将棋と僕 3


将棋の勝ち負けについて。

普段、僕は将棋ウォーズというスマホのアプリで指している。
これがリリースされる前は、将棋倶楽部24というサイトを利用していた。
将棋倶楽部24と比べて、将棋ウォーズは対局のマッチングが自動で楽だからこちらに切り替えた。

当然ながら負けると悔しい。
これほど悔しいことは他に無いかもしれないと感じるほどだ。
なぜなら、将棋には運の要素が全くないからだ。
最後まで自分が指し手を選ぶのだから、誰のせいにもできない。
負けた後は自身の負けた対局を振り返り、どこが悪かったのかを検討して、次の対局に臨むことの繰り返しである。

さて、この勝敗について不思議に感じていることがある。
それは、とにかく勝ち星のみを欲して指す場合、負けることが多い。
勝てたとしても酷い手の応酬で、こちらより相手のほうが酷い手を指していただけだった場合がほとんどだ。

それは例えるなら、早くゴールしようと気持ちだけが焦って、手足をバラバラに動かしながら走るようなものだ。
当然、きちんとしたフォームになっていないから速く走れないし、足元の石ころや曲がり角にも気づけない。

一方、勝った対局を振り返ってみると、勝敗のことは考えずに目の前の局面ごとに正解を考え、正しいと思う手を積み重ねていたように思う。

始めたばかりの頃は相手に勝つことが嬉しくて、とにかく勝った時の喜びのために対局をしていた気がする。
今は勝敗よりもどれだけ深く読めていたのか、どれだけ正しい手を指せていたのかということにスポットをあてるようになってきた。

結果、勝敗に対して一喜一憂することが少なくなった。
楽しみ方が広がったのかもしれないと思っている。

それでもやはり負けると悔しい。
そんな時は「勝って偶然、負けて当然」を心に刻むようにしている。

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