企業が変化に適応するために必要な4つの能力と、それを高めるための5つの戦術

3月6日に投稿したnote「戦略を選ぶための戦略の話。企業が選べる戦略のスタイルは4+1の中から」が日経電子版TOPにも掲載され結構読まれました。これは「BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア」の本の内容を紹介したものです。

今回はその続き。

BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア

よくある話

・今は市場リーダーだが、来年は2位以下になる可能性がある。
・業界の境界線が曖昧、自社のポジションは何か?
・環境変化が激しい。何を指標にして、どう測定すれば良いのか?

変化が激しい。私達はどうやって変化のシグナルを見抜けばいいのか?
今回の話は「4つの変化適応能力」と「それを高めるために有効な5つの戦術」についての話。

変化適応能力1:シグナル感知・対応力

・外的環境からの変化のシグナルに対してアンテナを張る。
・迅速に解読し、ビジネスモデルを修正あるいは再構築をする。
・さらに自社の業界に環境も進化させる必要がある。

変化適応能力2:実験を通じて学習する能力

・あらゆる企業は新商品・サービスの開発やテストのために何らかの実験を行う。
・しかし、従来の手法ではコストや時間がかさむ。複雑すぎて組織に過度な負担がかかったりする。消費者の認識に基ついたリサーチでも外れる場合も多い。

適応力の高い企業は、
・より迅速に
・より低コストで
・より低リスクで
革新的なアイデアを生み出しテストをする。
それらはバーチャル環境における手法をうまく採り入れている。

変化適応能力3:複数企業による複雑なエコシステムをマネジメントする能カ

産業構造は一握りの競合企業が似たような商品・サーピスを生産し、それぞれが独立した企業として、サプライヤーや顧客と安定的に取引する関係から、相互に依存し合う企業により構成されるエコシステムや、ゆるやかなネットワークが競争する構造に変わりつつある。そこをマネジメントしていかなければならない。

変化適応能力4:組織の機動力を高める能カ

・適応はローカルな性質をもつ。
・特定の時間に特定の場所で実験をするからだ。
・同時に、グローバルな性質ももっている。実験が成功すれば一気に広がるからだ。

つまり企業は、適応がうまく進む文化、ナレッジの流れ、自律性、リスクをとる覚悟、柔軟性を促進する環境をつくりあげる必要がある。

変化適応力を高める上で有効な5つの戦術

伝統的な大企業が適応力の高い企業になるには困難。

たいてい規模や効率のマネジメントを重視。さらにヒエラルキー型組織構造と固定的な定型業務は、迅速な学習や変化に必要な柔軟性に欠ける。特に長年、成功の基盤となっていた場合は、なかなか変えられない。

しかし伝統的企業でも、変化適応力を高めるための有効な戦術がいくつかあることがわかってきた。

戦術1:異端者に注目

急激に変化する業界には、破壊的な異端者が存在するという特徴がある。 

戦術2:不確実な要素を特定し対処

自社に重大な影響を与えるリスクと不確実な要素についてまで調査などを拡張。まだわかっていないことにまで注意をはらい、対処させる。

戦術3:あらゆるリスクに対して特別プロジェクトで取り組む

不確実性の源泉となる重大な要因にはすべて特別プロジェクトで取り組む。

戦術4:複数の選択肢を検討

常にいくつかの選択肢を考える。
これで認識の多様性や組織の柔軟性を育む。

戦術5:時計のスピードを上げる

意思決定のサイクルを早くする。

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「BCG 未来をつくる戦略思考: 勝つための50のアイデア」のtipsを整理するnoteシリーズの目次

勝つための50のアイデアTipsシリーズまとめ|BCGアイデアTips 

特にオススメはこちら

企業が生き残れる かどうかは、4つの組織能力を活用できる組織を築けるかどうかにかかっている。

戦略を選ぶための戦略の話。企業が選べる戦略のスタイルは4+1の中から

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アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。

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柏木誠|プロジェクトデザイナー / 週末は『良い問い....

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