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【Revit】DiRoots.one日本語解説

こんなツールが無料で公開されてよいものか。Revitを扱う人ならぜひ使って欲しいDiRoots.oneの”これは便利!!”という機能を順次紹介したいと思う。ただ日本語化されておらず、機能に気付いていない方も多いようですね。

DiRoots.one 8 Productivity Tools

SheetLink

  • ExportProject Standards
    この機能のためだけでもインストールしたい。オブジェクトスタイルやラインスタイル、ファミリタイプの設定を書き出せ、Excelを修正して戻すこともできる
    手書きでテンプレート管理してる人は、必須で乗り換えましょう。

  • 各種パラメータのエクスポート、インポートに対応
    各種検索により選択した要素のパラメータをExcelに書き出し、編集して戻すことができる。インスタンスやタイプ、Read-Onlyを色分け表示してくれるので非常にわかりやすい。
    ※リンクファイルを含む含まないなども選択可能。

SheetLink
ExportProject Standards

PanelLink

  • パネル集計表のエクスポート、インポートに対応
    普通の集計表を書き出すのと同様に、パネル集計表を書き出して、Excel上で修正可能としたもの。

PanelLink

TableGen

  • ExcelをRevitに貼り込む
    Excelでテーブル化したものを凡例、集計表、製図ビューのいずれかの形で読み込むことが可能。またAutoSync機能があるため、Excelの更新を簡易に反映することができる。Excelファイルは、相対参照/絶対参照の切り替えにも対応。集計表への取り込みが、Excelに忠実な表現だと思うが表現に差があるため確認を推奨する。
    ※Excelのフォントやセル背景、セル罫線なども反映される。

TableGen

SheetGen

  • 各種シートの情報をエクスポート、インポート対応
    Parametersを設定することで、表形式で各種設定を確認、変更することが可能。View Listでは、各シートに貼り付けているビューや集計表を管理できる。Revision Listでは、シート発行/改訂記録の管理が容易になる。

SheetGen
シート発行/改訂

ViewManager

  • 各種ビューの情報をエクスポート、インポート対応
    Parametersを設定することで、表形式で各種設定を確認、変更することが可能。切断ボックスやトリミング、クリップの有無なども一覧で確認することができる。

  • ViewTemplateが追加
    関連付けされているビューの数を確認し、リネームが可能
    パラメータを使った一括リネームにも対応

ViewManager(更新2/16)
ViewTemplate(追加2/16)
ViewTemplate - BuiltName(追加2/16)

FamilyReviser

  • ファミリの一括エクスポートが可能
    カテゴリ、ファミリ、タイプ単位で選択が可能。すべてのファミリから、選択したファミリから、の絞り込みも可能。
    (追記2/16)システムファミリや配管・ダクトシステム名も一括書き換えが可能。Excel出力、入力にも対応している。

  • リポジトリ(保管場所)の設定が可能
    事前に設定しておくと、選ぶだけで出力先を選択可能

  • ファミリ/タイプ名の一括置換が可能
    検索、置換、Prefix、Suffixもつけることが可能。
    ファミリ名だけでなくタイプ名にも対応。

  • ワークセットの整理が簡単
    ワークセットの振り分けルールを作成して、ワークセットを割り当てることが可能。

FamilyReviser
FamilyReviser - Edit
FamilyReviser - Worksets

ParaManager

  • パラメーターの一括登録修正、エクスポート、インポートが可能
    プロジェクトパラメータと共有パラメータをExcelに書き出しが可能。通常では非表示のVisibility、UserModifiable、HideWhenNoValueなどの値も確認することができる。
    何よりパラメータを1つ1つ登録しなくて済むのが何よりも便利。
    (追記2/16)ファミリの数式やGUIDまで書き出せるが、並びはパラメータ名称順となるため、ファミリ内の並びとは異なる点に注意

  • 各種パラメータの関連付けされたカテゴリを確認可
    通常だと管理>プロジェクトパラメータ>1つ1つ開いて確認…する必要があるが、一覧で出力が可能。Excel側で星取表に変換するとカテゴリに含まれるパラメータが一目瞭然だ。

  • 複数ファミリに一括パラメータ付与
    複数ファミリにまとめてパラメータを付与することが可能。ファミリパラメータ、共有パラメータを選択可。数式も割り当てることが可能。

  • ファミリ編集時のパラメータ管理
    パラメータ一覧のエクスポート、インポートが可能。並び順は昇順となるが、数式まで書き出すことができる。またネストファミリのパラメータを一覧で見やすく、関連付けもしやすい。

  • 共有パラメータエディター
    優秀な共有パラメータエディタの機能を持つ。Revit上では非表示のVisibility、UserModifiable、HideWhenNoValueなどを一覧で編集可能。
    詳細はこちらを参照>【Revit】Tips 共有パラメータについて (note.com)

ParaManager
ParaManager - Categories
関数を組めば、パラメータとカテゴリの星取表が容易に作成可能
ParaManager - ファミリ編集時にはネストファミリのパラメータ管理が一覧化

OneFilter

  • 高度なフィルタリング
    タイプとインスタンスの各種パラメータを使ってフィルタリングが可能。複数ルールの組み合わせによる絞り込みが可能。

  • 容易な色分け確認が可能
    パラメータの値ごとに用意に色分けが可能。サイズ別、ファミリ別、システム別など、複数ビューへ反映させることや色凡例を作成も可能。

OneFilter
OneFilter - Visualize

SelectionManager

  • 要素選択が容易に
    選択セットとフィルタルールを使って、要素の選択をすることができる。フィルタルールを駆使すれば、「SAダクトだけ」「天カセだけ」のような選択も可能に。

  • OneFilterと連携
    鉛筆マークをクリックするとOneFilterのSelectionsとRule Filtersのタブが開く。IsolateSelectionを使うと選択要素のみを表示することができる。

Selection and Filter Manager

ReOrdering

  • 対象ファミリに、連番を付与
    カテゴリ、ファミリ、タイプを選択して絞り込み、書き込み先のパラメータを選択。PrefixやStepを定義して4種類より実行すると、カウントアップの連番を自動付与してくれる。Rulesを使うことで各種パラメータ値を組み合わせた入力も可能。

  • ナンバリングの手法
    Manually
    手動で選択した順番にナンバリング。途中で番号を飛ばすなど設定が可能
    Crossing
    詳細線分を描いて線がファミリを通る順番にナンバリング
    Vertex
    詳細線分を描いて線の端部にあるファミリを順番にナンバリング
    Auto
    配置した順番に自動的にナンバリング

ReOrdering

PointKit

特に使ってないためコメントなし。

便利ポイント

検索ボックス

各所に検索ボックスがある。絞り込みができるのは非常に便利。
ただし日本語対応していないため、”日本語が入力できないエラー”が生じる場合がある。解消方法は下記の手順で、不思議と解消される。

テキストボックスを入力状態にして、ボックス内で右クリック+左クリック

ウィンドウの折り畳み

DiRootsのウィンドウは、ダブルクリックで折り畳むことが可能。そしてウィンドウを閉じずに他の作業を行うことができる。ここが多くの他のアドインと異なる点だ。マジで便利。

折り畳める

リンク


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