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時速36km、私はどうしたらいいのですか。

“狂おしいほど透明な日々に”
時速36km、大好きなバンドがアルバムを出した。

なんで、今日なんだ。

私は昨日の夜、大好きな銀杏BOYZのライブに行った。
終わってスマホを見たら職場から大量の連絡。

私が悪い話ではない気がする内容で大人に責め立てられた。

謝った。戦えないから、謝った。

ずっと職場が嫌いだ。みんな汚くて自分の事しか考えていない。本当に空気が苦しいんだ。
ただ、戦えない自分がもっと嫌いで苦しいんだ。
毎日行きたくない。

“銀杏BOYZ見たしもうこのままどこか行ってしまおうかな。明日行くことになった仕事も行かなきゃいい。新譜もう聴かなくていいよ。音楽なくても死なないし。いや音楽あっても死にたいし。”

私がこの気持ちに落ちることは特に珍しい話じゃない。

死にたくなるのはいつもなるだけ。
いちいちこうやって落ちたことをnoteに書こうとか選択して、息してるの、本当にどうにかして。

結局家に帰って時速36kmの新譜を聴いた。

一曲目【ブルー】
このアルバムを聴いて最初に耳に入ってくる

あなたが苦しかったころのことを聞かせてください

ブルー/時速36km

心臓がバクバクした。止めた。
呼吸をして、最初から流した。
CDの歌詞カードを開いて歌声と同時に進むように聴いた。

ライブで何回か聴いて、ブルー好きだなあって思っていた。
だけど、日常的にヘッドフォンをつければ聴こえる距離にこの曲がきてしまった時、
私はこのバンドにまた特別な感情を抱いてしまう。と思った。

五曲目、【シャイニング】

笑っていてよ 誰か泣かせても

大切なあの人やあの子やあの方が。
悲しい思いせずに生きていてほしいと思った。
あなたが泣かないならなんでもいいんだ。本当に。
こういう時に人を思い浮かべられる人でいたい。
まだ生きてるな。私の心。

死んでしまった心にいるあなたは自分のことだけ考えていてね。

死にたいほどまともな毎日が
俺やあなたに優しい事はないが
俺の瞳にいるあなたは
輝いて、輝いている!

私は彼らの音楽が使う『まとも』という言葉が大好きだ。
自分の死にたい心が異常でキモくて大嫌いで。それを支えてくれるのは彼らのこの言葉しか今のところない。

これ以上時速36kmの生きることへ抗うための優しさを受け取りたくないとまで思った。

音楽にしか助けてと言えない。
本当に腹が立つよ。上手く生きてよ。

でもアルバムを一周したら、時速36km本当にありがとうとしか思えなくなっていた。
私はこれからもこうするしかないのでしょうか。
どうやったら私の理想の心が手に入るんだ。
ただしばらくは、このアルバムに頼ってしまう。
いやずっとか。

「やっぱりあの日銀杏BOYZみて死ねば良かった。
でも時速の新譜聴いたからあの日じゃなくてよかった。」
になるだろうな。延命だ。

助かる時はいつだって。

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