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ガンダムか、ジムか、シャアザクか

スタバにて。

世界史Aに滅茶苦茶マーカーを引いている女子高生が、英語単語帳の画面を撮影している女子高生に対して、


「ガンダム今日見た?」
「あ、ホームいたよー」
「うそー」
「いたいた。藤沢のホームにいたってほんとー」
「ガンダム、今日も元気でやってんだねー」


みたいな会話をしていた。

貴殿たち、よくガンダムなんか知ってるな。女子高生までリーチするガンダムすげーな。おい。と、わたしは、機動戦士ガンダムが藤沢駅のホームでJRをそぞろに待っている姿を想起しながらも、おそらくそれは、彼女たちの同級生か他校のガンダム好きなオタク青年orガンダム似の青年なのだろうなと思った。

思慮深いことで有名なわたしが、次にこれが蔑称なのかと考えてみたところ、ガンダム呼ばわりされている彼(男性だろうか?)が、ガンダム好きの場合、ガンダムは機動戦士ガンダムのなかでも、人気キャラだし、パイロットのアムロ・レイは、クズぶりが目立つながらも人気キャラでもあるので強ちそうでもないのかもしれないな。うむ、と思うにいたる。

これが、

「ジム今日見た?」
「あ、ホームいたよー」
「うそー」
「いたいた。藤沢のホームにいたってほんとー」
「ジム、今日も元気でやってんだねー」

という会話であれば、どうだったであろうか。

ジムは、ガンダム界隈でも侮られる対象ではある。

まず見た目がダサい。

というか、安くつくられた感が満載である。

ガンダムの格ゲーでは、ゲルググのビームライフルの直撃2発で機体が大破するという体たらくでもある。

まさに、連邦の捨て駒。

あ、捨て駒といえば、ボールがいた。

それはまーいい。

次に、以下の会話だったらどうだろう。

「シャアザク今日見た?」
「あ、ホームいたよー」
「うそー」
「いたいた。藤沢のホームにいたってほんとー」
「シャアザク、今日も元気でやってんだねー」

という会話であれば、どうだったであろうか。

昨今の女子高生が、俺たちのシャアの存在を捕捉していて、通常の3倍で戦艦を踏み台に跳躍するシャアザクを知っているかはわからない。

が、もし、「シャアザク今日見た?」

という会話が成立しているのであれば、

わたしはそう呼ばれる高校生がうらやましく思える。

通常の3倍で動く高校生。

うらやましい。

よしもりもり働こう。

当たらなければどうということはない!


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