プロジェクトマネージャー(PM)、プロダクトマネージャー(PdM)向け、プロジェクト力を向上させる10の質問
プロジェクトを外部の目線で確認、または振り返る時の質問です。
ふわっとしているプロジェクトへの質問集でもあります。
順番に質問していくのが基本
1.このプロジェクト課題は何だったの?何を解決しようとしたの?
何のためのプロジェクトだったのか?というもっともシンプルな項目です。
たまに課題を分かっていない、やりたいことだけを提案してくるプロジェクトがあるので、まずは聞いてみるのがよいです。
2.その課題が生まれた背景は何?その時の状況なにかあった?
背景を確認することで、そもそも課題設定があっているか?
つまり「問い」が正しいのか?
を確認します。
課題解決ばかりに注力していると、手段の話が多くなりますね。でもちょっと呼吸して、その課題の背景を聞いてみたい。
ひょっとして解決する必要のないことかもしれない。
3.どう分析したの?
課題設定があっているとして、それをどのように分析したのか?を確認したい。
例えば、売上が足らない。ということに対して、どのように要素を分解していったか?
例えば「売上が足らない。」を分解すると。
・購入者を増やす。
・単価を上げる。
・期間あたりのリピート率を上げる。
など
4.どうやって課題解決を試みたの?、または試みようとするの?手法とかアイデアとかそんなの知りたい。
つまりは解決手段。
「3.どう分析したか?」で分解した要素のどこを狙うか?
そこにアイデアはあるのか?
5.どんなチーム構成だった?ステークホルダーはどんな感じで関与したの?
すばらしいアイデアでも、実行する体制、ステークホルダーのバックアップなど、チーム構成を確認するのは重要。
プロジェクトはそれなりの規模なら、それなりの人数は必要
もちろん、チームビルディングもステークホルダーのコミットメントも大事。
6.プロジェクトは進んだの?スケジュール通り進んだの?
確認すべきは、進んでいるのかどうか。
そしてスケジュールは妥当なのか?
中規模以上のプロジェクトなら適切にマイルストーンを決めているか?
も確認しよう。
※マイルストーンはプロジェクト管理における進捗確認の目安などに用いる。
進んでいない場合はここで終了
7.何かしらの成果でた?少しでも成果でた?
成果の確認をするのが大事。
設定した成果がでたのか?
目標に及ばなくても、何かしら成果はでたのか?
それは、使った費用に対して見合うものか?
8.で?最初に定義した課題は解決できた?(Yes / No)
Yesの場合
9-yes.成功要因はなんだったの?
成功要因の言語化を進める。
とりあえず、喋ってもらう。
成功要因を論理的に言える人はプロジェクトをよく理解している。
10-yes.別にプロジェクトに応用できそう?再現性ありそう?
「9-yes.成功要因はなんだったの?」と意図はほぼ同じなんですが、再現性はあるのか?という「問い」をすることで言語化の解像度を上げていく。
Noの場合
9-no.何が問題だったの?
失敗要因の言語化のために聞く。
とりあえず、喋ってもらう。
失敗要因を論理的に言える人はプロジェクトをよく理解している。
10-no.次は解決できる?どうやる?(一緒に考えよう)
この「問い」をすることで失敗を繰り返さない。
失敗も資産として残す。
次に活かす雰囲気を作る。
また「一緒に考えよう」も大事。
失敗した人を、安易に追い詰めないこと。
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Photo by Isaac Smith on Unsplash
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