アニメのコンサートの会場でチケットを買ってなくて入口で止められて超焦った話【やらかし体験談】

タイトルの通り、やらかした体験談です。

以前、とあるアニメのコンサートに参加したときのことでした。
私はそれまで所謂アイドルイベント的なものに参加したことがなく、かの有名な「イープラス」の使い方だとか、「連番」について何も知らずにぼーっと生きてきました。
それでも、どうしてもあるコンサートだけは現地で体感したいと思い、以前公演されていたライブのブルーレイを購入して、「イベントチケット優先販売申込券」なるものを人生で初めて入手しました。
(それまで全く知らない文化だったのですが、こういったイベントの際には入場チケットの購入に抽選があって、それに優先的に申し込める権利が得られるらしいです。)


当日、同じイベントに参加する知人と、なんとなく「連番」でイベントに参加できるものだと、私は直前も直前まで勘違いしていました。
(なぜ?本当になぜ?自分でもよくわかりません。)
イベントの入場待機列に並んでから、自分がチケットを購入していないのだという事実に気づき、愕然としました。
新幹線で何時間もかけて、都会に出てきておいて、コンサートホールの外観の夜景だけ見て帰ることになるのかと思い、ショックで頭が真っ白になりました。
その時、一緒にいた知人の「え、えぇ…うそでしょ」という表情を見て、自分も今同じような表情をしているんだろうなと思いました。
は~~~、嘘だろ。まじですか~。
あまりに迂闊ニンゲン。
せっかくのコンサートの直前なのに、知人にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ほんとにもう、ニンゲンをやめたい。


「チケット、まだ枯れてないかもしれない」
知人がそう言ってくれて、私はワケもわからないまま行動しました。
早速イープラスのアプリをその場でインストールして、イベントを検索しました。
(そもそもアプリをこの時点で入れてないのが意味不明なんですよね…)「せ、席は、まだ残っている…!?」
そう、実は会場の席は完全には埋まっておらず、直前であっても空いている席の入場チケットをその場で購入することが可能だったのです。
(超満席のイベントの場合は当日券が無い場合も多々あるみたいです。)

そうこうしている間に入場の待機列はどんどん前へ進んでいき、知人は入口で係員にチケットを見せて入場していくところでした。
「今からコンビニに走れば発券できるから、なんとか…!」
申し訳なさとありがたい気持ちでいっぱいでした。
そんな知人とも離れてしまい、開演まであと40分しか残されていない、孤独な戦いが始まりました。
このように、やらかすニンゲンは、全くしなくていいギリギリの壮絶な戦いを、常日頃から繰り広げています


たった50分。
時間は残されていない。
「コンビニへダッシュすべきではあると聞いたものの、Googleマップで検索してもコンビニは近くに無くて少なくとも片道10分以上は移動しなくてはいけないみたいだし、何よりイープラスからチケットの購入申し込みができていないし、あああああ…」
当然ながら、私は追い込まれると更に判断能力が著しく落ちます。
コンビニの方向もわからないまま数分走ってから、チケットの予約に今は集中すべきだと判断し、私は会場の前まで戻り、心もとない通信速度のスマホを用いてイープラスへのアクセスを再開しました。
その後すぐに、チケットの席を指定するところまではきました。
「新規会員登録が必要」であったので、焦りで震える手で何度も間違えながらメールアドレスとパスワードを打ち込み、確認のメールが届きました。
何度も登録情報を送信したせいか、受信メッセージが入れ違いになり、電話番号認証に数度失敗しました。

「それでもなんとか会員登録はできた、後はチケットを購入して…」
と、ここで最大の問題が生じました。
何度アクセスしても、チケットが購入できません。
アプリでは、次のメッセ―ジが繰り返し表示されていました。
『イープラスに接続できません。お手数ですが、しばらく時間をおいてからお試しください。』
(詳細は忘れてしまったのですが、たしかこのような文だったと思います。)

「う…嘘だろ、ちょっと、頼む」
何度やっても、何度やっても、私のチケット購入は弾かれます。
インターネットのアクセスと同様に、無情にも時間は過ぎていきます。
この時、開演までの残り時間は、50分から30数分ほどになっていたでしょうか。
うわ、やばいやばいやばい。
これはもうどうしようもない!


