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むしろコスパが悪い方が買ってしまう理由〜消費資本主義!:見せびらかしの進化心理学〜

無駄なコストを割ける余裕こそモテに繋がる!

クジャク

最近、後輩と飲みに行きまして、その際に後輩と女性には必ず奢る様にしているんですけど言うなれば無駄をしていることになります。

しかしながら、後輩に奢れる自分というものもオツなもので、不思議と後悔はなく、むしろもっとやりたいしその為に稼ぐんだ!と思う始末です(笑)。

人間の心理にそういうものがあることを、進化心理学者のジェフリー・ミラーが著書『消費資本主義!』という本で紹介されています。

クジャクの求愛行動をご存知でしょうか?

彼らのオスは煌びやかな装飾がなされた羽を見せてメスに迫り、求愛行動をします。

そしてその羽が気に入ったら交尾をするという流れです。

ただこれ、コスパ的には物凄く悪い様に見えます。

というのも、装飾をするコストは外敵に見つかりやすいし、

大きく広げなきゃいけないから羽を大きくしないといけなくて隠れづらいし、

飛ぶ際にも、羽は重くなってしまう為飛行の際にエネルギーロスをしてしまします。

それでも、クジャクが煌びやかな装飾と、大きい羽を持つのは『見せびらかす』為だと言われています。

見せびらかせるほどの余裕を見せつけること、それによってメスを獲得できるのだとか。

見せびらかす為に人は買うのだ!

見せびらかし

これって人間社会でも全く同じことが言えます。

例えば『服』はユニクロの商品でも十分長持ちするし見た目も普通によく出来ています。

しかしながら、その何10倍もの値段をするディオールやエルメスといったハイブランドを購入する人も一定数います。

しかもハイブランドの方が顧客との繋がりが強く、リピーターが多いもので、つまり機能はどうでもいいことを示しています。

では、なぜ買うのか?ということを考えると、『見せびらかすこと』ができるからです。

求愛行動を示す際や、ステイタスを示す際、まずは見せつけることが大事だというのは動物の共通点ですねえ。

ニワトリだってトサカの大きさで。ホタルだって光の強さで。タコだって吸盤の大きさでアピールしてきます。

人間も、基本的には『余裕』を見せつけることが、権威の高そうな見せ方に繋がるのでしょう!

外向的で、好奇心の高い人ほどお金を使うらしいよ!

外向的

中でも、本書では人間の人格を調べる心理テストで最も信頼性の高いものである『ビッグファイブ』を採用し、浪費家かどうかということを判別するページもあります。

ビッグファイブとは人間を決定づける性格を5因子に分けたもので、

外向性:外向的か内向的かどうか
開放性:好奇心が旺盛かどうか
神経症的傾向:心配性かどうか
誠実性:自己コントロールができるかどうか
調和性:協力的かどうか

という5つの因子で成り立っています。

この中で、外向性と開放性が高い人が浪費家になりやすいんだとか。

外向性は人と合うことで活力が湧いてくるタイプなのですが、これは分かりやすく、アピールチャンスの機会が多くそれが生きがいになるひとも少なくないと予想できます。

開放性は好奇心旺盛なので、そのブランドを付けることで相手がどんな反応をするか、自分がどういった気持ちになるのかということに興味があるからなのかなと思います。

マーケティングを学んでいる人や浪費グセを改善したい人にオススメですので是非〜


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