お金の次に大事な『照明の明るさ』

普段気にもしないこと。照明の明るさ。

ある日の夜、ようやく帰宅して玄関の明かりをつける。

少し弱々しい電球色の明かりが灯る。
電球の寿命がきているのかもしれない。

玄関周りは薄暗く、あまり視力が良くない僕には、付近にある物がまるで存在しないかのように、ボヤけて見えていた。そのせいで真下にあった段ボール箱に、全く気がつかず盛大につまずいて倒れ込んだ。

「…、そろそろ替え時なのかもしれないなぁ」

ため息をつきながらカバンを下ろす。
なんだか気分が上がらず、何をする気も起きない。とりあえず風呂に入って、飯だけは済ませねば…

この日は最低限にやることを済ませ、日付が変わる前に寝床についた。

この後まもなくして電球は完全にその役目を果たし、天に召された。

そのため数日後の夜、会社帰りに新しいLEDの電球を調達してきた。

「さぁ、久しぶりに我が部屋に光が戻るぞ〜」

仕事最終日の疲れた体に鞭を打って、照明の真下に脚立を構え、電球を取り替える。

数日ぶりに明かりが灯り、その瞬間に衝撃が走った。

いつもの自宅の玄関なのに、別の場所にいるかの様であった。

照明から放たれる電球色の、程よく強く、温かみのある光が部屋中に広がっている。

「こんな所に埃があったんだ」

細部までくっきりと見えるため、今まで見えなかった箇所に埃が積もっていることに気づいた。

そして自分自身もその光によって変化していることに気づいた。

「あれ、まだまだ余裕で動ける」

意欲が自然と湧いてくる。明日やればいいと思っていた食器洗いをとにかく今やりたい。トイレ掃除もできる。お腹がたるんできたし、腹筋も30回してから寝よう。

どこからともなく生み出されるエネルギーが自分の体を勝手に動かしているような感覚であった。高揚感すら覚える。結局この日は、いつもの就寝時間よりも1時間半ほど後に寝床についた。

それから1週間ほど経つが、会社から帰って電球をつけると『生み出されるエネルギー』は今もなお継続されている。

恐らく電球が弱まらない限りは、続くのではないだろうか。

電球1本でこんなに変わるなんて、人間は不思議な生き物だ。



〜 今回気づいたこと 〜

照明の明るさで人間は驚くほど活動率が変わる。照明が暗い時と明るい時を比べると、明るい時の方が「何かをやろう」という意欲が強くあった。周りの物もはっきりと見えるため、暗い時には分からなかった様々な事にも気づくことができた。

活動率も上がり、精神面も改善される照明の明るさは、『お金の次に大事』と多少誇張して表現したとしても、申し分ない程の影響力があると僕は感じた。

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