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三輪山に呼んでもらえず室生寺へ(季語なし)

今回は完全に100%おじさんの日記なので、そういうものを読みたい奇特な人だけ読んでください🙂

奈良の大神神社にて今年の5月ごろから三輪山登拝が再開されていたので、いつもの三人組で訪れようと計画していたのですが、なかなか日程があわなくて再三の仕切り直しを経て本日ようやく決行となったのでした。

が、結論からいうと想定外の事態が発生して、大神神社には行くことができませんでした。大神神社は知る人ぞ知る「呼ばれないと行けない」場所のひとつです。行く予定を立てていても、直前に参加者の誰かが急用ができたり体調を崩したりして行けなくなってしまうことがよくあります。

これを「そんなことは普通にあるのでは」と思うのもよいし「その人は今回そこの神様に呼ばれてなかったんだなあ」と考えるのもまた一興です。個人的にはこれまでの経験から、神様が呼んでいるかどうかは別としても、人生の浮き沈みの真っ只中にいる人はこういう神聖な場所にはなかなか寄りつけないものだという印象はもっています。

今回は、そんなわたしが「ごめん呼ばれてなかったわ🤣」というお話です。

もっとも、浮いたり沈んだりしていたのはわたしではなく同行予定者のひとり、T君でした。先になにが起きていたのかを書いておくと、こういうことでした。

彼は長年、地下歌手(まあメジャーになれないアーティストのことです😌)をやっているんですが、昨晩ライブをやったところ、めちゃくちゃ盛り上げてしまった(※本人談)ため、本来であれば終電で帰ってきて今日のために早寝する予定であったがなにぶん盛り上がりまくっている(※本人談)お客さんを置いてアーティストの自分が帰るわけには行かず、朝方までみんなでノリノリで歌って飲んで楽しんでしまったのでした。

朝は8時集合だったんですが、そもそもわたしが自宅を出る前にもうひとりの同行者のM田くんから「寝坊してしまったのですこし遅れます」というLINEがきていたんですが、T君は普通にくるだろうしと思って予定通りに家を出たんです。待ち合わせ場所についたらM田くんからもう電車に乗ったのであと何分で着きますと連絡がきていて、それで気づいたんですが、昨日の夜、寝る前に「明日よろしく」的なことを書いたわたしの発言(3人のグループLINEです)以降に既読が1人しかついていないのでした。M田くんはその後発言しているので、読んでないのはT君です。

この時点で嫌な予感がしたんですが、T君はわりと糸の切れた凧のようなところがある人なので、まあ言うてもM田くんとおなじくらいには来るやろ、LINE見てなくても、と思うことにしたんですがやっぱり予感のほうが正しかったんでした。

けっきょく、電話を掛けても出ないし相変わらず既読はつかないので、8時半まで待って「先に行ってるわ」とLINEに送って、M田くんと電車に乗りました。実は本日のメインの目的は三輪山に登ることだったんですが、その前に室生寺の近くにある室生龍穴神社という神社⛩に寄っていこうということになっていました。この室生龍穴神社はT君の友達が訪れた際に「なんかヤベえものを感じた」と言っていた場所らしく、ほな一回行ってみるか🤔ということで予定に組み込んだのです。

最寄り駅の室生口大野駅までは一時間ちょっとなんですが、その二駅前くらいに「すんません寝坊しました」とT君からようやくLINEがきました。わたしの返信は「草」です。で、室生口大野駅はマップで見ても超田舎で駅前にはなにもないため、その手前の榛原でわたしたちは降りることにして、そこでお茶でもして時間をつぶすので早くきて、と追加で送っておきました。

榛原駅で降りたときのわたしの顔がこれです。怒っているように見えるかもしれませんがカメラ写りを気にしているだけです。

榛原でおりたわたしとM田くんは駅前にカフェがあることを確認してから、駅の周辺をぐるっと散策し、戻ってきてからそのカフェに入りました。そこは気さくなおばさんがやっている有機食材オンリーのカフェで、吉野で採れたヨモギと柚子のパウンドケーキとこれもオーガニックのアイスコーヒーをいただきました。美味しかったです😋

ケーキを食べ終わってLINEをチェックしてみたら、わたしの「草」以降の発言がぜんぶ未読になっていました。まさかあやつ、そのまま二度寝したのではあるまいな? いいえ、普通に二度寝したとしか考えられません。この時点で「草」から1時間ちょっと経過していました。

