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「早食い」が肥満に悪いわけ!

肥満に良くない理由のひとつに「早食い」があります。体内で食欲をコントロールしているのは胃ではなく脳です。脳の視床下部には満腹中枢と摂食中枢があり、これで満腹や空腹を感じ取っています。

早食いが過食につながるメカニズム
食べ物が胃に入り十分な量になると、胃が拡張して脳に「お腹がいっぱい」との指令が伝わります。また、食べ物から吸収された糖分(ブドウ糖)が血液中に入り血糖値が上昇すると満腹中枢を刺激し、摂食中枢を抑制するため食事を中止しようとするのです。
ただし、十分な量を食べても満腹と感じるまでには約30分もかかります。
「早食いの人」は10分~20分くらいで食べ終えてしまうので、満腹と感じにくく、もっと食べたいと感じてつい食事量が多くなってしまうのです。
美味しそうなハンバーガーも早食いすれば、2個がつい3個になってしまいますよね!!

ゆっくり食べるとなぜ良いのか
ゆっくり食べれば途中で満腹感が得られるので、満足して食事を終わらせることができます。日頃からゆっくりと30分以上かけて食べる習慣のある人は相対的に食べるエネルギー量が少なくて済み、結果として肥満になりにくいのです。ただし、だらだらといつまでも食べているのは逆効果ですから、自分の食べる分量を決めて、時間内に食べ終えるようにしましょう。

よく噛むことの大切さ
よく噛むことは神経を通して満腹感が促進されます。早食いの人はこの噛む回数が少ないため、食べすぎてしまうことになります。
料理の内容や食品の硬さにもよりますが、口の中で食べ物が粥状になるまで噛むことが、胃にも優しく理想的です。

肥満を予防する習慣として、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしたいものです。自分の食事のスピードを意識し、良くない習慣は改善して、肥満になりにくい食べ方をしましょう。

ゆっくり食べるための行動変容
・食事を15分以内で食べてしまう早食いの人→意識してできるだけ30分以上かけて食べる
・食事をよく噛まないで食べる人→一口食事を口にしたら一度箸を置き、よく噛んでから次の一口を食べるようにする。料理や食材によって異なりますが1口25~30回噛むと良いとされています
・料理を大皿盛りでテーブルに出し、家族で分けて食べる人→個々に自分の食べる分量を皿に分けて食べるようにする。また、自分の分量を食べ終えたら他のおかずに手を出さないうちに、しまってしまうようにする。
・ごはんにおかずをかけてかき込むように食べてしまう人→ごはんとおかずを別々に食べる努力をする
・食事時に汁物やお茶で食事をすするようにたべる人→汁物やお茶はごはんやおかずと一緒に口にしない

自分の食べ方を他人に言われて気持ちいい人はいませんよね。
でも、これらを守るだけで、食事には30分が必要となり、やがて満腹中枢に「もうお腹がいっぱい、ごちそうさま」と指令が行きます。

これらの方法で、「ゆっくり食べられるようになり、過食しないようになった」と多くの方から感謝の声をいただいたことがあります。だまされたと思ってやってみる価値はありますよ。
動画などで自分の食べる速さを確認してみるのも良いという方もあります。


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