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リズムのはなし。

良いものはリズムが良い。

月並みな言葉だけれど、それが肌に馴染んできた。最近のことだ。特に今日の佐藤可士和の展示が決めてだった。

もちろんリズムが全てではない。

何を映すか、何を見るのか、何を描くのか。あるいは、どうつくるのかが良さを規定するだろう。

ただ、リズムが悪くて良いものは存在しない気がする。「拙さ」や「哀愁」、はたまた「安心感」を良さと混同するケースはあるだろうが。

そして、完璧で正解なリズムは存在しない。
だから、創作の過程で、作家固有のリズムが作られていくことを、「味がでる」と、ぼくらは形容する。

視覚的に気持ちの良いデザインも、情念を移した写真も、使いやすいUIも、美しい文章も、思わず聞き入るプレゼンもリズムがある。
上手なセックスもそんな気がする。

そして途中でリズムを変えることを、恐れてはならない。大事なのは緩急。

一作品の中に複数のリズムを入れ込むほど、調和が難しくなっていく。複雑怪奇なリズムでは誰もノレない。他方、シンプルも一筋縄ではない。ギュッと締める必要がある。打楽器やトランペットのように、一閃の貫き。
詳しくないものを引用するのはやめよう。ボロが出る。

言語毎のリズムもあるのだろう。英文と和文、数式と論理式。

リズム感、鍛えたいな。鍛えるというよりは、内在するリズムを育てるが正しいか。鍛えるとは、育て伸ばすこと。

メトロノームのスイッチをいれた。

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