あいつ絶対また寝てるよね、とわたしが言うと「Tさんっておいくつでしたっけ?」とM田くんが聞いてきました。
「たしか36かな。もしかしたら37かも」とわたしが答えるとM田くんは「ぼくよりも6つか7つ上か……」と言い、それから黙ってパウンドケーキの乗っていた空のお皿を見つめていました。

正直わたしも内心で(36歳でこのビヘイビアふるまいは大草原やなあ🤔)と思ってしまいましたが、でもよーく考えてみたら36歳のときのわたしは彼とはディメンション次元が違うくらいめちゃくちゃなことをやっていたのでした。人間みんなお互い様ですね🙂 あなたはわたし、わたしはあなた。マヤではイン・ラケッシュ(わたしはもうひとりのあなた、あなたはもうひとりのわたし)という言葉で挨拶するそうです。それ。

とまれ、手の打ちようがないのでもうT君のことは諦めて、ふたりでそのまま行動することにしたのですが、あいにく時間がだいぶ押してしまったので、三輪山に登ることは無理だなあ(M田くんは子供の世話があるので17時までに帰らないといけない)ということになりました。とはいうものの、せっかくここまで来て龍穴神社に寄るだけというのもなんなので、すぐ近くにある室生寺にも寄っていこうということになりました。実はわたしは寺には興味がないのですが、成り行き任せの旅が好きなのでこういうのはアリですね。

室生龍穴神社 そんなにヤベえとは思いませんでしたが、かなり古い神社のようです。

龍穴神社では高龗神(たかおかみのかみ)が祀られていました。高龗神は迦具土神(かぐつちのかみ)から化成した「水の神、雨乞いの神」とされているようですが、天香久山にある国常立神社では国常立大神と並んでこの高龗神が祀られています。国常立大神は日月神示では自らの体は龍体であると述べていますし、龍神は滝で祀られていることが多いように、やはり水の神でもあります。そこからわたしは高龗神=国常立大神なのではないかと思ったりするのですが、どうなんでしょうね🤔

室生寺の仁王門の前でやる気のない仁王立ちをしているおじさんがわたしです。

室生寺を退出して、室生口大野駅に戻るバスを待つ間にお蕎麦屋さんでとろろ蕎麦をいただきました。これが当たりでめっちゃめちゃ美味しかったです。こんな濃い色の田舎そばは初めてみました。更科より田舎そば派ですが、いままで食べた田舎そばで一番です。とろろも美味しかった😋

山菜も美味しかったです。

お蕎麦をいただいているときに、LINEが鳴ったのでみたらT君が「ほんとうにすみませんでした」って書いてました🤣 わたしが「これはさすがに大草原ですわ」と返信すると彼から音声通話がきて、それで話して分かった経緯が先に書いたものでした。

わたしもM田くんも温厚なのでそもそも誰も怒ってはいませんでしたけど、まあそれでも一応年長者として一言なにか言っておかないといけないと思ったわたし。しかし、そうはいってもいまの彼と同じ年の頃の自分に比べたらT君はずいぶんまともな人だと思えてしまったのでなんと言ってよいか悩んだ末、

「そういうところやぞ😉」

と物分りのよいキモいおじさんの雰囲気で言ってしまいました。そしたら向かいの席のM田くんから「どういうところやねん」とツッコまれました。

ともあれ、次回の遠足はT君に仕切ってもらうということにして、今回のことは水に流すこととなりました。T君には最近買ったばかりのMYSTERY RANCHのボディバッグを見せびらかしたかったので今日はとっても残念でしたが、思いもよらないハプニングをわたしもM田くんも案外楽しめてしまったのでよしとします。

そういうわけで、三輪山に呼ばれてないのは絶対にT君なんですが、そのせいでわたしとM田くんも呼んでもらえなかったというお話でしたが、T君がどうこうというのではなくて(彼は大いに反省するべきですが)、わたしとM田くんにも気づくべきなにかがここにはあるのだと、わたしは思いました🙂 予定外のことが起きたときというより、予定通りに事がすすまないときに、自分にはどういう態度をとれるだろうか、ということは一考の余地があるかもしれませんね。

読んでいただいてありがとうございました😉

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