組織」になるためにプラスに働くのか?マイナスに働くのか?

13.優れた企業文化は変化する

・優れた企業文化は偶然には生まれない。
・同じ企業でも、ある文化が時期によってプラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともある。
・企業文化も変化させなければならない。

14.モチベーションのマネジメント

・表彰等の個人的な動機付け。
・業績との連動。
・適切に従業員の状況を把握する。

新たな視点

企業はしばしば、外的事象に安易に反応して自社の組織や人材に関する要素を変更する。意図的な取り組みは行わず、成り行きを見守る企業も存在する。いずれの方法も、持続的な業績をもたらすものではない。

「パフォーマンスの高い組織」は合計14の特徴を全て備えている。

組織や人材に最適な特徴を探求する作業は、もはや中身の見えないブラックボックスではないということを理解する必要がある。

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勝つための50のアイデアTipsシリーズまとめ|BCGアイデアTips

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