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もう生まれてくる必要のない人

最近、エドガー・ケイシーのリーディングに関する本ばかり読んでいます。エドガーケイシーのリーディングにはフィジカルリーディングとライフリーディングの二種類があり、フィジカルリーディングとは肉体面の透視からその人の健康や精神面についてアドバイスをするもので、ライフリーディングはいわゆる過去生、つまりその人が今の人生に至るまでに繰り返してきた過去の転生について透視し、そこから現在の生におけるその人の才能や性格についてのアドバイスや、カルマの問題について教えてくれるものです。

どちらのリーディングも興味深いのですが、とくにフィジカルリーディングは1万件以上のデータがあり、様々な症例に対して実効性のある情報がまとめられた本が何冊か出ています。健康に関心のある方や、特定の持病にお悩みの方はいちど読んでみられるとよいと思います。わたし自身も若い時にアトピー性皮膚炎を発症し、20代のころには勤めていた会社を一年近く休職するほどの重症でした。いまはほとんどよくなっていますが完治したとは言えないので、現在ケイシーのアドバイスに従って食事内容を見直しているところです。

それはさておき、わたしにとってケイシーのリーディングにおける最大の関心事は、ライフリーディングに見られる実例から、輪廻転生の真相を学ぶことにあります。それについてはいずれblogの方で詳しく紹介してみたいと思っていますが、今回はバイオレット・シェリーという人が書いた『転生の終焉 (原題:REINCARNATION UNNECESSARY)』の一節を取り上げようと思います。

この本は約2500件あるとされるケイシーのライフリーディングの中で、「この人はこの人生のあと、もう地上に生まれてくる必要はない」と告げられた18人の特異なケースについて詳しくレポートしています。原題は『不要な転生』という意味になります。

もう地上に生まれてくる必要がないということは、仏教的な輪廻転生観でいうところのいわゆる「解脱」を意味しています。そこで気になるのは、いったいどのような人が解脱者であるのかというところですが、具体的な詳細はぜひこの本を手に入れてお読みください。

ポイントは、「もう生まれてくる必要がない」というところで、逆にいうと、本人の意思で生まれてくることも選択できるのですが、この場合、生まれてくる目的は人類への『奉仕』あるいは『援助』のみとなるようです。

18人すべてに明確に共通する不可欠な条件や要素といったものはなく、またすべての人がいわゆる聖者のような人でもありません。むしろそのように本当に特別な人はいません。実際みな、ケイシーにリーディングを依頼しているのですから、この人生でなにか悩みや問題を抱えている人たちです。

ただし、ほとんどすべての人に寛容、忍耐、奉仕といった性格上の美点が指摘され、あるいはその点についてもっと努力するようにと告げられています。また、これもほとんどすべての人が先史時代のエジプトでの人生を経験しています。このエジプト期はアトランティス文明の終焉に続く時代であり、この時代のエジプトで多くを学んだ魂がたくさんいたようです。もう一点、占星学的には金星と木星の影響が強く出ている人が大半を占めていますが、わたしは占星学には疎いので、この意味はよく分からないです。

さて最後に一つだけ、実際のリーディングの中から、ある人へのケイシーからのアドバイスを引用しておきます。ここにはどのような人物であれば、地上での生まれ変わりを終えられるのかについてのヒントがよくまとまっていると思います。

思うとおりのことをしない人を回りに見ても苛立ってはならない。神はそれぞれに独自の方法で働きかけるので、あなたは神の愛が表現される通り道になるだけでよい。苛立ちは神のなされることに失意と幻滅を呼ぶだけである。誤りを犯す人にも優しく語りかけなさい。彼らが出会っている誘惑がどんなものかも、彼らの理解力の小ささも、あなたは知らないからである。人のすることをあれこれ裁いてはならない。あなたの内に輝く光が彼らの内にも輝くように祈りなさい。それが人の子らと娘らが神の道を知る方法である。

バイオレット・シェリー『転生の終焉』p.86

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