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リアリティ・トランサーフィンの考察⑤『幸運の波』

振り子はトランサーフィンにおいて中心的な位置を占めている重要な概念ですが、トランサーフィンそのものはサーフィンという言葉を含むだけあって、現実を無限の可変性をもった波(=波動=周波数)として捉え、望ましい人生ラインへと向かうように、この波を乗りこなしていくためのテクニックといえます。

振り子は人生ラインを重く憂鬱で困難で危険な方向へと誘導し、そこに固定しようとする働きをもっているため、この振り子の成り立ちとその働きについて熟知し、振り子と距離を置くこと、振り子から身をかわすこと、振り子を手なずけることは、この波乗りトランサーフィンの基本中の基本となります。これを知っておくだけでも、人生ラインをよい方向へ変えることは可能でしょう。すくなくとも、最悪の人生ラインから脱出できることは間違いありません。

振り子は私たちの思考を情報フィールドの非常に狭いセクターに固定する。解決方法はこのセクターの外にある。結局、人間はこの狭い廊下の中で考えたり行動したりしており、問題をもっと広い視野で眺めてみる機会を持つことができない。独創的で直感的な解決策は、その人が振り子から解放され、別の方向で思考する自由を手に入れた時に、初めて思い浮かぶ。天才たちの秘密は、振り子から自由であるという点にある。一般の人々の思考の周波数が振り子に乗っ取られてしまっても、天才たちの思考の周波数は自由に切り替えることが可能で、情報フィールドの未知なる分野へと入り込んで行くことができる。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著
※太字はわたしによる強調です

つまり、振り子によって狭い人生ラインに固定されているうちは様々な問題を解決することはできないということですね。また、わたしの観点では「天才とはやってくるもの、降りてくるもの、贈られてくるもの」です。べつの言い方をするなら「ギフト」ですね。前回の記事で意識レベルの概念と振り子を照らし合わせてみましたが、この「ギフト」がやってくるのも低い意識レベルのアトラクターフィールドの影響から解放されて高いアトラクターフィールドの影響に触れることによります。これも、トランサーフィンの理論を意識レベルで説明・検証できることの一例といえるでしょう。

さて、トランサーフィンには振り子の他にも重要な要素がいくつかありま
す。そのひとつが今回紹介する『幸運の波』です。

それではこんな質問をしてみよう。あなたのエネルギーを必要としないエネルギー構造が存在するだろうか? 実は、存在するのである。その一つが、幸運の波、またはあなた個人にとっての状況の幸運な重なり合い、とでもいうものだ。各人には自分の幸運の波というものがある。なぜだかツキがあると思っていると、その後、予期していなかった良いことがほかにも滝のように次々と起こることが時々ある。人生が幸運の白い帯に突入したようである。こんな幸運続きは決していつも起こるわけではない。しかし、最初の幸運があなたに大きな喜びと気分の高揚をもたらした場合に限っては、それは必ず起こる

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著
※太字はわたしによる強調です

振り子は人からエネルギーを得て活動する、生き物のように振る舞う構造体です。しかし、ヴァリアントの空間には振り子以外にもエネルギーの構造体が存在するとゼランドは言います。その一つがこの『幸運の波』ですが、波というだけあって、この波にうまく乗れたなら、思ってもなかったラッキーな出来事が次々に起こるというものです。実際に、そのような経験をされた方は少なくないのではないでしょうか? ゼランドによれば、最初の幸運が大事で、そのときにあなたが大きな喜びを感じ、気分を高揚させたなら、さらなる幸運が続いて起こるそうです。

そういえばわたしも昨年の暮から今年のはじめにかけて、似たようなパターン(損をしたかと思ったのですが、結果的には得をした)で臨時収入を得たことがありました。

このときも最初のパソコンの件のあとには正直ちょっと気分が高揚していましたから、そのおかげで自転車の購入代金が戻ってくることになったのかもしれませんね。

「運命の車輪」や「青い鳥」というのは、ただの抽象的な隠喩ではない。幸運の波は、あなたに幸せをもたらす人生ラインの集まっているところである。バリアントの空間にはすべてがあり、そこには金脈も含まれている。もしあなたが端の方にある異質のラインに偶然紛れ込み、幸運をつかんだとしたら、そのまま惰性で別のラインが集積しているところへと滑り移り、そこでも新たに幸運な状況がたて続けに起こるかも知れない。しかし、最初の幸運の後に、再び不運の黒い帯が来てしまったら、それはつまり、破壊的振り子があなたをつかみ寄せ、金脈の外へと連れ去ったことによる