私は藁にも縋る思いで、イベント会場入り口にいるスタッフにどうしたらいいか聞こうとしました。
もし、当日券が余っていれば、直接購入できないか…
甘い期待を抱いていたと思います。
(後になって振り返ると、そういったことにも対応可能なイベントかどうかを事前に確認しておくべきだったと思います。購入していなかった私に100%落ち度があるので、迷惑をおかけしてしまうところでした…)

入口にいた警備員の方に「どうしてもチケットが購入できなくて、スタッフの方にお聞きできないですか?」と尋ねました。
その結果、私は入口の手前で警備員に止められてしまいました。
「チケットをお持ちでない方は入場できませんので、お帰りください」
「あの、でもイープラスだと当日券はまだ余っていて…」
「そういうのはもう購入できないと思いますよ、入場する方に迷惑ですのであちらへ移動してください」

この言葉がどういう意味で発されたのかはわかりませんが、このとき、一気にもう終わりだという思いでいっぱいになりました。
勝手に失敗して被害者ぶるなという指摘は全くもってその通りだと思いますが、あの時は誰かに聞きたかっただけなのにそれすらできなくて、更に気が動転していました。
どうしようもないニンゲンが、自分が嫌いだ…


それからトボトボと会場の外の暗がりに戻って、再度イープラスにアクセスすると、数度のアクセスの後にチケットが購入できました。

あれ?

『チケットが購入できました。』

そうです。
結果として私は、開演20分前に当日チケットを購入することができました。
結局、時間経過によってアクセスが可能になり、解決しました。
焦っているときに最も難しい解決法、それは「何もせずただ待つ」ということでした
しかも、クレジット決済が可能であったため、会場の入り口付近から動くこともなく、全てを終えることができました。
結果的に、下手にコンビニを探しながら走り回らなかったことが、運のいいことに功を奏しました。


それから電子チケットを入口のスタッフに見せて、無事に入場、購入した座席に移動しました。
知人には「無事に入場できました、イベント前に迷惑かけてすみません」と連絡をしました。
本当に余計な心配をかけてしまって、ただただ申し訳なかったです。

ところで、私の座席はほぼ最後尾でしたが、全体が一望できたのもあってステージ上や照明の演出などが俯瞰で観られてとてもよかったです。
また、オペラグラスを持参していたため、観たい箇所に注目することもできました。
(こういう準備だけはしっかりしてたんですよね…)
ただ、前売りの抽選に参加して、客席の前方でステージの音や光を「浴びる」というのができなかったことは若干の心残りでした。
(といっても抽選があるので、望んでも不可能だったかもしれませんが…)
ですが、やらかしがあってぼろぼろの滑り込みであろうと、会場の中であのコンサートを体感できたことは、私にとってとても大事な思い出になりました。


今回のやらかしの振り返りをすると、次の反省点があります。

  • わからないことやあいまいなことは、同行する人に早めに確認を何度か取って自分の中の誤解を無くしておくべきだった、人にも迷惑をかけてしまう
    (更に言うと、当日でも開演よりもう少し早めに他の人に確認する機会はあったはず…)

  • トラブルにも余裕をもって対応できるように、行く場所の周辺地図や必要になりそうな情報をある程度まとめてすぐ出せるようにしておいて、備えておくべきだった
    (今回の事例だと、イープラスの使い方、チケットの購入手順、会場周辺のコンビニの位置、イベントの当日対応の可否についてなど)

  • 焦っているときは下手に動かない、待つという解決法をとるのが最適な場合もある


最後に、戒めとして次の言葉を残して終わりにしようと思います。

やらかしは 忘れたせいで やってくる

めんどぐらふぁ(自分)



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