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コロナに愛を邪魔する権利はない

新型コロナウイルスのせいで、もう2週間も彼氏に会えていない。

きっとこれから1ヶ月は確実に会えないだろう。ひょっとしたら1年、2年会えないのかもしれない。

家はそんなに遠くもないけど、行くには電車を使わないといけないので、リスクがあると判断して、会いに行けていない。自分はすでに感染していると考えて行動しているので、万が一自分や相手が保菌者だったら、自分たちや無関係の知らない人が最悪な事態になるからだ。

でも、まだつきあったばかりなのに。ひどい。

しかし、最前線で懸命に治療にあたっている医療従事者の人達は、家族にも恋人にも友人にも会っていない人もいると聞く。

それに比べれば、命を預かっていない仕事だから責任も重くないし、彼氏に会えないくらい我慢すべきことだとは頭では理解できる。

でもやっぱり会いたい。

同棲している人や結婚している人を恨めしく思ってしまう。

どんなに何かがつらくても、好きな人にすぐ会えるじゃないか。

それだけでめちゃくちゃ恵まれていると思う。

自分の視点だけで見ているから、同棲や結婚をしている人にもそれぞれつらいことや大変なことはあるのだろうと思う。

でも、どうしてもうらやましい。

大変なことになっていようと、好きな人に会いたい気持ちは変えられるものではない。

ただ、わたしは東日本大震災のときも自主的に軟禁生活を送っていたのだが、そのときよりもマシなことが2つある。

世界中の人が新型コロナウイルスについて関心を持っているので励ましあったりでき、自分だけが怖がっているんじゃないかと思う必要がないことと、彼氏と考えが似ているので情報交換や話が穏やかにできることだ。

早く世界中で流行が落ち着いて、だれでも、好きな人にいつでも会いに行ける世界になってほしい。


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