見出し画像

アホながら学ぶ

息子の学校の宿題で
「何か焼き菓子を作りなさい」
というのがあった。




それで、庭で日々
大量生産されているレモンも
なんとか消費できないかなあと思い




レモンパウンドケーキを
一緒に作ろうと決めた。




粉類を全部ボウルに入れ
息子に混ぜさせる。




「お菓子はちょっとでも分量が違うと
うまくいかないことがあるから
こぼさないようにね」




「うん」と言った2秒後、
息子は派手に粉を散らした。




最初の3回までは目を瞑ってたんだけど
さすがに5回かき混ぜて5回こぼしたのを見て





私はキレたw




「It was an accident〜😕」
と言う息子に




「5回もやったらもうアクシデントじゃないの!
注意散漫っていうの!





もしマミーが車5回ぶつけて、
”やだもー、ちゃんと見てたのに🥺” って
保険会社に言っても、信じてくれると思う?」




「信じないね・・」と言い、
息子はお菓子作りを放棄して
自分の部屋に逃げていった。




テーブルに散らばった大量の粉・・




私は、「もったいない」と言いながら
反射的にそれをボウルに戻していた。




物でもお金でも時間でも
何かを無駄にするのが好きじゃないのだ。




と、その時
ふと思い出した。




さっき、このテーブルの上で
ギズモが体を掻いてフケを落としてなかったか?




そしてその後、テーブルを
拭いてないんじゃなかったっけ?←コラ




多分このボウルの中に
ギズモの色々も入ってるはずだ。




でも、もう片栗粉はないから
これを捨てちゃったら、
今日はお菓子ができない・・💦




困り果て、
ソファでゴロゴロしてたパパちゃんに




「ねえ、そういうわけで
意地でもこの粉使いたいんだけど
焼いたら菌、死ぬと思う?」




と聞いてみると




「アホか。捨てろ」




と、一蹴された。


(菌以前の問題)




昨日のオラクルじゃないけど




私のもったいない病は
確実に親からの刷り込みだ。




無駄にしないためには
猫のフケ入り粉さえ
なんとか食べられないかと真剣に考えてしまう。


(恐ろしい・・)




すると、
パパちゃんが不思議そうな顔して




「なんでミックス使わないの?」




と言ったのでビックリした。




私の中には
ミックスを使うという発想が
そもそもなかったのだ。




そうだよね、だって宿題のためだけに焼くんだから
一番楽なミックスを使えば
よかったんだ。




でも本当は
パントリーに山とある小麦粉も
密かに大量消費したかったんだよね。←




あと私には、
もったいない病だけじゃなく




”大変な方を選んでそれを達成すれば
喜びが大きい”





”大変じゃなければ成長できない” という
思い込みもある。





目標設定し、
そのためにうんと努力して




叶えるその過程に喜びを感じる・・ってことを
今まで無意識に繰り返してきたけど




あのカッチリ男性ガイドが言うように




楽しくやりたいことをやって、
その後ろに勝手に道がつくられているのを見る
(=目標や結果を最初から決めない、先に喜んでしまう、順番を逆にする)




っていうやり方も、
面白いかもって思ったんだよね。




最初はこのケーキ騒動、
くだらなすぎて
noteに書く予定はなかったけど




こんな風に少しずつ
意識の中でぼや〜っと
なんか色々繋がってきたから




まだ上手く言語化はできないけど




とりあえず書いておきたいなって
思ったんだよね。





その日の夕方
息子と買い物から帰ってきた
パパちゃんが




「ハイ」と言って
これを渡してくれた。





「これを使って焼け。
ギズモの粉は捨てろ」




”いや、レモン味にしたのは
庭のレモンを無駄にしたくなかったからなんだけど・・😅
(だから、レモン味が最初から入ってたら意味ないの)”




・・と、また
もったいない病が出そうになったんだけど




ギズモや息子やパパちゃんや、いろんなことを介して
自分では絶対買わないミックス(=楽な方)が
こうやって私のところに来たんだから




流れに任せて焼いてみても
面白いかもと思った。




ごく小さな、
どうでもいいことだけどね




でも変わる時は
そういうところから変えていくんだと思う。





その後、庭のレモンは
お菓子作りが趣味のご近所さんが
たまたま遊びに来て





彼女が大量に
もらっていってくれた😳





全部自分でやらなきゃ
目標設定して頑張らなきゃ




・・って肩肘張らなくても




楽して、作業も喜びもみんなでシェアして
現実を作っていったら




勝手にエネルギーが
積み上がって




想像も し得ない幸せなゴールが
見えてくるのかも知れないね。





何より、あのフケ入りケーキを
マジで焼こうとしていた自分に気付けて
本当によかった。
































この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?