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つくることが好きな自分が、マネージャーになって幸せな理由

こんにちは。メルペイデザイナーの永尾(@masashin)です。2018年4月からメルペイデザインチームのマネージャーをしています。今回はモノづくりの現場の話ではなく、メルペイのマネージャーという役割にまつわるお話です。

目次
・ 本当はマネージャーになりたいわけじゃなかった
・ 僕を支える3つの考え方
・プレーイングマネージャーは開拓者だ
・さいごに

本当はマネージャーになりたいわけじゃなかった

突然ですがデザイナーのみなさん、マネージャーになりたいと思いますか? 

ここでいうマネージャーとは、複数のデザイナーが所属するデザインチームでデザイナーの評価や育成をする役割のことを指しています。肌感ですが、自ら進んでマネージャーになりたいと考えるデザイナーはとても少ないです。
デザイナーとしての経験や年齢を重ねた頃、「そろそろお願いします」と話が来て渋々マネージャーを引き受ける。かつての自分がそうでした。

個人的には現場でモノづくりに関わり続けるプレーヤーでありたいし、マネージャーは向いていない。幸せじゃないかもしれない! と訝しんでいました。

「メルペイ」はまだリリース前です。今でこそ素晴らしいメンバーに恵まれていますが、僕がマネージャーをはじめた頃はとにかく人手が足りず、組織を拡大していく必要に迫られていました。
サービスは人が作るもの。人がいないと始まらない。All for Oneに組織のゴールを追うため、悩みながらもデザインチーム作りを引き受けようと決心しました。意識高めに言えば、「組織のデザイン」ですね。

3つの支えがあったからこそ続けることができた

とくにマネージャーを志していなかった自分を支えてくれたものが3つあります。それは、メルカリのカルチャーとチームのメンバーが教えてくれたことでもあります。

1. マネージャーは役割
2. スペシャリスト集団
3. Be Professional

1. マネージャーは役割
メルカリグループでは「マネージャーは役割」という認識があります。上下関係ではなく、フラットな役割の違いでしかないんですね。これによりマネージャーになるための心理的障壁が下がりました。一定の業務を終えたり、適正にフィットしなかったらプレーヤーに戻りやすい(=降格ではない)ということもあります。また、弊社にはプレーイングマネージャーが多く、プレーヤーとして続けることにも違和感がありません。マネージャーのほうが偉いんだ!なんて勘違い、誰もしていません。幸せです。

2. スペシャリスト集団
2018年4月時点では片手で数えれるほどしかいなかったデザインチームのメンバーが、今では約4倍ほどに増えました。「この人が入社してくれたらチームにこんなアビリティが増えるなー…」などと妄想しながら、自分や既存のメンバーにない強みを持っているデザイナーを採用してきました。自分が身につけたい能力を持つスペシャリストが参画してくれるので、自分にとっても大いなる学びがあり、一人では追えない目的に立ち向かえるのでモチベーションが湧きます。幸せです。ちなみに、まだまだ採用頑張ってます。

参考までに、2018年6月時点でのメルペイデザインチームの紹介記事があるので興味がある方はご覧ください。
メルペイで働くデザイナーを数字で見てみたら…? 入社1ヶ月目なメンバーが調べてみた!

メルカリデザインチームはより一層多彩。メルペイも目指すところです。
なぜ映像クリエイターがメルカリに?デザインチームに話を聞いてきました!

3. Be Professional
弊社が掲げるValueの中に「Be Professional」があります。それに従い、プロとして自走できる人を採用しています。自分で情報を取りに行き、考え、自分なりに判断できる人の集まりなので、ぜんぜん手がかからないんです(笑)。 逆に学ばせてもらう事の方が多い。
もし、学校の担任の教師のような立ち回りが求められていたら、正直ここまでは続きませんでした。もちろん、メンバーが迷ったり困っていれば相談に乗りますし、一緒に解決策を探します。マネージャー自身が、メンバーに救われることもたくさんあります。幸せです。

プレーイングマネージャーは開拓役だ

マネージャーは役割。とはいえ、メンバーから見れば「自分たちを評価する権利を持った人」です。フラットな関係とは言い難いでしょう。

例えば僕がデザイナーとして他のメンバーと同じフィールドに立てば、無意識に遠慮されてしまうかもしれません。メンバーのGo Boldさを削ぎかねません。

自分のモットーとして、「メンバーと競争しない」ということがあります。プレーヤーになるときはメンバーと競合関係にならない立場であるよう、こころがけています。

具体的にいうと、他のデザイナーが関わっていない、もしくは積極的に関わりたがらない領域でプレーヤーとしての仕事を作る、ということになります。そのため、僕が向き合う領域は、ブランディングや組織づくりだけでなく、戦略の資料作りからバナー制作まで幅が広くなっています(笑)。マネージャーなので自分で調整してしまえばどんな案件にも入り込めるし、そこで実績を残せば次に他のデザイナーが活躍できる環境を作ることにつながります。こうした働き方をする中で、プレーイングマネージャーは開拓役でもあるのだと気づきました。これもまた、幸せなのです。

さいごに

マネージャーとしてメンバーを評価するのは体力と精神力が要ります。人事は千差万別。同じやり方は通用せず臨機応変な対応が求められます。

しかし、マネージャーだからこそいち早く触れられる情報があるし、社内外のさまざまな人との接点が増え、チャンスに巡り会えます。

CXO Design TeamとしてTakramさんと取り組んでいるメルカリグループのデザイン組織作りもそのひとつ。これについては、また別の機会があれば話したいと思います。とにかく、スペシャリストとして尖る道を選択しないデザイナーには、マネージャーという選択肢もそんなにわるくない、いや、むしろ超幸せですよと伝えたいです。

メルカリグループではひきつづきデザイナーを募集しています! メルペイデザインチームはメルカリデザインチームと連携しながら、みなさまに1日も早くステキなサービスを届けられるようAll for Oneでタッグを組んで参ります。

それではまた!

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執筆・イラスト:永尾 正史
編集:長嶋太陽

永尾 正史 プロフィール
2005年10月より株式会社ビジネス・アーキテクツで大規模サイトのデザインやガイドラインの制作に携わった後、2010年1月から株式会社ミクシィで新ロゴやスマホ向けアプリのデザイン、新規事業立ち上げに従事。2014年2月からヤフー株式会社で女性向けメディアTRILLの立ち上げや、検索サービスにデザイナーとして参画。2017年6月に株式会社ソウゾウに入社し、2018年4月よりメルペイのデザインチームのマネージャーを務める。