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著
※太字はわたしによる強調です

この記述より、最初の幸運が偶然だとしても、そこで大きな喜びと高揚感を得たなら、別の金脈のある人生ラインへと滑り移ることが可能である、と読み取れます。鍵になるのは「大きな喜びと高揚感」、つまり感情ですね。ここでは幸運がもたらされたことへの感謝の念を含むポジティブな喜びと高揚感というふうに解釈しておきたいと思います。

逆に、たまたま幸運がやってきても、それが続かないということはその人はその幸運に「大きな喜びと高揚感」を感じられなかったからだと言えますが、その理由は破壊的な振り子によってエネルギーを奪われ、金脈のある人生ラインから重い人生ラインへと引き戻されたからだ、ということになります。

では、そもそも偶然に訪れる最初の幸運は、どうすればつかみとることができるでしょうか? ゼランドはこう述べています。

幸運の波は、その訪れについて、吉報という形で知らせてくれることがある。幸運の波はほかの人生ラインから情報を運んでくる。こうした反響ともいうべきものが、今いる人生ライン上では吉報として知覚される。この投げ出されたロープにつかまって、吉報がやってきた方向にあるラインへと自分を引き寄せることが大事なのだ。そこには良い知らせだけではなく、幸運な状況があるはずだからである。
(中略)
波はあなたに関心はないから、取り逃がしてしまうことも多い。あなたの脇を通り過ぎて、戻っては来ない。このことから、一般論として、幸せの鳥を捕まえることは難しいということに納得が行くだろう。しかし、本当は、幸運の波を自分の意のままにしようと努力する必要はない。それはあなたの選択にかかっているだけである。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著
※太字はわたしによる強調です

吉報のロープにつかまることが大事であるということですが、わたしが思うには、吉報のロープに気づけるかどうかということはもっと大事ですね。直感的にアイディアがひらめいたり、不思議なシンクロニシティが起きたりということは明らかな吉報のロープですが、これを無視したり、そもそもこれらが起きなかったりということも、破壊的な振り子によって重い周波数の人生ライン上に固定されてしまっているからといえます。

幸運の波そのものはヴァリアントの空間にただ存在しているだけですから、それを捕まえるのも、素通りするのも、あなたの選択次第だとゼランドは言っています。しかし、それが簡単そうでそうではないのはどうしてでしょうか?

これは選択の自由の最も逆説的な側面の一つである。人々は本当に幸福と幸運とを自分で選ぶことができる。その一方で、人々は、幸運の波から遠ざけようとする振り子から自由な状態にはない。ここで再び前のテーマに戻るとしよう。選択の自由を自分で手に入れるためには、依存状態を断ち切ることが不可欠なのだ。元々関係のないはずのよその振り子の影響から自由になる権利も私たちにはある。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著
※太字はわたしによる強調です

ここでいう逆説とはすなわち、『選択は自由だが、自由に選択できる状態にない』というものです。そして、この状態の原因は振り子への依存にあります。振り子から自由になることが幸せな人生ラインへと移動するための条件である、ということを以前の記事で書きましたが、ここであらためて説明すると、振り子から自由になることによって、あなたは自由に選択できる状態になれる、ということです。

選択肢はいくつもあります。その一つが、幸運の波へと導いてくれる吉報のロープにつかまることです。

次回は『過剰ポテンシャル』について書く予定です。

ちなみに青い鳥について Wikipedia の項目を読んでみたらなかなか興味深く面白そうだったのでメーテルリンクの「青い鳥」を Kindle で買っちゃいました😌

※タイトル画像はGABの画像生成AIに「Wave of good luck(幸運の波)」で作ってもらいました🙂



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