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なぜなら外から窓を開けることはできないから

自分の気持ちがどうしようもなく落ち込んでしまうようなときってありますよね

無い人はある体裁で読んでください

落ち込んだ原因ていうものがはっきりしている場合は、その問題を解決すれば、だいたいはプラスか、とんとんにもって行けると思うんですけどね

ところが人というものは、その原因を自分で特定することが結構苦手なものなのです
結論から言えば、だから人に相談するのですけど、じゃあ、それですべて解決するかと言うと、そうでもない

なぜなら人は嘘をつくから

相談するのに嘘をつくって、それじゃあまともな答えは出ないじゃんってことになる

本当に悩んでいるときは、相談なんてできないんですよ
答えが見つかったから、その答え合わせのために相談をするんです

悩み事の根本を話さずにアドバイスを受けて、それに従って行動することで、確かに何かは変わって、それは好転するかもしれません
一件解決に向かっているようで、負のスパイラルの入り口に立っているということがあります

つまり人に相談をして、アドバイスをうけて、いいところまでいったのだけれども、解決には至らなかった
だったら、よりよいアドバイスをしてくれる人に相談すればいい

なんていう考えに至ってしまうと、もう抜け出せません
対処療法を繰り返し、徐々に衰弱していき、心が病み切って何をしても駄目だと諦めてしまい、自己否定が始まります

そうやって心の闇は育つのでしょう
そしてその闇を飼い馴らすことでその人の行動原理は歪んでいきます
望んでいることに対して素直になれず、望まないことを集めては、子供がだだをこねておもちゃを投げつけるような振る舞いをしてしまいます

周りからは、あの人は何を言っても聞かないから関わらないほうがいいと離れて行きます
でも、それでは困るので初対面の人にはそんな自分を悟られないように自分を飾ったり、偽ったり、貶めたりします

道化の仮面をかぶり、愛想を振舞いて、誰よりも自由に踊ってみたり、歌ってみたりします
まわりに人が集まって人気者になりますが、人が集まっているは道化の仮面であり、あなたの素顔にではない

あなたは孤独と向き合うことになるでしょう
寂しさのあまり誰かにすがりたくなるでしょう
でも、そんなあなたを誰も理解できずに、どうして笑わないの? どうして踊らないの? どうして歌わないの? と首をかしげるでしょう

いつしかあなたの仮面は、あなたの心を映し出し、顔は笑っているのに涙がずっと止まらない・・・

残念ながらこの話になんの救いもありません
あなたにとって大切なこと
それは自分の姿を映す鏡を見つけることです
鏡の前で仮面を取る勇気を持たなければ、前に進むことも、後ろに戻ることもできません

そしてその鏡とは、貴方のことを知らない他人の瞳
だから偽っては行けない
おどけてはいけない

hello darkness my old friend

あなたにそう話しかけてくれる人がいるのなら、素直になりましょう
貴方の闇を観て怖がらない人を

嘘のない世界など、真実のない世界と同じ
あなたは世界で 世界はあなただ
そこに誰かがいるからあなたもいる
あなたがいなければ世界は姿を隠す
だからあなたは世界から姿を隠してはいけない
世界はあなたを傷つけないし、あなたも世界を傷つけてはいけない

そんな言葉があなたに届くくらいなら、悲しいことなど起きなかったかもしれない

あったことはなかったことにはできない

それが唯一この世界に真実をみつけるためのルール

自分の闇も人の闇も認めることから何かが始まる
あなたが拒めば世界も拒む

優しさなんて嘘っぱちさ
でも、優しくされたいって思う気持ちは正しい
人の気持ちなんてわかるはずはない
自分の気持ちにも気づかないのに

窓を開け放ち、新しい風を自分で呼込んでみればいい
なぜなら外から窓を開けることはできないから

悲しき道化師よ

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