牧師の仕事をした牧師にイラッとしてしまった話

同じ教会の兄弟が急死した。まだ中年にさしかかるかどうかという若さだった。
前の週の礼拝で「また来週」と別れて数日後。
彼と同じ奉仕をしていた別の兄弟からコングリゲーション全員に「XXさんが倒れたらしい、祈ってください」と連絡がきた。
それから2時間もしないうちに「ご家族によると先ほど天に召されたとのこと」。

唖然としていると、今度は牧師から彼の突然の昇天に意味づけをする内容のメールがきた。
要は、これも神の計画なのだと。
例によって私たち人間には到底理解できないけれど、壮大な計画の中で主はあえて彼が不意に死ぬことをゆるされたのだと。残された私たちはもうちょっと地上で彼の分もがんばろうと。

ふァ?

信者歴10年。私は初めて牧師をウザいと思った。
ちょっと黙っててくれねえかな...。

もちろん私は神に、誰かに、説明してほしい。ストーリーがほしい。でないとこの理不尽に耐えられない。
でも、ホロスコープを見て運勢の解釈を組み立てるのと、聖句を読み解いて一人ひとりの現実に適用するのと、何が違うというのだろう。どっちも要らんときは要らんのよ。

いくらすべてが神の御手の上、と言われても、彼に死ぬ準備ができていなかったことは確かなんだ。
なぜなら、彼は教会内唯一の反ワクチン派で、かつ教会内唯一の反マスク派でもあったから。
いつも「政府は信じられない」「マスクつけて讃美したくない」と意気軒昂だった。
Q思想(ごめん)とキリスト教信仰を両立させるのもなかなかの苦労だったろうと思う。

それなのに、それなのに、ワクチンを何回も打った私たち大勢を差し置いて、いの一番に病死するとは何事か。
全然反ワクチン主張の証になってないじゃん。
だっせーなあ。ばかやろううううう。

私はこれしきで信仰を捨てたりはしないけど、牧師とその解き明かしに対して今までにない反発を覚えたのでここに記録した。

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