英検1級を受けた話

 二週間前の10月9日に英検1級(1次試験)を受けた。中2のときにも一回取ったがもう一回取ろうと思って受けてみた。ここでは対策から本番までの一連の出来事をざっと話そうと思う。

 まず英検筆記試験の概要を話そう。本試験は100分のリーディング・ライティングと約35分のリスニングからなり、点数配分が3分野でちょうど1:1:1になるよう調整されている。満点は850×3=2550点で、合格するには2028点以上取らなければいけない。割合にしたら79.5%なので、内容だけでなく合格基準もかなり高く設定されているのが分かる。

 受けようと思って申し込みをしたのは本番の一か月前。そこからすぐには勉強する気が起きず、対策を始めたのは一週間後だった。

 対策とは言ってもほとんど単語帳を回したくらいだったが、英検での単語帳の重要さは決して侮ってはいけない。リーディングで出題される41問の問題のうち25問はボキャブラリーの穴埋め問題で、日常会話ではまず聞かないような単語で埋め尽くされている。なのでボキャブラリーを補強しなければリーディングの大門1にボコボコにされる。

 しかし、逆に言えばセンスとかはなくても出る順の単語帳をひたすら暗記する作業を頑張ればリーディングの得点をかなり稼ぐことができる。俺は単語の暗記はあまりモチベがわかなかったが、本番までになんとかレベルAの700語とイディオム300語を頭に叩き込んだ。

 ライティングの練習は2回分の過去問を解いたときくらいしかしなかったが、対策するのであれば過去に出たお題で作文を書くくらいで十分かと。ついでに言うと、ライティングはけっこう運ゲーみたいなところがある。例えば、こんなお題が出たことがあった:

Are economic sanctions a useful foreign-policy tool?

2021年度第1回より

 Economic santionsというのは「経済制裁」という意味だが、普通に英語の勉強してて知るような言葉ではない。こんなお題が自分が受ける時に出てきたら、リーディングとリスニングがどれだけできても「詰み」である。つまり運ゲーというのは、お題の意味が全く分からないことがあるということだ。

 過去のお題を見ている限りそういった事態が発生することは珍しいみたいだけど、不安であればニュース用語をいろいろ覚えて挑んでおくと運要素を減らすことはできるだろう。Capitalism(資本主義)、Goverment bond(国債)、Pension(年金)とか。

 リスニングはそこまで難しくない。難易度でいったら共通テストの中盤~終盤くらいかもしれない。ただ、喋りが速いのと一回しか読まれないので集中力が問われる。リスニングが集中力の勝負ってのは周知の事実か。俺はNetflixでアメリカのコメディドラマ「Friends」を見て対策したということにしていた。

 対策の話は手短にするつもりだったが、いつも書いてる1000文字くらいの量に達してしまったので本番の話はまた後日にしようと思う。月曜に通知される結果と併せて。

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